【目次】
・「野心家」とは?
・「野心家」の⼈に共通する特徴とは?
・「野心家」の人と付き合う上で、ちょっと気を付けたい点
・魅力的な「野心家」になるためには?
・最後に
「野心家」とは?
「野心家」と聞くと、なんだかガツガツしていて絡みづらそう… と思う方もいるかもしれませんが、「野心」を持つことは決して悪いことではありません。「野心家」の人の向上心やチャレンジ精神など、お手本になる面もあるのです。歴史に名を刻んだ“ナポレオン”や“織田信長”も、かつては「野心家」と言われていたとか。
本記事では、「野心家」の本来の意味やその人たちの特徴、また、付き合う上での注意点や、「野心家」になるための方法について解説していきます。
「野心家」とは?
そもそも、「野心」という言葉には次のような意味があります。一つ目は、「ひそかに抱く大きな望み。また、身分不相応のよくない望み」。「野望」という言葉で表されることもありますね。「野心家」と聞くと、出世欲が強く、自分の望みを達成するためには時に周囲を犠牲にして、手段を択ばないような人を想像させるため、世間的にネガティブなイメージがついてしまっているのでしょう。
二つ目は、「新しいことに取り組もうとする気持ち」という意味です。意外と皆さん知らないかもしれませんが、実はこのような前向きな意味も持ち合わせた言葉なのです。ポジティブな意味で使う場合は、多くは「チャレンジ精神旺盛」や「向上心が高い」などの表現が使われることが多いですね。
「野心家」を英語にすると?
「野心家」を英語で表現する時は、“Ambitious person”や“Go-getter”といいます。“クラーク博士”の有名な言葉、“Boys, be ambitious!(少年よ、大志を抱け)”のように、“Ambitious”とは、「大きな志や将来に対する遠大な希望」のことです。
“Go-getter”とは、直訳すると「自分から取りにいく人」のこと。「野心家」の他、「敏腕家」「やり手」などとも表現されます。
<例文>
・He is an ambitious person/a go-getter.(彼は「野心家」です)
「野心家」の⼈に共通する特徴とは?
では、「野心家」な人にはどのような特徴があるのか、チェックしていきましょう。
1:負けず嫌い
小さい頃から、勝負事で負けたりテストで1位が取れなかったりすると、とても悔しい思いをしていた記憶がある方は、もしかしたら隠れ「野心家」かもしれません。「野心家」の人の多くは、何かに負けることが嫌いで、人よりも抜きん出たいと強く思っている人が多いです。勝負に負けてしまうことで、それを糧とし、逆にやる気が湧いてくるような強者が多くいます。
2:チャレンジ精神が旺盛
「野心家」は、新しいことに対しても、臆することなく挑戦する気持ちを持っています。特に、それが自分の望みを叶えるために必要な事であれば、なおさらチャレンジするでしょう。また、まだ誰も成し遂げていないことなどに対してもチャレンジ精神を発揮し、その達成のために努力を惜しまない人たちです。
3:何事にもストイックで努力を怠らない
「野心家」は、目先の目標ではなく、大きな夢や一見手の届かなそうな野望を抱いた人なので、ちょっとやそっとのことでめげたりはしません。夢の実現に向かって、たゆまず努力するストイックさを持ち合わせているのです。また、努力する過程を楽しんでいるのが、真の「野心家」といっても過言ではないかもしれません。
「野心家」の人と付き合う上で、ちょっと気を付けたい点
「野心家」の人は、自分の望みや夢をかなえるために、時に周囲を自分の手足のように扱ってしまう場合があります。熱意のあまり、周囲への配慮を欠くような発言をしてしまう人がいるかもしれないので、友人でしたら、そっと教えてあげてもいいかもしれません。
また、自分と同じように熱い夢や希望のない人を、なんとなく見下すような態度をとってしまう「野心家」の人もいる事も事実です。価値観や生き方は人それぞれですので、お互いが尊重し合えるよう意識ができたらいいですね。
魅力的な「野心家」になるためには?
ネガティブなイメージがつきがちな「野心家」という言葉ですが、魅力的な「野心家」になるためにはどんな方法があるのでしょうか。次のような行動を意識してみてはいかがでしょう。
1:フットワークを軽くする
「野心家」は、自分の人生をより豊かにするためのチャンスを逃したくないと考えています。ですので、人脈やコミュニティを広げられるような機会があれば、自分から飛び込んでいくのです。そうした行動をとることで様々な可能性が広がり、夢の実現に向け、また一歩近づけたり、新たな発見をすることができるでしょう。
2:自分に自信を持つ
「野心家」が、なぜ大きな野望や夢を抱けるかというと、それは少なくとも、自分には成し遂げられるという自信を持っているから。今はまだスキルや能力が足りなくても、前向きに努力を続けられたら、その過程も含め、前よりも成長している自分に気付くでしょう。失敗をして落ち込むのではなく、そこから学び、成功へ導ける人が「野心家」といえます。
3:相手を尊重する
どんなに素晴らしい夢や希望を抱いていても、独りよがりな「野心家」になってしまっては、魅力的ではありませんよね。自分の思うがままに周囲を利用するようなことがあっては、いずれ、みんな離れていき、最終的に夢の実現は叶わないかもしれません。結果ばかりを思い求めるのではなく、周囲への配慮や、相手を尊重する気持ちは決して忘れてはいけません。
最後に
「野心家」は、本来、向上心があり、自分の人生をより豊かにするために前向き生きている人のことで、とてもポジティブな言葉です。ただし、結果を強く追い求めるがために、周りが見えなくなってしまっては、逆に自分の可能性を狭めかねません。
人情味のある魅力的な「野心家」になるためには、周りとの協調性や、相手を尊重する意識を持つことが大事です。ぜひ、自分の可能性をもっともっと引き出して、より明るい未来を作り上げていってくださいね。
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