はらわたの漢字や慣用句の意味を知ってる?
はらわたには、「はらわたが煮えくり返る」、「はらわたが腐る」、「はらわたがちぎれる」など、たくさんの慣用句がありますよね。
では問題です!
“はらわた”を漢字にすると?
◆はらわたは「腸」と書く
腸(はらわた)とは「1 腹腔内の臓腑(ぞうふ)。大腸・小腸などの総称。2 動物の内臓。臓物(ぞうもつ)。3 ウリなどの内部で種を包んでいる、やわらかい綿のような部分。4 こころ。性根」のことをいいます。
魚の下処理でも、はらわたを抜く(取る)と使うので、臓器を指すんだろうなぁとピンと来た方もいらっしゃると思いますが、「腸」と書くとはびっくりだったのではないでしょうか。
はらわたが煮えくり返るは、腹が立つという意味だとわかると、腹わたと変換したくなってしまいますが、「腸」が正解です。
「腸」が用いられる慣用句はこちら
腸が用いられる慣用句で代表的なものは腸が煮えくり返るですが、ほかにもあるんです。せっかくなのでチェックしてみましょう。
腸が煮えくり返るは「言いようのないほど腹が立つ」という意味です。腸が煮え返るを強調したものが腸が煮えくり返るです。
腸が腐るは「精神が堕落する。性根が腐る」という意味です。
腸がちぎれるは「耐えがたいほどの悲しみをおぼえる」という意味です。断腸の思いと同じ意味ですね。
腸が見え透くとは「心の中がよく見える。言動とは裏腹の本心がよくわかる」という意味です。
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いかがでしたか? はらわたのわたは、曲がる様子を指す言葉と考えられており、おなかの中の曲がるところがはらわた、すなわち腸を指すようになりました。そこから転じて、こころの中のことも指すようになりました。五臓六腑の用いられ方に似ていますね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!