健康でいるためには、“からだ”に関する正しい知識が必須!
「人生100年時代」と叫ばれる昨今、元気で長生きをするためにも健康への関心はますます高まるばかり。一方、テレビやインターネットなどには健康に関するさまざまな情報があふれており、その真偽を含めた有用性を判断するのが難しいのも事実……。
これらの情報に流されず、有効に活用し、自分自身が健康であるためには、まず人間の“からだ”についてできるだけ正しい知識をもつことが大切!
そこで、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』の中から、人間の“からだ”について理解を深めるのに役立つ話をご紹介! 計4回にわたってお届けします。
前回の記事はこちら>>「甘いものは別腹」の「別腹」ってある? ない? さてどっち?
涙と鼻水の正体は“赤くない”血液!
「涙」は、上まぶたの外側にある涙腺のまわりの毛細血管から溢れ出た血液の中で「血球(赤血球・白血球・血小板)」が涙腺を通れず、液体成分である血しょうだけが染み出たもの。
そして実は、鼻の粘膜から分泌される「鼻水」も同じ成分の血しょうなのです。
涙と鼻水が透明なのは、血液を赤く見せている赤血球がないためで、血球以外の成分はほとんど血液と同じことから、“赤くない血液”ともいえます。
目と鼻は鼻涙管(びるいかん)という管でつながっており、泣くと鼻水が出るのは、涙が涙点という穴に吸収しきれなくなり、鼻水となって鼻から出るため。
涙には、種類があります。
乾燥を防いで異物から目を守り、まばたきによって血液に変わって目の表面に酸素や栄養を送る「基本分泌」のほか、ゴミが入ったときや玉ねぎを切ったときなどに反射的に流れる「反射性分泌」、悲しいときやうれしいときに出る「情動性分泌」の3種類。
そして感情によって涙の味が変わることが知られています。
たとえば、怒りや悔しさなどで興奮し、交感神経が優位に働いているときの涙はナトリウムを多く含むために「しょっぱい」涙に。一方、うれしいときや悲しいときの涙は副交感神経が優位に働いているため、水っぽく甘い感じがする、といいます。
また、悲しいときに流れる涙は、ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」を一緒に体外に排出してくれます。泣いたあとにスッキリするのは、このためです。
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不思議なことだらけ、でもだからこそ興味をそそられる人間の“からだ”。もっと理解を深めたい方は、ぜひ書籍でチェックしてみて!
『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』
著者:荻野剛志/日本文芸社
「頭のよさは脳の大きさと関係ない?」「別腹は本当にある?」「恋愛は3か月で冷める?」「薄毛も肥満も遺伝のせい?」ーー科学が発達した現在でも「人体」は多くの謎と不思議に包まれ、最も身近で興味深く関心の高いテーマです。本書では、最新データや研究にも触れながら、人体のナゾとフシギを解き明かします。実際に役立つ知識と情報満載の1冊!
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