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2021.08.02

できる大人なら知っておきたい!「快刀乱麻」の意味・類語・使い方について徹底解説

「快刀乱麻」とは、こじれた問題を鮮やかに解決、処理するという意味を持つ四字熟語で、元々は中国の故事から生まれた言葉です。普段目にすることはあまりない言葉ですが、実際に会話の中でどのような使い方をするのが適切なのでしょうか。ここでは、「快刀乱麻」の意味や使い方について紹介します。

【目次】
「快刀乱麻」の意味と由来とは?
「快刀乱麻」の使い方を例文でチェック
「快刀乱麻」の類語にはどのようなものがある?
最後に

「快刀乱麻」の意味と由来とは?

「快刀乱麻」という言葉は、普段目にしたり、会話の中で使う機会はあまりありませんよね。そのため、意味や使い方を正しく理解している人は少ないかもしれません。まずは、基本的な言葉の意味と由来を解説します!

(c)Shutterstock.com

「快刀乱麻」の意味

「快刀乱麻」は、<かいとうらんま>と読みます。「こじれた問題を鮮やかに解決、処理する」という意味を持つ四字熟語です。「快刀乱麻を断つ」という言葉を略した表現でもありますね。「快刀」とは、「切れ味の良い刀」のこと。「乱麻」とは、「もつれた麻糸」のことを指します。もつれた麻糸を、切れ味の良い刀であっという間にほどく様子を表したのが「快刀乱麻」という言葉なのです。

「快刀乱麻」の由来

「快刀乱麻」は、元々は中国の故事にある言葉です。昔ある人が、子供たちにもつれた麻糸を解くように命じると、ほとんどの子供は手で麻糸を一本ずつほどこうとしましたが、一人だけ刀で斬って麻糸をほどいた子供がいたそうです。このような出来事から、知恵のある人物が優れた判断力で物事を解決する姿をあらわす、「快刀乱麻」という言葉が生まれました。

「快刀乱麻」の使い方を例文でチェック

「快刀乱麻」は、会話の中でどのような使い方をするのが適切なのでしょうか? 例文を交えて詳しく解説していきます。

(c)Shutterstock.com

1:「彼の素早い対応は素晴らしかった。まさに快刀乱麻を断つ、だったよ」

「快刀乱麻」は、相手の行動や判断を褒めるときに使われるポジティブな言葉です。そのため、ビジネスシーンでも覚えておくと役に立ちますよ。仕事仲間が難しい問題を短時間で解決したり、トラブルが起きたときの対応がとても見事だった時に、「快刀乱麻を断つ」を使ってみると良いでしょう。賞賛の想いを込めて使いたい言葉ですね。

2:「部長の迅速なご判断。まさに、快刀乱麻でございました」

褒め言葉の中には、目上の方へ使うと失礼になるものもありますが、「快刀乱麻」は特に問題ないでしょう。目上の方が、長年の経験と知恵を用いて問題を解決した時などに使うと、敬服している気持ちを伝えることができますよ。よくある褒め言葉とは少し違う、ユニークな印象を残せるでしょう。

3:「この課題はさすがの彼でも快刀乱麻とはいかないだろう」

「快刀乱麻」は、問題を鮮やかに解決するという意味。そのため、「快刀乱麻とはいかない」ということは、そう簡単に解決できる問題ではないだろう、という意味になります。大抵の人には、解決することができない難題をクリアした時や、優れた判断力に「快刀乱麻」を使うようにしましょう。

4:「今回の課題を解決して、快刀乱麻と言われたいものだ」

「快刀乱麻」は、優れた知恵を駆使して鮮やかに問題を解決することを表す言葉です。その見事な姿に憧れる人もいるでしょう。同じ職場に、どんな難題も処理することができる人がいると心強いですよね。人に対して使うだけでなく、自分自身もこのような人物を目指したいものです。

「快刀乱麻」の類語にはどのようなものがある?

「快刀乱麻」の類語はご存知ですか? 他の言葉も覚えて、適切なシーンで使えるようになりましょう!

(c)Shutterstock.com

1:「一刀両断」

「快刀乱麻」によく似た意味を持つ言葉のひとつに、「一刀両断(いっとうりょうだん)」があります。その言葉の通り、ひと太刀で真っ二つに断ち切る姿をあらわすことから、「速やかに、はっきりとした処置をすること」という意味を持ちます。問題を鮮やかに解決するという意味が、「快刀乱麻」と類似していますね。

ただし「一刀両断」は、「毅然とした態度で対処する」ことや「話を挟む隙もない」ことなどもあらわす言葉。時にネガティブなニュアンスを含む場合もあります。「彼女は彼の好意を、一刀両断に切り捨てた」などというと、完全に相手から拒否されているような意味になりますね。使用する際は気をつけましょう。

2:「迅速果断」

「迅速果断(じんそくかだん)」には、「素早く物事を行うこと」「決断力があること」という意味があります。「迅速果断」の「迅速」とは「非常に早い」こと。「果断」とは、「思い切りよく判断する」という意味です。素早く決断するという意味が「快刀乱麻」と同じですね。「課長の迅速果断な行動には、いつも敬服しております」など、ビジネスシーンでも使える言葉です。

3:「疾風迅雷」

「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」は、「行動がきわめて迅速なこと」「勢いが激しいこと」を表す四字熟語です。「疾風」は、強く吹く風。「迅雷」は激しい雷を指します。「彼は疾風迅雷のように業務に取り組み、一番早く仕事を終わらせた」のように、行動のスピードの速さを強調したい時に使うと良い言葉です。

ただし、あくまで「疾風迅雷」は「決断を下した後の行動の素早さ」を表す言葉。「快刀乱麻」のように、問題を解決したという意味では使用することができないため注意をしましょう。

最後に

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「快刀乱麻」は、元々は中国の故事から生まれた言葉。もつれた麻糸を鮮やかな手捌きでほどく知恵者の姿から、「こじれた問題を見事に解決する」という意味で用いられるようになりました。「快刀乱麻」は、実際に会話の中では使う機会は少ないかもしれません。しかし、ビジネスシーンでトラブルや難しい課題に直面した時、優れたアイディアで問題を解決できる人になりたいものですね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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