今年も熱中症に注意!
夏の暑さも厳しくなり、連日35℃以上の猛暑日が続いている地域もありますね。今年もまだコロナ禍で例年とは違った夏になります。改めて暑さ対策についておさらいしておきましょう。
運動・仕事前に自分の体調をチェック
熱中症になるかどうかはその日の体調が大きく影響します。脱水状態や食事抜きといった万全ではない体調のまま暑い環境に行くことは絶対に避けてください。
風邪や二日酔いの場合でも、体調が回復して、食事や水分摂取が十分できるようになるまでは、暑いところでの活動は控えてくださいね。小さいお子さんや高齢の方は熱中症になりやすいので、できるだけ声掛けをしてあげましょう。
◆運動・仕事前のチェック11項目
□ 体力に見合った強度の作業・運動であるか
□ 暑熱順化しているか
□ 熱中症の既往歴はないか
□ 肥満ではないか
□ 高血圧等の慢性疾患と薬の服用がないか
□ 寝不足ではないか
□ 過度のアルコール摂取はないか
□ 二日酔いではないか
□ 風邪や体調不良ではないか
□ 朝食は食べたか
□ 脱水状態ではないか
今年から全国運用開始! 熱中症警戒アラートを気にかけて
例年、梅雨明け直後は熱中症の搬送者数が急増する傾向にあります。熱中症対策の一環として気にしておいてほしい情報が、今年から全国で運用開始となった“熱中症警戒アラート”です。
熱中症警戒アラートは熱中症の危険性が極めて高い環境になると予想される日の前日夕方、または当日早朝に発表されます。発表されている日には、外出を控える、エアコンを使用する等の熱中症の予防行動を積極的にとることが大切です。
1日に取る水分の目安は?
コロナ禍においては、マスク着用により喉の渇きを感じにくくなったり、水分補給する頻度が減ったりするため熱中症のリスクが一層高まります。このため屋外で人との距離が十分にとれる場合は適宜マスクを外し、のどの渇きを感じていなくても水分補給をするようにしましょう。
1日に取るべき水分の量は1.2リットル、コップ約6杯分です。夜間にも熱中症のリスクはありますから、入浴後や就寝前も水分を補給するとよいでしょう。また大量に汗をかいた場合は塩分補給も忘れずに! 今は塩分が取れる飴やタブレットもたくさん販売されていますので、出先でも手軽に取りやすいですね。
今年の8月も平年並みか平年より気温が高く、厳しい暑さの夏が予想されています。基本的なことは忘れずに徹底して、元気に暑い夏を乗り切りましょう!
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント!」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。