1:近況を聞くと「まぁまぁ」など曖昧な答えしか出てこない
世間話として近況を尋ねたときに「まぁまぁかな」「普通かなぁ」などと曖昧な答えしか出てこず、具体的な夫婦のエピソードが薄い、またはまったく出てこない場合には、モラハラ夫に苦しんでいる可能性も。
一般的な仲良し夫婦であれば「この前、夫婦で一緒に○○に出かけた」などの近況や、夫の家事分担にまつわる笑えるエピソードなどが出てくることが多いため、そういった会話に発展しない場合には、なにか問題があることを暗に示していることも少なくないのです。
2:夫婦仲を誉めたときに、困った表情になる
SNS投稿を見て、夫婦仲が良さそうに見えると「ラブラブだね!」「素敵な夫婦で羨ましい」などと本人に直接、褒めることもありますよね。
そんなときに一瞬でも、困ったような表情が見えたなら、実はモラハラ夫に苦しめられているリスクが高いでしょう。モラハラ夫の多くは、外ヅラがよく、自分の“見せ方”にこだわるので、妻に対しても対外的には“うまくいっている憧れ夫婦”を演じさせたがります。
ひどい場合には、妻のSNS投稿の内容までモラハラ夫が指示をしているケースもありますが、投稿の夫婦像は演じているものだとは口にしにくいために、表情に本心が出る妻が多いのです。
3:夫がいる前ではラブラブを装う
夫婦が同席している場で、周囲が恥ずかしくなるほどラブラブだったり、妻が夫に尽くす態度が目立ったりするときも、実はモラハラ夫に対して妻が気を遣っているだけで、本当はラブラブどころか、その姿そのものが、夫からの日々のモラハラによる強要である場合も。
こういった妻の姿に対して「人目があるのに、あんなにご主人にベタベタして感じ悪い」などと反感を抱く人もいますが、過剰に夫に気遣う自分を周囲に見せて「ウチの夫婦は、異常なパワーバランスです」という無言のメッセージを出しているのかもしれません。
モラハラ夫の多くは、妻に対して、外では「仲のいい夫婦」を演じるよう強要するので、あとで怒られないために、わざとらしいほどにラブラブを装いがちなのです。
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夫からモラハラを受けている妻の多くは、最初は「些細なサイン」を周囲に発します。しかし些細だからこそ、まわりが見逃してしまうことも少なくありません。少しでも「違和感がある」と思ったら、本人にやさしく言葉をかけて、実態を確認してあげられるとベストですね。
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。