健康でいるためには、“からだ”に関する正しい知識が必須!
「人生100年時代」と叫ばれる昨今、元気で長生きをするためにも健康への関心はますます高まるばかり。一方、テレビやインターネットなどには健康に関するさまざまな情報があふれており、その真偽を含めた有用性を判断するのが難しいのも事実……。
これらの情報に流されず、有効に活用し、自分自身が健康であるためには、まず人間の“からだ”についてできるだけ正しい知識をもつことが大切!
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』の中から、人間の“からだ”について理解を深めるのに役立つ話を紹介! 計4回にわたってお届けします。
前回の記事はこちら>>鼻の穴が2つあるのはなぜ? わかったらスゴイ!
爪は健康のバロメータってどういうこと?
「ケラチン」という硬いタンパク質でできた皮膚の一種、「爪」。体の末端にあり、末梢血管が集まっており、栄養が届きにくいことから栄養不足や体調不良の影響を受けやすいといわれています。
そのため、爪の色や状態によって自身の健康状態を知ることができるのです。爪に特徴的な変化が起こる疾患もあるので、覚えておくと便利!
まず、爪に入った横線は、体調不良や強いストレスなどの影響で、爪の成長が一時的に滞ったことをあらわします。爪は1日に0.1ミリ伸びるといわれているので、爪の根元から溝までの長さを測れば、体調不良の時期がだいたいわかります。
細かい縦線があらわれるのは加齢によるもので、とくに心配ありませんが、縦線がくっきりとして爪が割れるようなら血行不良の可能性も。
また、爪の色が変わったときも注意が必要。
爪が白く濁る原因でもっとも多いのは爪白癬(爪みずむし)ですが、爪が白く濁ってすりガラスのようになった場合は、慢性の腎障害や肝硬変、蒼白の場合は鉄欠乏性貧血、暗紫色は心臓や肺疾患の人などにみられる症状。
爪が薄くなって真ん中がくぼみ、スプーンのようになった「スプーン爪」は、鉄欠乏性貧血に多くみられますが、首に腫れを伴う場合は甲状腺機能亢進症も考えられます。
指先が太くなって太鼓のバチのようになった「バチ爪」は、血行不良で指先に血液がたまってしまうのが原因で、先天性の心臓病や慢性肺疾患、ときには肺がんが疑われることも。
また、爪が割れやすいおもな原因は、乾燥。水仕事が多かったり、ネイルのために除光液をよく使ったりする場合は、ネイルオイルやハンドクリームで保湿するとベター。
■爪の色と形で健康をチェック!
色
ピンク:健康
紫:心臓病/肺疾患
白:貧血/肝疾患
黄色:黄色爪症候群(リンパ系の異常)
赤:動脈硬化/多血症
黒:皮膚がんの可能性(爪メラノーマ)
形
縦線:老化現象・血行障害(爪が割れる)
横線:体調不良・ストレス/心不全(白線が1本)
白濁:爪白癬
バチ爪:肺炎・肺がんの可能性
スプーン爪:鉄欠乏性貧血
※上記の症状はあくまで指標であり、該当する方は専門医の適切なチェックを受けてください
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不思議なことだらけ、でもだからこそ興味をそそられる人間の“からだ”。もっと理解を深めたい方は、ぜひ書籍でチェックしてみて!
『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』
著者:荻野剛志/日本文芸社
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