あなたの会社は大丈夫? ブラック企業ってこんなところ
日本労働調査組合は、会社員のブラック企業に対するイメージを調査するため、全国の20~49歳で会社員の男女516名を対象に「ブラック企業に関するアンケート」を実施。
自身の勤務先がブラック企業だと思うと回答した人は全体が31.2%、20代が33.9%、30代が33.5%、40代が25.9%という結果になりました。
それでは具体的なブラック企業とはどのようなところなのでしょうか?
あなたが思うブラック企業の定義を教えてくださいという質問には、1位「サービス残業」(36.9%)、2位「ハラスメント」(17.2%)、3位「長時間労働」(15.8%)、4位「残業が多い」(13.7%)という結果に。
1位は断トツで「サービス残業」でしたが、一方で4位には「残業が多い」があり、残業代が支払われないことを否定する意見と、残業自体を否定する意見それぞれが見られました。
実体験… ブラック企業エピソード
ここからは回答者が実際に経験したブラック企業に関するエピソードを紹介していきます。
◆労働時間
・連日信号が点滅するまで働いている
・残業代が30分ごとに出るが強制的に29分でタイムカードを切らされる
・上司から「サービス残業ではなく思いやり残業だと思って仕事しろ」と言われた
・定時8:30~だが7:30迄の出社を強制される
◆ハラスメント
・業務チャットツールの個人同士でのやり取りを管理職が閲覧している
・昇格制度について質問をすると昇格には「上に媚びること」と言われた
・社内全体会議の司会進行には必ず若手女性社員がアサインされる
◆休日
・有給を使うと周囲から引かれる
・休日を取ると出張の移動日にさせられる
・上司は土日休みだが自身は平日休みで土日出勤
◆給与待遇
・退職連絡をしたら退職日を迎えるまでに社会保険を解約されていた
・残業しなければ終わらない業務量なのに残業するとボーナス査定が下がる
・毎日残業休日無しで働いているのに平均月収よりも安い
◆その他
・一時給付金受給のために従業員を休業として届け出ているが実際は業務のために出勤させている
・本人が特定されないはずの内部通報制度で本人が特定される
・ブラック企業大賞に会社がノミネートされたら給与が上がった
いかがでしたか? 中には法令違反エピソードも…。ブラック企業に関するエピソードはいつも理不尽なことばかりが揃います。企業の改善はもちろんですが、自分自身が疲れてしまわないようにケアをしてあげるのも必要なことかもしれません。
【調査概要】
調査名:ブラック企業に関するアンケート
調査対象:20~49歳の会社員516名
調査地域:全国
調査期間:2021年6月1日~2021年6日8日
調査方法:インターネット調査
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