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2021.07.28

「悪口」を言う人は不幸な人? 悪口を言う人の特徴や心理、対処法を紹介

まわりに「悪口」ばかり言う人はいますか? 日常生活において、「悪口」は避けては通れませんが、「悪口」を言われていい気分になる人は誰もいませんよね。一体、人はなぜ「悪口」を言うのでしょうか。ここでは、「悪口」を言う人の特徴や心理、対処法について紹介します。

【目次】
「悪口」とは?
「悪口」を言う人の特徴や心理とは?
「悪口」を言う人への対処法とは?
「悪口」には依存してしまう
「悪口」を言うことはストレスにもなる
「悪口」をやめるには
知っておきたい「返報性」
最後に

悲しいことですが、日常生活において「悪口」は避けては通れません。「悪口」を言われて気分を害することもありますし、「悪口」を言ってしまって落ち込むこともありますね。人はなぜ、「悪口」を言うのでしょう。それが分かれば、上手に付き合えるようになるかもしれません。

「悪口」とは?

(c)Shutterstock.com

「悪口」は、<わるぐち>と読み、「あの子は性格が悪い」「あの人はいつもノロい」などというように、人のことを悪く言ったり、貶したりすることをいいます。

また、「悪口雑言」とう言葉もあります。<あっこうぞうごん>と読み、さんざん悪口を言うことを指します。「罵詈雑言(ばりぞうごん)」も同じような意味ですね。「些細なことを取り上げては、悪口雑言の限りを尽す」などと言ったりします。

「悪口」を言う人の特徴や心理とは?

人の「悪口」ばかり言っている人っていますよね。いろいろなところに行っては、そこにいない人のことを悪く言うのです。その心の中にはどんな気持ちが潜んでいるのでしょうか。

1:コンプレックスがある

「悪口」ばかり言う人は、自分に劣等感を感じている人が多いのです。自分のコンプレックスを隠すために、他人のコンプレックスに注目するように仕向けているのが、「悪口」だといえます。実際、自己肯定感の高い人は、人の「悪口」をあまり言わないという調査結果もあるようです。

2:嫉妬心が強い

人のことを羨ましく思うあまり、「悪口」を言ってしまう場合もあります。自分が成功したい、自分が褒められたい。そんな気持ちの裏返しなのですね。とても子どもっぽい行動だといえます。

3:トラウマを抱えている

その人自身が「悪口」に関するトラウマを抱えている場合もあります。「悪口」を言われる夢を頻繁に見たり、人に「悪口」を言われている気がしたり…。そんな不安定な心のバランスを取るために、「悪口」を言っているのかもしれません。

「悪口」を言う人への対処法とは?

(c)Shutterstock.com

「悪口」を言う人が身近にいる場合、どうすればいいのでしょうか。

1:距離を置く

もっとも簡単で効果的な方法です。「悪口」を言う人の近くにいないようにするのです。そうすれば、「悪口」を聞かされることもありませんし、思ってもいないことに、同意させられたりすることもありません。

「悪口」を言う人と同じ話の輪にいるだけで、あなたも一緒に言っていたことになってしまいます。「悪口」を常に言っている人には近づかないことにしましょう。

2:褒めて牽制する

たとえば、あなたの方が仕事ができることを嫉妬して、「悪口」を言ってくる人がいる場合。そんな時は、相手を褒めて牽制してあげるといいかもしれません。嫉妬心から「悪口」を言っているわけですから、その原因を取り除けば緩和されるでしょう。

それでも執拗に絡んできて、業務や生活に支障がある場合には、然るべき対応を。日時や客観的事実、言われた内容をしっかりメモして、人事や外部カウンセラー等に相談しましょう。

3:人に相談する

不思議なもので、「悪口」は受け取る側によって印象が変わる場合があります。言う人がそれほど巧妙な言い方をしてくる場合もありますが、もしかしたら、あなたが「悪口」を言われていると思い込んでいる場合もあるかもしれません。

会社などであれば、周囲の人に相談してみましょう。「全然そんなふうに思えないよ?」と言うこともあるかもしれません。思い込みってよくあることですからね!

「悪口」には依存してしまう

(c)Shutterstock.com

先ほど、「悪口」を言う人について紹介しましたが、実は「悪口」には依存性があるのです。「悪口」を言ってすっきりする、楽しい気持ちになる、そんな経験をした人は、いわば「悪口依存症」になってしまうのです。

人間の脳は、楽しいと感じるとドーパミンという快楽に関与するホルモンが放出されます。ドーパミンは欲張りで、一度放出されると、「もっと、もっと」と同様かそれ以上の快楽を求めるのです。

一度「悪口」で快楽を覚えてしまうと、それをエスカレートさせながら繰り返すようになるのは、このドーパミンの性質によるものかもしれません。

「悪口」を言うことはストレスにもなる

一方で、「悪口」を言うとコルチゾールというストレスホルモンも分泌されます。快楽ホルモンであるドーパミンも放出されますが、同時にストレスも感じているのです。

ストレスは心的な負担になるだけでなく、体の負担にもつながります。東フィンランド大学の研究によると、世間や他人への皮肉や批判をよくする人は、認知症のリスクが約3倍、死亡率が約1.4倍も高いことも分かっているそうです。

たかが「悪口」、されど「悪口」ですね。誰にとってもいいことはなさそうです。

「悪口」をやめるには

(c)Shutterstock.com

どうしても「悪口」を言ってしまう。口にしないまでも、心の中で「悪口」を言っている、という人もいるでしょう。そんな人にお伝えしたい、「悪口」をやめる方法があります。

それは、自分を褒めること。「悪口」をやめるにはこれがもっとも効果的です。「悪口」は、相手をおとしめることで、自分を持ち上げる行為にほかなりません。「調子がいいだけで昇進したんだぜ、アイツ」と言うのではなく、「俺だって、先月の成績はまずまずだった。もっと頑張ってすぐに昇進してやるぞ!」というように。

相手を下げるのではなく、自分を持ち上げるのです。もちろん、努力をして実際に相手との差を埋めてもいいのですが、一朝一夕には行きませんよね。そんな時は、自分が今できていることに目を向けてみましょう。必ず、褒められるポイントが見つかるはずです。

自己肯定感の低い人は、「悪口」をよく言うと先に述べました。自分を褒め、認めることで自己肯定感が少しずつ積み上げられ、自信が持てるようになるのです。自分に自信がある人は、人の「悪口」を言いませんし、むしろ人の良いところに目を向けられるようになるのです。

知っておきたい「返報性」

心理学には「返報性の法則」があります。誰かに親切にされたら、人は親切に仕返します。これが「返報性」です。残念ながら、世の中では「悪意の返報性」が多くあります。「悪口」は「悪口」で、嫌がらせは嫌がらせで返してしまうのです。

世の中みんながそうなってしまったら、とっても生きづらくなってしまいますね。この「返報性」は悪意ではなく、善意に対しても成り立ちます。いいことをしてもらったら、いいことでお返しをしようというのは、人として当たり前の反応なのです。ぜひ、「善意の返報性」を実現させたいものですね。

最後に

(c)Shutterstock.com

「悪口」を言うのも、聞くのも嫌なものです。人のことをうらやましく思ったり、悔しいという感情が芽生えたりした時には、その感情をプラスに置き換えてみましょう。あなたの心がポジティブな気持ちでいっぱいになっていくことでしょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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