健康でいるためには、“からだ”に関する正しい知識が必須!
「人生100年時代」と叫ばれる昨今、元気で長生きをするためにも健康への関心はますます高まるばかり。一方、テレビやインターネットなどには健康に関するさまざまな情報があふれており、その真偽を含めた有用性を判断するのが難しいのも事実……。
これらの情報に流されず、有効に活用し、自分自身が健康であるためには、まず人間の“からだ”についてできるだけ正しい知識をもつことが大切!
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』の中から、人間の“からだ”について理解を深めるのに役立つ話を紹介! 計4回にわたってお届けします。
前回の記事はこちら>>うれし涙と悔し涙は味が違う! その理由に驚き…!
鼻の穴が2つあるのには理由がある?
ヒトの体には、目・耳・手・足などは左右対称に2つずつあります。顔の真ん中にある鼻はひとつですが、穴は2つ。これは見た目の問題ではなく、立派な理由があるのです。
鼻の奥には毛細血管が集まった鼻甲介(びこうかい)という膨らみがあり、数時間ごとに左右交互に充血と膨張を繰り返しています。膨張した鼻孔は空気が通りにくくなるため、鼻の穴は実際には片方ずつ、左右交代しながら呼吸しているというわけです。
この鼻の省エネ作業は8割程度のヒトに起こり、「交代制鼻閉(ネーザル・サイクル)」と呼ばれ、自律神経によってコントロールされています。
交代制鼻閉が起こる理由には諸説ありますが、ひとつは片方の鼻の穴を休ませることで呼吸に使うエネルギーを節約するためと考えられています。
鼻の穴はそれぞれ左右の肺に対応しており、気管に大量の空気が入り込むのを防いで、肺が呼吸するのに適した温度や湿度に調整。外の冷たい空気が入ってきたときは、鼻甲介の血管が膨張し、そこを通る空気を暖め、乾燥した空気が入ってきたときは粘液が分泌されて空気を湿らします。
また、ヒトの鼻は想像以上に多くのにおいをかぎ分けるといいます。
近年、少なくとも1兆種類もかぎ分けられるという研究が発表されましたが、識別の難しいにおいも、詰まった側の鼻の穴を空気がゆっくり通ることで識別しやすくなり、より多くのにおいをかぎ分けることが可能になっているのです。
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不思議なことだらけ、でもだからこそ興味をそそられる人間の“からだ”。もっと理解を深めたい方は、ぜひ書籍でチェックしてみて!
『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』
著者:荻野剛志/日本文芸社
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