「缶ジュース」「缶詰」の数え方を正しく理解できている?
友人と一緒に買い出しに行く約束をしたシーンで、友人が「おうちに常備するために、缶ジュースや缶詰をたくさん買いたい」と! さらに、その会話の流れで「缶ジュースと缶詰の数え方って、どちらも1個、2個?」と言い出しました。
さて、「缶ジュース」や「缶詰」を数えるときに、あなたはどんな言い方で数えていますか。
【問題】
「缶ジュース」「缶詰」はどのように数える?
1. 「缶ジュース」は1本、2本、「缶詰」は1個(缶)、2個(缶)と数える
2. 「缶ジュース」も「缶詰」も1個、2個と数える
正解は?
1. 「缶ジュース」は1本、2本、「缶詰」は1個(缶)、2個(缶)と数える
数え方についての簡単な実験をしてみましょう。日本語を母語とする人に細長い缶の絵を見せて、「これは缶ジュースです。何と数えますか?」と質問すると、ほとんどの人が「缶ジュース1本」と答えます。しばらくして同じ缶の絵を見せて、「これはアスパラガスの缶詰です。何と数えますか?」と聞くと、同じ絵を見ているにもかかわらず「缶詰1個」「缶詰1缶」と、数え方が違ってきます。この違いはどうして起こるのでしょう?
これは、話し手が単純に缶だけを数えているのではなく、缶の中身によって数え分けていることを示しています。缶の中身がジュースのような液体だと「本」で数えますが、中身がアスパラガスのように固体だと「個」や「缶」で数えます。また、中身の入っていない空き缶は「本」では数えず、「空き缶1個」のように数えます。
このように、私達は、容器と中身の関係を無意識のうちに感じながら数え分けをしているのです。
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