植物のことを本当に知っていますか?
山を見れば緑の木々で覆われ、野を見ればさまざまな草花が咲いています。そして道ばたには雑草が生え、花壇では色とりどりの植物が私たちの目を楽しませてくれていますよね。
そんな私たちの暮らしの身近なところにある植物ですが、実は知らないことも多いのではないでしょうか。
そこで書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話』の中から、植物の生態やしくみについてご紹介。計3回にわたるプチ連載形式でお届けします。
植物の正体を知れば知るほど、自然の偉大さや不思議さに驚嘆するはず!
刺身のツマの花は、ただの飾りじゃない…?
スーパーなどで、刺身セットや握りずしセットを買うとついてくるのが、千切りダイコンやシソの葉。場合によっては、小さな菊が添えられていることも。
これらは単なる飾りだと思っていませんか?
小さな菊は栽培された食用菊で、花びらを醤油に浮かべて香りと食感を楽しむもの。そして花には毒素を分解する酵素が含まれているのです! さらに、コレステロールや中性脂肪を低下させるなどの効果があるという研究も。
ほかにツマとして使われるワザビ、ニンニク、大根、ニンジン、青じそ、パセリ、レモンなどにも抗菌作用や臭み消しなどの作用があります。
■ワサビ
豊富なビタミンCによるシミ・そばかすへの美容効果、抗がん作用をはじめ、殺菌、血栓予防などに効果。
■ニンニク
糖質の分解に効果があるビタミンB1が豊富で、疲労回復をサポート。
■レモン
ビタミンCとクエン酸により、免疫力や疲労回復を促進。
■大根
デンプンを分解する酵素であるジアスターゼが豊富で、消化を助け、胃もたれや胸やけなどを予防。
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今回お届けした内容について詳しく知りたい方は、書籍でチェックしてみて!
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『眠れなくなるほど面白い 図解 植物の話』
稲垣栄洋 監修/日本文芸社
大ヒット「眠れなくなるほど面白い」図解シリーズに、【植物学】が登場。色仕掛け、数学の応用など、生き残りをかけた植物のたくみな戦略を徹底解説。図とイラストで、ひとめで植物の生態としくみがわかります。読めば、「ふだん見かけるあの植物に、そんな秘密が!?」と驚くはず。身近な疑問から、花粉を運ばせるための昆虫だましテクニック、一歩踏み込んだ光合成のしくみまでわかりやすく紹介します。監修は、植物学者・静岡大学教授の稲垣栄洋先生! 植物たちの巧みな戦略とたくましい生き様が見える一冊です。
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