「玉」はモモを数えるときに使える?
今が旬のモモ! 夏になると、食べたくなりますよね♡ 甘さはもちろん、良い香りにも癒される人が多いはず。
ところで、このモモを数えるとき、どのように数えますか。「玉」を使って、「1玉」と数えるのは正しいと思いますか。
【問題】
モモを数えるときに「玉」を使うのは、正しい?
1. 正しい
2. 正しくない
正解は?
1. 正しい
スーパーのチラシはいろいろな数え方の宝庫です。例えば「ウナギ蒲焼1尾」と表示されていれば、写真が添えられていなくてもウナギ丸々1尾を加工した長焼きだと分かりますし、「蒲焼1串」となれば、串焼きだということが想像できます。豆腐も「1丁」なのか「1個」なのかによって四角い豆腐なのか、丸いおぼろ豆腐なのかを知る手がかりになります。
食品の数え方で売る側が好んで使うのが「1玉、2玉」の「玉」。これは、その字の通り、玉状のものを数えるのですが、モモやメロン、トマトやタマネギのように丸くてみずみずしい果実や野菜を数えます。うどんやラーメンの生麺1食分、糸コンニャクひとまとまりも数えますし、キャベツやレタスのように葉が重なり合って玉状になっている葉物野菜も「1玉」で数えます。ハクサイのように少し形が細長くなると「1玉」ではなく「1個」で数えるようになることから考えると、「玉」は丸い形状をしている食品を数えるのに重宝される数え方だと言えるでしょう。
チラシ類を眺めていると、最近「玉」の使い方が広がってきていることに気が付きます。例えば、ホタテの貝柱。これを「玉」で数えるチラシが増えています。確かに「貝柱1個」と数えるよりも「貝柱1玉」と数えた方が丸々と太く、刺身にすると美味しそうな弾力のある貝柱を期待させますね。
また、サクランボも本来なら「1粒、2粒」で数えたいところですが、より高級で大粒の果物に見せるためか、「高級サクランボ1箱32玉入り」といった表現も使われています。本来「玉」では数えにくい商品でも、あえて「玉」を用いることで、その丸さやみずみずしさを強調する効果があるのです。
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