【目次】
・「薄情者」とは?
・「薄情者」に共通する特徴とは?
・「薄情者」と言われないためには、どうしたらいい?
・「薄情者」の人と、うまく付き合うには?
・最後に
「薄情者」とは?
ドラマや小説などで、「この薄情者!」というセリフ、聞いたことがありませんか? ちょっと過激でネガティブな言葉なので、日常会話ではあまり使われないフレーズですが、そもそも、どのような言葉なのでしょう。また、その人たちの性格について考えたことはありますか?
本記事では、そんな「薄情者」の言葉の意味や特徴について迫ります。そうならないための回避方法や、「薄情者」との上手な付き合い方も解説しますので、参考にしてくださいね。
意味
「薄情者」とは、その字の通り「義理・人情に薄い人。愛情に乏しい人」を意味します。たとえば、友人が困っていても手助けをしなかったり、悲しんでいる人に対し、配慮の欠いた発言をしたりする人たちのことです。他人の心情にあまり関心がなく、まるでロボットのように心がないと感じる人もいます。「非情な人」や「冷酷な人」といった言葉で表現されることもありますね。
「薄情者」を英語にすると?
「薄情者」を英語で表現する際は、“人情に薄い=心がない”という意味で、“Heartless person”や、“Cold-hearted person”などと言ったりします。“Cold”は人の性格を表す際は、「冷ややかな」「よそよそしい」という意味で使うワードです。
<例文>
・It was heartless of you to say such a thing.
(あんな風に言うなんて、あなたはずいぶんと薄情者だね)
・You were cold-hearted enough to betrayed her.
(彼女を裏切ったなんて、あなたは薄情者だ)
・How can you be so cold?
(どうしたら、そんなに薄情な振る舞いができるの?)
「薄情者」に共通する特徴とは?
では、「薄情者」に共通する特徴をいくつか挙げていきますので、チェックしましょう。
1:他人への興味・関心が薄い
「薄情者」は、基本的に他人の心情に興味がなく、ドライな性格といわれます。相手のことを知ろうという努力をあまりしないため、相手が何を考えているのか、無頓着な人が多いです。ですので、他人が困っていても手助けしなかったり、悲しんでいる人がいても平気で冷たい言葉をかけたりなど、状況や空気を読めないことがあります。
2:自己中心的
相手に興味を持たないことから、相手の立場で物事を考えられなくなってしまいます。そのため、発言や行動が自己中心的だと周囲から思われてしまうことも。そうなると、周りからの信頼感を得ることが難しく、友人との付き合いが減ったり、職場では仕事を任されなくなったりと、だんだんと孤立してしまうこともあるかもしれませんね。
3:約束事を守らない
相手を思いやることができないため、約束をしても自分の都合で破ってしまうこともあるでしょう。破ったことで、相手がどのような気持ちになるのか想像力が乏しいため、「めんどうくさい」などという理由で、平気でそのような行動をとってしまうことも。
友人関係もそうですが、ビジネス上でそのようなことが頻繁に続くと、信頼関係を失い、間違いなく仕事に大きな影響も出ます。人として約束事を守ることは、当たり前のマナーですよね。
「薄情者」と言われないためには、どうしたらいい?
もし、あなたが誰かに「薄情者だね」なんて言われたら、心にグサッと刺さりますよね。人から「薄情者」と思われることは、ぜひ避けたいものです。では、どのような行動をとれば、「薄情者」と言われずに済むのか、次のようなことを意識してみてください。
1:自分の言動や態度を振り返る
相手を傷つけるような言動や態度をとっていないか、自分を振り返ることが大切です。「あの時、ああ言ったけど、もし自分が言われたら嫌だな…」など、自分が言われたりされて嫌なことは、他人にはしないことです。そういった振り返りをしていくうちに、相手の気持ちを考えてから発言する癖がつくでしょう。
2:相手のためになることをやってみる
ちょっとしたことでもいいので、相手が喜ぶようなことをやってみるといいでしょう。誰かから感謝をされることで、そこから思いやりや気遣いを学べるからです。お年寄りに席をゆずる、手が足りていない人がいれば手伝うなど、些細なことで構わないので、ぜひ実践してみてください。
3:周りに感謝をする
今の自分があるのは、少なからず家族や友人など、周りの人の支えがあったからこそです。改めて周囲に感謝をしましょう。また自分が助けられたり、人から嬉しいことをされたときには、必ず「ありがとう」を伝えることです。人から感謝されたり、また感謝を伝える行為は、お互いが気持ちよく過ごせるだけでなく、信頼関係を築く上でも欠かせないコミュニケーションになります。
「薄情者」の人と、うまく付き合うには?
世の中にはさまざまな人がいる為、あなたの周りに「薄情者」と思われている人もいるかもしれません。人の性格は、育ってきた環境などで長いこと培われていくため、なかなか他人を変えようとするのは難しいことです。
もし身近に「薄情者」な人がいたら、あまり期待をしないようにしましょう。見返りを求めることはやめることです。「薄情者」は、最初から他人への興味が希薄なので、相手は悪気なくそのような行動をとっている場合があります。何か手助けをしてあげる場合も、はじめから期待をしなければ、こちらもモヤっとした気持ちになりにくいですよね。
最後に
社会生活を営む上で、お互い愛情や思いやりを掛け合いながら、支え合って生きています。他人との円滑なコミュニケーションを図るうえで、そのような心遣いは欠かせないものです。まず、相手を理解しようとする気持ちが大事なポイントです。思いやりをもって接することで、上手な付き合い方ができるでしょう。
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