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2021.07.04

意外と知らない? お盆中に海に入ってはいけない理由や由来について解説

あなたは、「お盆に海に入ってはいけない」理由をご存知ですか? 台風や離岸流が発生するといった季節的なことだけでなく、「死者の霊をしっかり敬うべき」という昔からの言い伝えもその理由のひとつと考えられています。ここでは、「お盆」の時期に注意したいこと、「お盆」の時期にできる水遊びについてご紹介します。正しい「お盆」本来の過ごし方を知ったうえで、暑い夏を思い切り楽しみたいですね。

【目次】
お盆に海に入ったらダメなのは時期的な理由があるから?
お盆に海に行くと、霊にあの世に連れて行かれるという説も
お盆の海水浴がダメなら、釣りや川遊びなら良い?
お盆でもできる水遊びってないの?
お盆本来の過ごし方も大切に
最後に

「海で遊ぶのはお盆まで」とよく言いますよね。その理由を知っていますか? 調べてみると、季節的なことだけでなく、言い伝えもその理由のひとつとして考えられていることがわかりました。

お盆に海に入ったらダメなのは時期的な理由があるから?

(c)Shutterstock.com

「お盆に海に入ってはいけない」と言われたことはありますか? このことについては、地域や年齢にかかわらず、言われたことがある人が多いようです。しかし、その理由についてははっきりしません。子どもに尋ねられても「昔からそう言うよ?」などと答えている人も多いのではないでしょうか。調べてみると、いくつかの理由が見つかりました。

理由1:クラゲが発生するから

海では、お盆を過ぎたころからクラゲが大量に発生するようになります。お盆に海に入るとクラゲに刺されることが多くなることから、「お盆に海に入ってはいけない」と言われるようになったということです。

また、お盆を過ぎると水草が増えたり、水温が下がったりするので、水の事故も多くなります。昔の人のそんな経験からも、お盆以降の海について「入ってはいけない」と言われるようになったのかもしれません。

理由2:台風が発生しやすいから

近年では、台風の発生がどんどん早くなっているようにも感じられますが、それでも8月は台風の季節です。台風が発生すると高波に飲まれるリスクは格段に増しますし、水難事故も増えます。これが「お盆に海に入ってはいけない」理由なのでしょうか。

理由3:土用波が発生するから

「土用波」を知っていますか?「どようなみ」と読み、夏の土用のころに海岸に打ち寄せる波のことをいいます。晴れていて風もないのに突然やってくる大きな波のことです。

この土用波は、遠く離れた太平洋の沖合などで発生した波が、台風などの影響を受けて段々大きくなったもの。小さな波を飲み込みながら、徐々に勢力を増して日本に到着するので、通常よりも遙かに大きなものになります。

とはいえ、日本近海では穏やかな気候なわけですから、なかなか予想がしにくく、ゆえに「お盆には海に入るな」となるのかもしれません。

理由4:離岸流が発生するから

「お盆に海に入ってはいけない」理由として、「足を持っていかれるから」と言われたことがある人もいるかもしれません。その理由として考えられるのが離岸流(リップカレント)です。波は、沖から海岸へ打ち寄せられるものですが、そうしていると海水がどんどん岸に貯まります。

貯まった海水はどこかから沖へ戻ろうとするのですが、このときに岸から沖に向かって一方的に流れる速い流れが離岸流です。

離岸流が起こると、大人がしっかり踏ん張っていても簡単に足を持っていかれ、逃れることはできません。また、一旦発生した後は、1カ月近く同じエリアで発生し続けることもあれば、発生から数時間で場所を変えることもあり、なかなか予想がしにくいのも特徴です。

お盆に海に行くと、霊にあの世に連れて行かれるという説も

(c)Shutterstock.com

「お盆に海に入ってはいけない」理由として、気象の面から考えてみました。また、「お盆に海に入ってはいけない」理由には、昔からの伝承のようなものもあります。

現在お盆は8月13日から16日ごろを指しますが、旧暦では7月に当たります。旧暦の7月16日は閻魔の斎日(さいじつ)といい、閻魔さまの休日とされています。閻魔大王は地獄の裁判長ですが、この日は地獄の釜のふたが開きっぱなしになり、死んだ人の霊が地獄から集まってきやすい日とされているのです。

ちょうど、先祖の霊が帰ってくるお盆と時期が重なることから、地獄からの霊が海にいる人の足を引っ張るなどと言われ、それを避けて、「お盆には海に入ってはいけない」と言われるようになったのだとか。…ちょっと怖い言い伝えですね。

お盆の海水浴がダメなら、釣りや川遊びなら良い?

(c)Shutterstock.com

「海がダメなら、川で遊ぼう!」と考える人もいるかもしれませんね。でも、川なら安全とは言いきれなさそうです。というのも、お盆のころには川の水温がぐっと下がってきているので、水に入ると心臓への負担が大きくなります。

また、水草で足を取られることも。川によっては、流れが速いところもあるので、一気に溺れてしまうこともあるのです。川なら安心、とは言えませんね。

お盆の釣りは殺生にあたるため良くないという風習も

「じゃあ、川に入らずに釣りを楽しもう」という人もいますよね。ですが、仏教ではお盆中の殺生は禁じられているので、日本では一般的にお盆中はあまり釣りを楽しみません。

お盆でもできる水遊びってないの?

海も危ない、川も危険、釣りは殺生になる…。お盆といえば、まだまだ残暑の厳しい時期ですし、また家族みんなが休みという家庭も多いので、水遊びを楽しみたいというのも本音ですよね。そんな時はどうしたらいいのでしょうか。

お盆でも水遊びを楽しみたい場合にはプール! 子どもが小さい家庭では、家庭用のビニールプールを出して、お友達も誘ってみるのはどうでしょう。ホースで上からも水をかけたり、虹を作ってあげたりすれば、子どもたちも大喜びでしょう。

飽きたら、ヨーヨー釣りやスーパーボールすくいなど、別の遊びに簡単にチェンジできるのも家庭用プールのいいところです。

また、大きなプールへ出かけるのもいいですね。ダイナミックなウォータースライダーなど、大人も楽しめるアトラクションがたくさんある施設もありますよ。プールなら、気象条件に悩まされることもなく、また着替える場所なども完備されているので、気楽に水遊びを楽しむことができそうです。

お盆本来の過ごし方も大切に

(c)Shutterstock.com

お盆は家族の夏休みととらえている家庭も多いと思うのですが、先祖の霊をお迎えするという、お盆本来の過ごし方も知っておきたいものです。海で遊んではいけないという言い伝えも、実は「死者の霊をしっかり敬うべき」という考えから来たのかもしれません。

京都の「五山送り火」を筆頭に、各地域で精霊迎えや精霊送りの行事が伝えられています。川に灯籠を流すところも多くあります。灯籠には死者の霊が乗っているとされていますから、同じ時期に川に入って遊ぶというのは、やはりいいことではないと考えられて当然ですね。

お盆の風習は地域によって実にさまざま。自分の地元や暮らす町に伝わる風習を調べてみたり、家族で実践するのもいいのではないでしょうか。

最後に

お盆の時期に注意したいことと、お盆の時期にできる水遊びについて考えてみました。毎年、ニュースなどでは夏の楽しいニュースとともに水の事故が伝えられます。暑い夏を思いっきり楽しむために、水の事故には細心の注意を払いたいものです。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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