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2021.06.29

大富豪から1千万を手渡されたJDは…〈綺麗なお金と汚いお金の線引き〉

ある日、大富豪の老紳士と出会った20歳の女子大生が、愛されて幸せなお金持ちに成長していく衝撃のお金持ち小説『職業、お金持ち。』。発売5ヶ月で4刷と好評の本書から、読むだけで「大富豪マインド」に生まれ変わるストーリーの一部を公開! 今回は、えびすさまが話す「お金の種類」について。

職業お金持ち 冨塚あすか

綺麗なお金と汚いお金

前回記事はこちら

(c)Shutterstock.com

「あすかちゃん、これ、持ってみて」あるとき、えびすさまは私に紙袋を手渡してきた。

中身は一千万円ぐらい。以前ならえびすさまの持っている紙袋に触れる、というか近づくことすら怖かったけれど(多くの場合は億単位のお金が入っているし)、あまりによく目にしているせいか、いつの間にかその袋自体に抵抗はなくなっていた。

靴紐でも結ぶのかな、と思ったら、彼は私のほうを向いてニコニコしたまま。そして次の瞬間、予想だにしない発言をした。

それ、あげようか?

「え?」

ちょっと意味がわからない。なんだろう。この外側の袋のこと?

「いや、大丈夫です。今日別に大きな荷物ないし、中身出すほうが大変だし」

「違うよ、お金も。お金ごとあげようか? って言ってるの」

……え? 心臓が止まるかと思った。だって今手元にあるのは「一千万円」。上だけが本物のお札とか? いや、それでも十万円って、私のアルバイト代の一ヶ月分以上の大金だけども。

これはドッキリ? からかわれているだけ? それとも抜き打ちテスト? これで間違えたら、もう二度と会ってくれないとか?

たくさんの選択肢が浮かんでは消え、頭がぐるぐるした。それでも道端でいつまでもボーッと突っ立っているわけにもいかず、なんとか意思表示はしなきゃ、と、やっとの思いで脳から指令を出して腕を伸ばし、袋をえびすさまに、そのままお返しした。

いただけません

「どうして?」

えびすさまはキョトンとした顔で聞いてくる。えびすさまには小金だからかな。だとしたら、それも切ない。これって一体なんの罰ゲームなんだろう。

「だってもらう道理がないし……。えびすさまにとってはね、はした金かもしれないけど、私にとってはかつて手にしたことがないぐらいに大きなお金だよ?」

「そんなのわかってるさ」

えびすさまは優しく微笑む。

じゃあどうして? 混乱しきった様子の私を見て彼は、ちょっと座ろうか、と十メートルほど先にある木陰のベンチを指差した。

確かに、このままいたら倒れそう。自動販売機で大好きなロイヤルミルクティーを買ってもらった私は、えびすさまの隣に腰を下ろし、甘い液体をゆっくりと口に含む。やっと、鼓動が治まってきたみたい。

お金そのものに綺麗さや汚いさは存在しない

(c)Shutterstock.com

「さて、少しは落ち着いたかな?」

「はい……。ありがとうございます。でもびっくりした……。どうして? なんでさっきあんなこと言ったの?」

「あすかちゃんにとってのお金の『設定』を見てみたかったんだよ」

「でもあそこまでびっくりするなんてなぁ、ごめんごめん」と目の前で無邪気に笑うえびすさま。

「もういいです、それは。良かった。壮大なドッキリか何かのテストなんじゃないかと思っちゃった。あと、実はえびすさまがものすごく悪人で、私はこれから犯罪の片棒を担がされるんじゃないかとか、ずっと騙されてきていたんじゃないかとか。あ…… ごめんなさい」

勢い余って少し言いすぎたかな。そっと顔を伺うと、相変わらずのえびすスマイル。どうやら大丈夫みたい。私は安心して言葉を続ける。

「それよりえびすさま、その見たかった、って言った私のお金の『設定』ってどんなもの?」

「設定っていうのはね、まぁ言うなれば『意味づけ』のようなものだ」

「意味づけ?」

「うん。人間はとてもわがままでね、『お金が欲しい』『お金持ちになりたい』と言いながら、勝手にお金を振り分ける人がとても多い。これ、心理学ではラベリングと呼ばれるものなんだがね。

このお金は良いお金、このお金は悪いお金。こういうお金は受け取りたい、こういうお金は受け取りたくない。例えばあすかちゃん、さっき僕があげようとしたお金を返してきただろう?

でも、仮にそれがもし宝くじで当たったものだとしたら、たぶん何の抵抗もなく受け取っていたんだよね」

確かにそうだ。もしあれが宝くじだったら、私は三億円だって躊躇なく受け取っていただろう。自分で当てた場合もそうだし、えびすさまからのお裾分けだったとしても、きっと。

「このラベリングっていうのはお金を自分から選り好みする行為なんだけど、この線引きには全く意味がない。お金に色はないからね。お金そのものに綺麗、汚い、良い、悪いというのは一切存在しないんだ。全ては個々人がつくり出した偶像。単なる思い込みにすぎない」

線引きをすればするほど、お金は近寄ってこなくなる

(c)Shutterstock.com

例えば、と彼は例を出していく。

・汗水垂らして働いて手に入れたお金=受け取れる
・宝くじで手に入れたお金=受け取れる
・詐欺で手にしたお金をあげるよ=受け取れない

詐欺は少々大げさだけどね、と付け足しながら、でもどんな手段で得ようとも、それが自分の元に巡ってきたならさっと受け取れる、それが「フラット」な状態なのだそう。

「人はすぐに、お金の出自に目を向けたがる。

・そんなお金は受け取れない
・借りてまで受け取りたくない
・嫌なことをしてまで受け取りたくない
・残業してまで受け取りたくない

でも、自分に置き換えてみたらどうだろうか。せっかく目の前にいるのに『あなたはいらないよ』なんて言われたら? そう言われたら『なぜ?』って、寂しい、悲しい気持ちにならないかい?」

確かに、目の前でいらないって言われたらへこむかも。

「こういった線引きをすればするほど、豊かさはどんどん遠ざかっていく。自分からわざわざ『このお金は嫌』『この豊かさはいらない』って熨斗(のし)をつけて返してしまっているんだからね。

そんなことを繰り返していては、次第にどんな性質のお金であっても、自分のところへは近寄ってこなくなってしまう

お金は寂しがり屋だ、と、以前えびすさまから聞いた性質を思い出す。寂しがり屋な上に、結構拗ねやすいのかも……? 私みたいだな、と、ちょっとだけお金に親近感を覚えた。

「当たり前のことだが、お金はあくまでも『お金』だ。勝手に意味づけをして、受け取りを拒否しているのは自分。それで、『もっとお金があったらなぁ……』なんて願うのは矛盾しているね。

金持ちになるのであれば、まずは全方位のお金を受け取れる自分になる必要がある。その上で取捨選択できるようになるのが大事。最初から選り好みをしていては本来受け取るべきものまで取りこぼしてしまうから、順番を逆にするのは、くれぐれもご法度でお願いね」

* * *

次回は、「お金の受け取り方」について細かくお話していきます。

これまでの記事はこちら

TOP画像/(c)Shutterstock.com

職業お金持ち 冨塚あすか

個人投資家。1988年生まれ、仙台出身。慶應義塾大学卒。「お金を理由に何かを諦める、という事態とは生涯無縁でいよう」と決め、20歳のときに10万円から資産運用を始める。紆余曲折ありながらも持ち前の分析力と嗅覚、人当たりや運の良さで資産を順調に拡大。会社員を辞めてからは2年ほど、専業投資家として資産運用のみで生活をする。現在は、オンラインサロンを通じて、投資の仕方や生き方、女性がお金持ちになるために必要な「お金の帝王学」について指南している。趣味は旅行と食べ歩き、お金持ちの話を聞くこと。

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