結婚によって二人の世界がさらに何倍にも広がっていく
子供を医者にしたい保護者のための「幼児教室ひまわり」講師、上田尚子です。私は現在、幼児教室ひまわりの講師として親御さん向けに子育てのアドバイスをしています。
さて早速本題ですが、私が我が子の結婚相手に求めることは『結婚によって二人の世界がさらに何倍にも広がっていくこと』です。実は、これは私の夫が結婚を前提に付き合ってほしいと私に言った時の言葉なんです。
私の夫は勉強一筋の典型的な理系頭脳の持ち主で、ラグビーの練習に明け暮れる青年でした。かたや私は文学部出身でスポーツ嫌い、読書や絵画鑑賞や音楽が趣味の完全文系人間。大学生になってまで泥まみれでラグビーをする夫のことを全く理解ができませんでした。
私たち二人は考え方も育ちも共通点がなく、会話もあまり弾みません。共通の趣味もなく服のセンスも全く違うので、当初私は夫とお付き合いをすることはないなと思っていました。
それを理由にお付き合いをお断りしようとしたところ夫は『全く違う二人が結婚するからお互いの世界が二倍にも三倍にも広がるんだよ』『違う二人だからこそお互いが補え合えるんだよ』と言いました。
パートナーの存在が視野を広げるきっかけに
そんな二人の付き合いは、色々なことがありました。
私がオードリーヘップバーンの『ティファニーで朝食を』の話をした時に、夫は『誰それ?』と全く知りませんでしたが、その後夫の部屋で『ティファニーで朝食を』の本を見つけました。スポーツ嫌いだった私は夫のラグビーの応援に通う女の子になりました。
自分自身の考えや趣味、生き方が全てではなく、違った考え方を受け入れたり理解できるようになったのです。趣味も広がり、知らなかった理系の話にも耳を傾けることができるようになりました。
そうして月日は流れ、今でも服選びは私任せですが、二人で美術鑑賞や音楽鑑賞にも出かけます。ラグビーワールドカップ2019の試合もグランドで大興奮しながら観戦しました。今まで知らなかったこと、興味がなかったことをお互いたくさん知ることができました。
喧嘩もたくさんしましたが、自分の考えを率直に話しお互い欠けている部分も補ってきました。そんな全く違う二人、得意分野の違う二人だからこそ、子供の教育も効果的だったのではと思います。
うちの息子たちも親からみてあちこち足りないところがたくさんあります。きっと相手のお嬢さんにもどこか足りないところがあると思います。そんなところをさりげなくお互い補え合え、さらには二人の世界が永遠に広がっていく結婚をしてほしいなと思います。
私が子育てに積極的にかかわれたのはたったの18年。息子たちはこれからずっと長い間、よき伴侶と人生を歩んでいきます。そんな彼らの人生が豊かなものに、さらに広がり発展していくことを願うばかりです。
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幼児教室ひまわり塾長 熊野貴文
1978年兵庫県神戸市生まれ。灘中・灘高卒、大阪大学医学部現役合格、同校卒。
医師として、大阪大学付属病院(阪大病院)や市中病院など数々の病院で勤務医として医療に携わる。
その後、「自分が両親から授けて頂いた本当の教育方法」を世に広めることに対して使命を感じ、現在幼児教室ひまわりの運営を行っている。
著書『子どもを医者にした親たちが幼少期にしていたこと』(啓文社書房)では、我が子の能力を最大限に引き出す教育法を伝授。
幼児教室ひまわり講師 上田尚子
幼児教室ひまわりでの会員向け講演会で人気を誇るカリスマ講師。
長男は灘中学、灘高校を卒業、東京大学理Ⅲに現役で首席合格。
次男は洛南中学、洛南高校を卒業、京都大学医学部に現役合格。
三男は洛南中学、洛南高校を卒業、東京大学理Ⅲに現役合格。