産後の性欲の低下の悩み
多くの人が抱える妊娠中や産後の性生活に悩みに、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんと、産婦人科医の高橋怜奈先生に答えていただきました。
今回の悩みはこちら。
Q. 産後半年が過ぎましたが性欲が起きず、ほとんど濡れないため性生活に気乗りしません。このまま枯れ果てるのだろうかと不安を覚えています。(30歳/育休中会社員)
ラブライフアドバイザーの回答は…
A. 体の変化もあるけれど、パートナーの家事育児の協力度の影響も大きいです
「【月刊TENGA第18号の調査結果から】産後1年から5年経った男女に聞いた2019年の調査では、産後1年経ってもセックスをしていない人は22%。産後6ヶ月から1年で再開する人が一番多いそう。
調査結果を見ると、再開が遅いわけではないですから、焦ることはないと思いますよ。
産後はホルモンのバランスが崩れるから性欲が低下することがあるとは、よく聞きます。でも、性欲自体だけでなく、ご自身の体調の回復や、パートナーの家事育児の協力度も与える影響は大きいと思います。あとはお子さんがすぐ隣で寝ていたりすると、なかなかその気にはなれないですよね。
落ち着いてパートナーとの時間に向き合える環境をつくることも大切ですよ」(OliviAさん)
お医者さんに聞いてみた!
産後のホルモンバランスは性欲低下を招く。無理せず挿入以外のコミュニケーションを
「妊娠期間中に増加するエストロゲンというホルモンは、出産後に急激に減少します。すると膣が乾燥しやすくなり、性交痛が出ることも。痛みがあるとさらに恐怖心や性欲低下につながる場合もあります。
授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンも、性欲を抑える働きがあります。いわばホルモンによる性欲低下の集中攻撃を受けている状況なのです。
性交したくないのであれば無理にしようとせず、パートナーに説明し、ほかのコミュニケーションを考えてみてはどうでしょうか」(高橋先生)
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産後に性欲が薄くなってきていると感じたら、じっくりパートナーと向き合える時間を作ることや、性行為以外のコミュニケーションをとってみることが大切ということですね。
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ラブライフアドバイザー OliviA(オリビア)さん
学生時代から性の調査研究を開始。2007年より性生活の総合アドバイザーとして女性やカップルの多くの性の悩みに答え続けている。
著書「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」他
産婦人科医 高橋怜奈先生
医学博士、産婦人科専門医、東邦大学大橋病院『産婦人科』在籍