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WORK

2021.11.17

「職場に馴染めない」「誰に相談すべきかわからない」人事異動で起こる問題。受け入れ側の対応策は?〈ソーシャルスタイル理論〉

コロナ禍で生活や仕事のスタイルが一変。職場でのコミュニケーションは「ソーシャルスタイル理論」を使って円滑に。今回は異動者の受け入れ対応についてお届けします。リクルートマネジメントソリューションズの松木知徳さんが解説。

松木知徳

職場の異動者の受け入れ対応はどうしたら良い?

人事異動による転入者や中途入社者は新しい組織に溶け込むことがしづらく、当社(リクルートマネジメントソリューションズ)にも「オンラインで、相手の人柄がわからずコミュニケーションに気を遣い過ぎてしまう」「仕事の進め方が分からないが相談しづらい」といったことが起こり、異動後の受け入れがうまくいっていないというお悩みが寄せられています。

異動者が早期に職場に馴染む為には、異動者自身のスキルや心構えのみならず、受け入れ側の配慮も欠かせません。コロナ禍になり、在宅勤務やオンラインでの会議が浸透する一方で、組織内でのコミュニケーションに対する課題を感じる人も多くいるようです。

そこで今回は、前回説明した行動科学を使った理論、「ソーシャルスタイル理論」を使って異動者をスムーズに受け入れる方法を紹介します。

▲ソーシャルスタイルの簡易判別チェック表/リクルートマネジメントソリューションズ提供

4つのタイプ別異動者の受け入れ方

(c)Shutterstock.com

◆1. アナリティカル(Analytical)

自分からあまり話をせず、詳細な情報を集めてからじっくりと仕事をするスタイルです。新しい職場に配属されると、すぐに周囲の人々と打ち解けるのではなく、一定の距離を置きながら時間をかけて相手を少しずつ理解していく方が多いです。

このスタイルの異動者を受け入れるポイントは「情報開示」です。業務マニュアルや参考情報をできるだけ渡しておくと、安心して業務に取り組めるようになります。一方で、異動者に対して無理な自己開示を迫ることは逆効果ですので注意が必要です。

◆2. ドライビング(Driving)

決断が早く、いつも合理的な判断をするものの感情を表に出さないスタイルです。新しい職場に配属されると、業務内容や自身への期待を早く理解して、仕事を前に進めたいと考える方が多いです。

このスタイルの異動者を受け入れるポイントは「ミッションの明確化」です。組織の方針、業務内容、各人の役割などを明確にすると、スピード早く仕事に適応できるようになります。一方で、異動者に対して目的を伝えず、抽象的な説明が続くと、イライラしてしまうこともあるので注意が必要です。

(c)Shutterstock.com

◆3. エミアブル(Amiable)

いつも笑顔で相手の気持ちを大切にし、支援的な行動をとるスタイルです。新しい職場に配属されると、まずは自身が受け入れられるように周囲に気遣い、業務以上に人間関係を優先する方が多いです。

このスタイルの異動者を受け入れるポイントは「場の安心感」です。ちょっとした声がけや、他の部署への紹介など人とのつながりを作ると、喜んで仕事ができるようになります。一方で、異動者に対して職場に関するネガティブフィードバックを求めると、困惑してしまうこともあるので注意が必要です。

◆4. エクスプレッシブ(Expressive)

話好きでいつも大らか、気持ちが表情に出やすいスタイルです。新しい職場に配属されると、自ら周囲に声をかけ、瞬く間に組織に馴染んでいく方が多いです。

このスタイルの異動者を受け入れるポイントは「登場場面づくり」です。発表やディスカッションなど異動者が自己アピールできる機会を与え、賞賛されるとモチベーションが高まっていきます。一方で、異動者に1人で黙々と作業をさせると、悶々としてすぐに飽きてしまうこともあるので注意が必要です。

* * *

今回は異動者の受け入れについて説明しました。お伝えしたソーシャルスタイル理論は1つの便利なツールではありますが、コミュニケーションの基本は「相手の立場に立つ」という気持ちがあってこそです。職場に新しく異動してきた方がいたら、ぜひ異動者の立場やタイプを理解したうえでコミュニケーションをしてみてください。次回は顧客対応を扱います。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

松木知徳

2007年リクルート入社。人事・組織コンサルタントとして、組織変革や人材開発施策に携わる。2017年より、新規事業をプロジェクトリーダーとして推進、サービス業における従業員のモチベーションと生産性の向上や人工知能を用いた対人コミュニケーション支援など新規サービスの開発に携わり2019年には技術特許を取得。2020年よりコンサルタント兼主任研究員として、ビジネス、アカデミックの両側面より企業のコンサルティングを行う。一方、社内外のコミュニケーション強化の支援を専門領域としたメディアへの出向や講演活動などを行っている。日本マーケティング学会、サービス学会、ナレッジマネジメント学会、国際戦略経営研究学会会員。SBI大学院大学非常勤講師、尚美学園大学非常勤講師。博士(工学)。


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