【目次】
・「ロケハン」の意味と語源
・「ロケハン」のやり方
・「ロケハン」の持ち物
・「ロケハン」をする前にしたい確認事項とは?
・最後に
あなたは「ロケハン」という言葉を聞いたことはありますか? おそらく、ほとんどの方が一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただ、実際にどんな意味があるのか、どのようなことをするのかは知らない方も多いかもしれませんね。今回は「ロケハン」の意味から、やり方や持ち物、「ロケハン」をするときの確認事項まで、様々なことを紹介したいと思います。
「ロケハン」の意味と語源
まず初めに、「ロケハン」の意味について紹介です。「ロケハン」といえばテレビ業界の用語、というイメージが強いかもしれませんが、実はゲームなどでも使われています。
テレビ業界での「ロケハン」の意味は、「事前準備」や「下見」。英語の「Location Hunting(ロケーションハンティング)」が語源となっています。
「Location Hunting」の「Location」はテレビ業界だと、「ロケ地」「撮影場所」という意味があり、これを「hunting」、「探す」ことから「ロケハン」と呼ばれるようになりました。この「ロケハン」は、テレビ業界以外にも、恋人とのデートの下見をするときなどにも使われます。
ゲームで使われる「ロケハン」は、「実況動画を撮る際に、あらかじめ実況するゲームをプレイしておくこと」です。ゲーム実況では、「既プレイ」とも呼びます。
YouTubeなどで人気のゲーム実況とは、投稿者がプレイしているゲーム画像と、投稿者の実況・反応を楽しむ動画です。特にこのゲーム実況では、初めてゲームをプレイする、所謂「初見プレイ」の方が新鮮なリアクションが見れると人気があります。
ただ、実際の初見プレイでは、視聴者からリアクションを求められることもあって、難易度が高いものです。そこで、「あらかじめゲームをプレイしてみて、ある程度話す内容や、どんなリアクションをするか決めておく」ということをする人もいます。これをゲーム実況における「ロケハン」といいます。
「ロケハン」のやり方
それでは、実際に「ロケハン」とはどのようなことをするのでしょうか? 今回は、テレビ業界の「ロケハン」について紹介です。
テレビ番組や映画の撮影をする上で、より良い作品をするために行うのが「ロケハン」。「ロケハン」では、写真や映像を撮影する前に、ロケ地を下見するだけでなく、当日の動きを想定した「下調べ」も行います。
具体的には、「窓の方角や光の入り方を確認して、当日の撮影時間を決める」「すでにロケ地にあるもの以外に、レンタルする必要があるものがないか」「ロケ地までや、ロケ地から次のロケ地に移動するのにかかる時間」などを、「ロケハン」で確認しています。
「ロケハン」の持ち物
「ロケハン」では、撮影当日のシナリオ(どの時間にどのような撮影を行うか)を作成するため、当日と同じ状態でロケ地を見ることが重要です。そのため、「ロケハン」での持ち物は、基本的に撮影当日と同じものを用意しましょう。
具体的には、撮影で使うカメラやメジャー、コンテなどになります。特にメジャーは、当日までに小道具を作る必要があるときに、どのサイズで作ればいいか調べるのに役立ちます。
また、スマホがあると調べ物ができるほか、コンパスの代わりに使ったり、ロケ地を簡単に撮影することができます。充電をたっぷりしたうえで、「ロケハン」に向かうようにしましょう。
「ロケハン」をする前にしたい確認事項とは?
続けて、「ロケハン」をする前の確認事項について紹介です。「ロケハン」当日、スムーズに行うためにはどのようなことを確認しておけばいいのでしょうか?
1:企画や構成から、どのような絵を撮りたいのか考える
「ロケハン」を行う前の確認事項で最重要なのが、企画や構成の再確認です。「ロケハン」を行う前に、必ず撮影のテーマを明確にし、それにふさわしいシチュエーションはどんなものかを考えます。
ただ気に入った場所があるからと、何も企画や構成を考えずにロケ地を選ぶと、企画に合わない場所を選んでしまったり、ロケ地からロケ地への移動に時間がかなりかかってしまうといった事態を引き起こす要因となってしまいます。
2:場所や天気が撮影に最適な日を選ぶ
ふさわしいロケ地を見つけたとしても、必ずそこで撮影できるとは限りません。すでに撮影日に先約が入っていたり、撮影許可が出なくて撮影ができない、といったこともロケ地の確保では起こることがあります。そのため、撮影のテーマが明確になったら、早めにロケ地選びを行うようにしましょう。
また、野外の撮影の場合は天気が崩れることを考えて、予備日や屋内のスタジオを仮押さえしておくことも大切です。せっかくふさわしいロケ地が決まっても、「ロケハン」のときに天気が崩れていて、結局、何もわからないまま撮影当日になるのはもったいないですよね。
「ロケハン」の場所を予約する際は、天気が良さそうな日を選ぶのはもちろん、雨天を想定した準備をしておくと良いです。
3:当日のスケジュール作成、「ロケハン」に協力してくれる人探し
「ロケハン」を行う際は、1人ではなく複数人で行うようにしましょう。撮影当日の動きをその場で共有できるだけでなく、被写体の代人を立てて、撮影時の構図などをより正確に決めることができます。
「ロケハン」を行うときは関係者に協力をしてもらって、円滑に「ロケハン」を進められるようにしておくのがオススメです。
最後に
「ロケハン」の意味や、やり方について、参考になりましたか? 「ロケハン」はテレビ業界だけでなく、ゲーム実況でも使われる言葉でした。
テレビ業界の「ロケハン」は、より良い作品を作るためには欠かせないもの。撮影などを行う際は事前確認をしっかり行って、満足いく作品を作ってくださいね。
TOP画像/(c)Shutterstock.com