【目次】
・「閉じコン」の意味や由来は?
・「閉じコン」は良いこと?
・「閉じコン」と似た言葉、「オワコン」との違いは?
・「閉じコン」の使い方は? 例文と合わせてチェック
・「閉じコン」の類語には何がある?
・「閉じコン」以外にも! ネットで流行りのスラング3選
・最後に
SNSが普及した現代では老若男女問わず、多くの人が何かしらのSNSを利用しています。そんなSNSでは、普段、耳にしないような言葉を見かけることがありますよね。
「閉じコン」も、SNSで見かけることがある言葉のひとつです。一体どんな意味を持つ言葉なのか、一緒にチェックしてみましょう!
「閉じコン」の意味や由来は?
初めに、「閉じコン」の意味や由来についてです。「閉じコン」とは、どこから生まれた、どんな意味を持つ言葉なのでしょうか。
「閉じコン」の意味
「閉じコン」とは、「閉じたコンテンツ」を略したネットスラングです。これは、「一部のファンやマニアなど、狭いコミュニティの間でのみ人気のある作品」という意味があります。
「閉じコン」の由来
元々、「閉じコン」という言葉が生まれる前に、「終わったコンテンツ」を表す、「オワコン」というネットスラングがありました。「閉じコン」は、この「オワコン」から派生した言葉になります。
これらに使われている「コンテンツ」は、本来、「本などの目次・内容」という意味を持つカタカナ語です。それが、ネットでは「デジタル情報や画像・音声、それらを利用した映画やアニメ」など、様々な創作物のことを指して使われていますよ。
「閉じコン」の基準
「閉じコン」の基準は、明確には決まっていません。そのため、「閉じコン」かどうかの基準は、「閉じコン」という言葉を使う人によって変わります。
人によって、好き嫌いの激しいジャンルに対して使うこともあれば、全盛期より人気が落ちてきた作品に対して使うこともありますよ。
「閉じコン」は良いこと?
「閉じコン」になることは、メリットもデメリットもあります。しかし、「閉じコン」という言葉を使っている人の中では、悪い意味で「閉じコン」を使うことが多いです。
それは、作品が「閉じコン」になってしまうと、それ以上の拡大が難しいから。「閉じコン」は、排他的になっているコミュニティであることが多いです。
そのため、新しくコミュニティに入ってくる人はいないのに、飽きてコミュニティを出ていく人がいます。その結果、「閉じコン」でないコミュニティに比べて、早く衰退が来てしまうのです。
「閉じコン」と似た言葉、「オワコン」との違いは?
先述の通り、「閉じコン」は「オワコン」から派生した言葉。「オワコン」は、「人気がなくなった」「ファンから見放された」作品を指します。
すでに終わっている「オワコン」に対して、「閉じコン」は、「まだ終わってない」「一部の人の間ではまだ人気がある、支持されている」と、オワコンでないことを強調した表現として使われますよ。
「閉じコン」の使い方は? 例文と合わせてチェック
それでは、「閉じコン」はどのように使われるのでしょうか? 例文と合わせて、使い方をチェックしてみましょう。
1:「このアーティストが閉じコンになったとしても、私はずっとファンだよ」
自分が好きなものに対して「閉じコン」を使うときは、「たとえ人気がなくなっても好き」と言いたいときに使うことができます。もしくは、「自分は好きだけど、人気はない」と自虐的に使うこともありますよ。
2:「この作品って人気に見えるけど、実際は閉じコンだよね」
「閉じコン」は、あるコンテンツを評価するときにも使われます。ただ「閉じコン」の理由は、「昔からいるファンが排他的で、新規のファンが入りにくい」「作品自体がマニアック」など、多岐にわたります。
ただ、誰しも自分の好きなものを、「閉じコン」と評価されるのはあまり気分が良くありません。他人が好きなものに対して「閉じコン」を使うときは、注意が必要です。
「閉じコン」の類語には何がある?
続けて、「閉じコン」の類語について紹介です。一体どのような言葉があるのでしょうか?
1:詰みコン
「詰みコン」は、「先の展開が詰んでいるコンテンツ」の略語です。「詰んでいる」は、将棋の「詰み」と同じ意味で使われます。
現在もコンテンツが連載中・サービス継続中であるにも関わらず、発展する見込みがなく、人気が下火になると思われるコンテンツのことを指して使われますよ。
2:カルト作品
「カルト作品」は、「熱狂的なファンや評論家に支持されているものの、あまり人気ではない作品」を指す言葉です。映画を指して、「カルト映画」「カルトムービー」と表現することもあります。
3:マイナー作品
「マイナー作品」は、「知名度が低い、規模が小さい作品」のことです。「有名じゃないけど、面白い作品」「隠れた名作」に対して使われることが多い言葉ですよ。
「閉じコン」以外にも! ネットで流行りのスラング3選
最後に、「閉じコン」以外にも、最近ネットで使われているスラングについてチェックしましょう。実際にSNSなどで使えるかもしれませんよ。
1:草不可避(くさふかひ)
「草不可避」は、「面白すぎて笑いが止まらない、笑うことが避けられない」という意味です。元々ネットでは「笑」を「w」と表現し、爆笑しているときは「wwww」のように「w」を増やす表現があります。それが、草が茂っているように見えることから、「笑いを避けられない(不可避)」=「草不可避」と言い換えるようになりました。
2:○○しか勝たん
「○○しか勝たん」は、「○○が最高」「○○に勝てるものはない」という意味です。「○○」の中に好きな人物の名前や、食べ物などを当てはめて使うことができますよ。
3:じわる
「じわる」は、「じわじわと笑いがこみあげてくる」という意味の若者言葉です。初めは面白いと感じなかったのに、後から、段々笑いや面白さが込み上げてくるという意味で使われますよ。
最後に
「閉じコン」は、「閉鎖的なコンテンツ」や「一部の人の間で人気なコンテンツ」を指す言葉です。コンテンツを評価するときに使われる言葉ですが、基本的にあまり良い意味で使われる言葉ではありません。
自分にとっての評価が、相手の思っている評価と異なることは少なくありません。自分が「閉じコン」だと思ったからといって、そのまま伝えると、相手を傷つけることもあります。「閉じコン」を使うときは、相手の気持ちを考えてから使いましょう。
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