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2021.09.13

妊娠中に乳がんの可能性… 人生のどん底を味わった1週間<元テレビ朝日プロデューサー転職実録#37>

仕事と自分の人生を見つめ直す社会人10年目。今回は、妊娠中の乳がん検診の話。元バラエティ番組の女性プロデューサー 古瀬麻衣子が考える「理想の人生」への近づき方。

古瀬麻衣子

医師との信頼関係は大事… 乳がん検診での出来事

これまでの連載はこちら

私の母の唯一の口癖。

幸せと苦労は全ての人に平等に訪れる

何度となく、これは真理だなと思う瞬間を人生で経験してきましたが、まさか、待望の妊娠判定を受けた直後に、乳がんの可能性を指摘される事態になるとは、神様を恨む以外になす術がありませんでした。

このエピソードには色んな教訓が詰まっているので、30代を迎えている女性には他人事ではないという目線でぜひ読んで頂きたいです。

私の病院の選び方

(c)Shutterstock.com

まず、私は健康診断を受ける病院を何となくの感覚で選ばないようにしています。

会社員の頃は、企業での健康診断が年に2回実施されていましたが、あの流れ作業の検査の中で、決定的な問題が見逃される可能性があると怖いので、それとは別で、腫瘍系の専門医で、信頼できる医師を探し、何年も定期検診に個別で通うことで信頼関係を築いてきました。

アメリカに来てからも、ちょっと気になることがあると、LINEで先生に相談できるので、かかりつけの病院ではなく、私メインの医師が存在することは何にも変え難いです。

その先生は子宮系の専門ですが、もちろん様々な分野の専門医をたくさんご存知で、乳がんの検診は必ずこの先生に診てもらいなさいと紹介状を書いて下さり、30代に入ってからは毎年欠かさず通っていました。

医師が認める医師に診てもらうことは大事です。というわけで、6月初旬に毎年恒例の乳がん検診に向かったわけですが、エコー写真を見た先生の顔が初めて曇りました。

突如現れた乳がんの可能性

(c)Shutterstock.com

毎年同じ医師に診てもらっているからこそ、昨年との比較でとても小さな変化に気づいて下さったという感じでした。

婦人科検診を毎年何となく、色んな病院で受診してしまうと、小さな変化に早めに気づけない可能性があるので、信頼できる先生に経年で診てもらうことを勧めます。

私の左胸にあった小さな塊が、昨年までは問題ないとされていたのに、今回ほんの数ミリ肥大していることが分かり、万が一の可能性が浮上したのです。

一般的には半年ほど経過観察をしてみて判断するそうなのですが、間もなくアメリカに戻ろうとしている状況を考慮して、早めに白黒つける事になりました。

おっぱいに細い針を刺して、肥大している細胞の一部を摘出し、細胞診を行うと。その時は「念のためだから!」と強調されたので、心底落ち込むこともなく、結局、問題なしという結果に終わるだろうと鷹を括っていました。

妊娠中に乳がんになるなんて、私の身に起きるわけないと、変な自信があり。その1週間後です。激震が走ったのは。

呑気にスタバでも飲みながら、病院へ結果を聞きに向かったわけですが、結果の紙を見た先生にいつもの笑顔がなく、「白黒はっきりしなかったのよ」とひと言。

私は心臓が大きくドクンと鳴ったのを感じました。要は、提出した細胞ではどちらとも判断つかない。乳がんの可能性を否定出来ないと。

先生が数分何かを話していましたが、「赤ちゃんはどうなるのか?」「アメリカに戻れないのか?」「私のおっぱいが無くなるかもしれないのか?」と、色んな感情が駆け巡り、時が止まった状態でした。

人生の波の底に落ちていくのを感じました。そして、本当に白黒はっきりさせるために、先週と比べられないくらい大きな針を使って、がっつり細胞を取り出し、組織の細部まで検査をする組織診を行う事になりました。

これは本当に最終検査らしく、通常はMRIや経過観察も含めて判断をしていくようなのですが、なんせ、来月にはアメリカに帰ると主張する私には、最速&最終の検査方法しか残っていないわけです。

「おっぱいに少しだけ傷が残るけど、いいかな?」と先生が優しく確認してくれたのですが、グラビアアイドルでもないので、どんな傷が付いてもいいですと、謎の陽気さを垣間見せたことだけ覚えています。

不安に押し潰されそう… 検査の結果は?

(c)Shutterstock.com

ここから結果が出るまでの1週間、生きた心地がしなかったのは言うまでもありません。毎日、ネットや本で乳がんについて調べるだけでは収まらず、がんサバイバーの方にお話を聞いたりもして、あらゆる側面から、万が一に備える知識を増やそうとしました。

夜になると不安が増大し、夫の励ましがないと眠れず、最後の1〜2日は、思考が停止していたような気がします。

さらにこの頃はつわりもピークだったので、病院の待合室で気持ち悪さに耐えられず、何度もトイレに駆け込み、結果を待つ気持ちと相まって、どん底感をしっかり味わいました。

私の人生って、波の幅が高いなと。ただ、そこまで苦しさに耐えると、急に幸せが現れるのも、また人生なのでしょうか。

名前を呼ばれ、医師の待つ部屋に入ると、いつもの先生の笑顔がそこに戻ってきていました。

心配させてごめんよ〜。精密な検査の結果、問題ありませんでした!」と。

悪性ではないこと、良性のものが悪性に変化することはないことを説明され、安心してアメリカで赤ちゃん産んでね! と。

さらにセカンドオピニオンにまで検体を出してくださり、そこでも問題ないことが確認され、晴れて、私は幸せを噛み締める妊婦に戻ることが出来ました。

病院を出た後、仲良しの医師に報告をすると、「その乳がんの先生だったから、こんな小さな変化に気がついて、セカンドオピニオンまでしてクリアにしてくれたんだよ。通常はそこまでしないので、見逃されてしまうことも実は多いんです」と。

今回はたまたま幸せに戻ることが出来ましたが、次回はどうなるか分からない。自分の身体を自分で守るために、いかに早く変化に気づくかが肝になります。

私は今後も医師との関係性を大事にしていきたいと強く思いました。皆さんもぜひ丁寧な検診を!

◆これまでの連載はこちら

古瀬麻衣子

1984年生まれ。一橋大学卒。テレビ朝日に12年勤務。「帰れま10」などバラエティ番組プロデューサーとして奮闘。2020年、35歳で米国拠点のweb会社「Info Fresh Inc」代表取締役社長に就任。現在NY在住。日本人女性のキャリアアップをサポートする活動も独自に行なっている。

Instagram:@maiko_ok_
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