ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#68>
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こんにちは、ライター・安本由佳です。私のInstagramに届いた、お悩みの中からぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
実の両親だからって、無条件に感謝しなくていい
お悩み:私の母はいわゆる「毒親」です。社会人になり家を出ましたが「子どもは親の面倒を見るのが当たり前だ」と言われ、母が暮らすマンションの家賃もずっと負担してきました。最近母がケガをしてしまったため仕事の合間を縫って実家に帰るのですが、ちょっとしたことでヒステリーを起こし暴言を浴びせてきます…… 本当に苦痛で限界を感じています。母一人子一人で育ったのに、実母に対し「縁を切りたい」と思う私は親不孝でしょうか。
「産んでくれたお母さんに感謝」「子どもは親孝行するべきだ」
年長者を敬うことを是とし、親子愛を絶対と考える刷り込みにより、世の中は母親・父親との関係が悪い子どものことを「親不孝もの」扱いしがちです。
しかしながら虐待やネグレクトのニュースが絶えないのを見ればわかる通り、たとえ実子であろうと愛せない・愛し方がわからない親は存在します。
また、事件化し表沙汰になるようなケースは氷山の一角。そこまで至らなかったとしても「毒親」に支配されている子どもは数多くいます。しかも子どもたちは誰にも言えず耐えるしかなく、周囲からも気づかれない場合がほとんどではないでしょうか。
そのような扱いを受けていながら、実母・実父だからという理由だけで無条件に感謝しろなんて…… そんなの無理だし、理不尽です。
子どもの人生は、親のモノじゃない
社会人になり実家を出たあとも母親のマンションの家賃を払ったり、忙しい仕事の合間を縫ってケガをした母親の元に足繁く通ったり…… 相談者さんはもう十分に親孝行しています。
子どもにそれだけのことをしてもらいながら、暴言を吐いて娘を追い詰めるなんて、母親であろうと許されることではありません。
自らの意思で子どもをもうけた以上、親には子どもを育てる義務があります。しかし子どもは自らの意思で生まれてきたわけじゃない。「子どもは親の面倒を見て当たり前」なんて身勝手な母親の言葉を、真に受けなくてもいいんです。
どんなに嫌な思いをしても、毒親でも、母親が気がかりなのはわかります。
けれど、相談者さんの幸せを邪魔する人間からは勇気を出して逃げてください。たとえ相手が血の繋がった身内であってもです。
相談者さんの人生は母親のモノじゃない。相談者さんには、何よりもまず自分の幸せを優先し、自分の人生を生きる権利があります。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒 化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。 2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中。