【目次】
・つむじハゲとは？ 女性もなる可能性がある？
・実際、薄毛を気にする女性は多い
・つむじハゲを改善するための方法とは
つむじハゲとは？ 女性もなる可能性がある？
つむじ周辺が薄くなっている状態のこと
つむじハゲとは一般的に、つむじ周辺の髪の毛が薄くなって地肌が透けて見える状態のことを言います。
つむじの位置にもよりますが、自分ではなかなか気づきにくいことと、正常な状態のつむじとの見分けが難しいという特徴があります。
「正常なつむじ」と「つむじハゲ」の見分け方
自分のつむじが正常なのか薄いのかその見分け方は、一般的に以下の項目で判断できると言われています。
・髪の毛の太さ
正常：太い
薄毛：細い
・髪の質感
正常：コシがある
薄毛：柔らかい
・抜け毛
正常：長くて太い
薄毛：短くて細い
・つむじ周辺
正常：つむじ部分だけが目立つ
薄毛：つむじまわりの地肌も目立つ
・頭皮
正常：青白い
薄毛：赤っぽい、または茶色っぽい
つむじハゲになる原因は「AGA」
つむじハゲの原因は一般的にAGA（男性型脱毛症）だと言われています。そしてこのAGA、医学博士の増富健吉先生によると、実は男性だけがなるものではないのだそう。
AGA：Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」のこと
「まず、『アンドロゲン』は男性ホルモンの総称ですから、『Androgenetic』というと『男性型』となってしまうのですが、この男性ホルモンは女性でも分泌されているのです。テストステロンという男性ホルモンも女性でも分泌されていますし、逆に女性ホルモンも男性でも分泌されているのです。
男性らしさや女性らしさは、結局のところこうしたホルモンの量や働きの強さによって表現されてくるのですが、両方のホルモンのバランスが男性らしさや女性らしさにつながるのです。ですので、女性でも、何らかの原因で男性ホルモンが優位に働くような状況になると『男性型』の表現がでてくるということ。その一例が、『女性のAGA（女性の男性型脱毛症）』ということになります」（増富先生）
薄毛、脱毛、禿頭などに関しては深い世界があるので、一言で語ることは難しいそうですが、増富先生曰く、女性で脱毛や薄毛が気になったら一度AGAの可能性を考えてみると良いと言います。
ただし、甲状腺ホルモンや性ホルモン以外のステロイドホルモンの分泌の異常が、薄毛や脱毛を引き起こす可能性もあるのだそう。
「やる気が出ない、元気ない、太ってきた、寒がり、便秘、肌荒れ、などなどと同時に薄毛や脱毛などもあれば、内科でホルモンバランス診てもらうのも、ひとつかもしれません」（増富先生）
女性の薄毛・抜け毛… 原因や対策は？ 男性型脱毛症（AGA）と同じ？【国立がん研究センター医師コラム】
紫外線や不規則な生活などが関係していることも
つむじの薄毛や抜け毛としてAGAが主な原因と言われていますが、他にも考えられる要因はあります。
・加齢による自然現象
・パーマやカラーリング
・皮脂などによる毛根の詰まり（栄養が行き渡らない）
・毛根を引っ張り上げるまとめ髪
・紫外線による影響
・喫煙による影響
・頭皮の乾燥や血行不良
・不規則な生活やストレス
・亜鉛不足
薄毛に悩んでいる人は頭皮に紫外線が届きやすい状態。そのため、皮膚のコラーゲンがダメージを受けたり、毛周期がさらに乱れて薄毛が進行したりという悪循環に陥ることもあるようです。
体の中から薄毛対策【抜け毛予防におすすめの食べ物】育毛を妨げるNG行動もご紹介
実際、薄毛を気にする女性は多い
自分が薄毛であると自覚している女性は増加傾向に
「ホットペッパービューティーアカデミー」が2018年、20～69歳の男女を対象に行った薄毛に関する意識調査によると、自分が「薄毛だ」と答えた女性は、全体の約9%という結果に。
男性が約27%だったのに対しやはり女性の方が低いものの、それでも前年比で見ると女性は「薄毛である」と答えた人の割合が増加しているようです。
薄毛が気になりだした平均年齢は37.7歳
薄毛が気になりだした年齢を質問したところ、女性は平均37.7歳からという結果に。
こちらも薄毛が気になりだした年齢は、男女ともに年々早まっている傾向にあるとのこと。
男性36.3歳、女性37.7歳！ 他人の目線が気になりだす髪の毛問題【薄毛に関する意識調査】
つむじハゲを改善するための方法とは
まずはとにかく「健康」になること
あらなみクリニック総院長の荒浪暁彦先生によると、薄毛や抜け毛を防ぐには、まずは何よりも健康を保つことが大切だと言います。特に腸と髪は密接な関係があり、腸を健全にすることが最も重要だそう。
「ただ、理屈で『腸を健康にしましょう』と言っても、忙しい現代社会では難しいことは否めません。そこで、腸を健全にする手段のひとつとして、私は漢方薬を使っています。漢方によって血行と代謝を良くしていって、局部だけではなく、体全体を健康にするのが狙いです。つまり、頭皮に影響を与えるような漢方薬を処方するわけではなく、体の内側から元気にするために漢方を処方しているのです」（荒波先生）
「また、良質な腸内細菌を増やすことも重要なので、普段の食生活から腸内細菌の糧となる食物繊維をたくさん摂ることを勧めています」（荒波先生）
日本人は基本的に長い年月をかけて和食中心の食生活を送ってきているので、腸内細菌は和食中心で育まれるのだそう。そのため、基本的な食事を和食にすることで髪も元気になるかもしれないと話していました。
髪が抜ける原因とは一体？ 事前に予防するために取り組みたい対処法も解説
頭皮ケアも見直して
ボリュームのある美しい髪を育てるには、土壌となる頭皮を健康にすることも大切。スキンケア同様、頭皮ケアもコツコツと続けていくことをおすすめします。
おすすめのスカルプケアは、頭皮美容液を直接頭皮になじませること。
カラカラに乾いた頭皮は、健康的な髪が育ちにくい環境になってしまう可能性があるため、汚れを取り去ったクリーンな頭皮に、保湿効果のある洗い流さない頭皮用美容液をなじませ、マッサージしながら揉み込みましょう。
＼How to／
1. シャンプー後の湿った状態の頭皮に、美容液を直接塗布する。生え際やつむじなどの頭頂部を中心に、10ヶ所ほどなじませる。
2. 指の腹で美容液を頭皮に浸透させるよう、しっかりとマッサージしながら揉み込む。
＼おすすめアイテム／
（左）頭皮を保湿し、さらにオイルバランスも整えてくれる。目安は全頭で25滴。アヴェダ プラマサナ スカルプ プロテクト コンセントレイト 75ml
（右）頭皮臭を抑えるパチパチとした泡の育毛剤。資生堂 ベネフィーク スカルプエッセンス （スパークリングフレグランス）［医薬部外品］85g
