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2021.06.09

貧乏な暮らしは自分で選んでいる? お金が近寄ってこない明確な理由は…

ある日、大富豪の老紳士と出会った20歳の女子大生が、愛されて幸せなお金持ちに成長していく衝撃のお金持ち小説『職業、お金持ち。』。発売5ヶ月で4刷と好評の本書から、読むだけで「大富豪マインド」に生まれ変わるストーリーの一部を公開! 今回は、えびすさまが話す「お金持ちになれない理由」について。

職業お金持ち 冨塚あすか

お金持ちになれない理由は必ずある

前回教わった「自分の常識をひっくり返していく」という課題は、それなりに良い感じで進んでいた。

前回記事はこちら

なんせ今まで思ってきたことが真逆だったというぐらいの勢いなんだから、一旦対極を取ってみれば良いだけ。それは私にとって、そこまで難しいことではないように思えた。自分の枠が広がっていくのがわかり、それだけでも生まれ変わったような気分を味わえて楽しかった。

一方で、悶々とした気持ちに覆われていたのも事実。具体的な方法がまるで見えてこないのだ。人間に大差はない。お金持ちには誰でもなれる。

でも、どうしたらお金持ちになれるのか。その道には靄がかかり、どんなに目を凝らしても見えてくる気配はない。預金残高は十万円ちょっと。私の思い描く「お金持ち」とは随分乖離があり、この差がどう埋まるのかは見当もつかなかった。

貧乏は「自分自身」で選んでいる

(c)Shutterstock.com

私、どうしたらお金持ちになれますか?

えびすさまなら何らかの答えを知っている気がして、私は聞いてみた。

貧乏ってね、自分自身で選んでるんだよ? あすかちゃんの手元に今お金がないのは、あすかちゃん自身がそう望んでいるからさ」

私は目を見開き、「いやいやいやいや!」と、強い口調で否定した。だって貧乏が良いなんて思ったこともないし、それをあえて望んでいるなんてこと、絶対にあり得ないんだから。

「そんなことない! 私は貧乏なんて望んでいないし、お金持ちになりたい、お金持ちになるんだって思ってる!」

えびすさまは「よくあることだ」とでも言わんばかりに苦笑いを浮かべながら、「そう言いたくなるのはわかるよ。自ら貧乏を選んでいるなんて思いたくないよね。そりゃあそうだ。自分自身が貧乏神だなんてねぇ。僕だって、一生涯そんな風にはなりたくないもの。とびっきり縁起が悪そうだし、なんだか運気も下がりそうだしね」と言ってのけた。

自分自身が貧乏神。何そのパワーワード。嫌だ、嫌すぎる、そんなの絶対に嫌。私の絶望が伝わったのか、えびすさまは少し困ったようにほんのりハの字に眉毛を曲げて、「でもねぇ」と言葉を続ける。

(c)Shutterstock.com

「ショックかもしれないけれど、残念ながら本当なんだ。あすかちゃんは今日まで、お金持ちでない自分のほうが『都合が良かった』。それは『お金を持ったら不幸になる』という刷り込みのせいかもしれないし、ご両親にまだ甘えていたいのかもしれない。

貧乏を選んでいる人には必ず理由があるんだ。ある人は仕事を辞めない、辞められない口実に使うし、『もっとお金があったら……』と、やりたいことを諦めたり、旦那さんや子ども、ご両親を責める武器にしたりする人もいる。みんな、お金持ちじゃないことを盾に、弱者の自分に陶酔しているだけなんだけどね。さながら三文芝居だ。

悲劇のヒロインごっこはみんなが同情してくれるし、現状を変える必要もないしで、気づかないうちに病みつきになってしまう人が多いんだよね。こちらから見たらただただ滑稽でしかないけれど。だって、自分でやりたくてやっているんだもの。あれこれ理由をつけてはお金を遠ざけるこの『ゲーム』をしている姿は、むしろ幸せそうにすら思える。

内容が何であれ、希望が叶うのは良いことだ。でも、その遊び、一生続けるのかな? あすかちゃんはどうする? これからも続けていきたい? そうして死ぬまで『そちら側』で生きていくのは、嫌なんじゃない?」

ふと、どこかで聞いたことのあるフレーズが頭をよぎった。「人生は自分の願った通りになる」だから、自分の願いをできる限り明確にしておくことが、理想の人生を歩む鍵になるのだと。

お金持ちがお金持ちなのは「お金持ちである自分」を望んでいるからだし、そうでない人がお金を手にできないのは「お金を手にしない自分」「お金持ちじゃない自分」を自ら望んでいるから。…… そこに例外なんて、ひとつもないんだ。

「嫌、です」私はかすれた声で、かろうじてそう答えた。

自分自身がお金持ちになろうとしていなかったなんて。あれだけ「お金持ちになるんだ」と息巻いていて、実は真逆の方向に進んでいたなんて。お金持ちじゃない自分でいることにメリットを感じていたなんて、本当は認めたくなかった。

……でも、確かにそうだ。現状は何も変わっていないにもかかわらず、周りよりもほんの少し早く気が付いただけでその事実に胡座をかき、「まだ若いし」「そんなに急いでないし」「周りの友だちよりはちゃんと考えてるし」「困ったときは頼っちゃえば、お金持ちのおじいちゃんたちが何とかしてくれそうだし」と、あれこれ言い訳をつけては、行動することをすっかり怠っていたのだ。

お金持ちになるには「自分自身」との決別が必要

(c)Shutterstock.com

「ねぇ、あすかちゃん。人生はね、決して『思い通り』にはならない。ただ、必ず、自分自身の『思った通り』になるようにできているんだ。金持ちを選ぶも選ばないも、それは個人の自由だね。全ては自分自身が決めている。

でも、そうとわかると、お金持ちでない自分を疑問に思うでしょう? 『あれ? 私、どうしてわざわざこっち側を選んでいるんだっけ?』って。人生は究極二択なんだよ。お金持ち、になるか、ならないか

私は今まで、理由を外に求めてきた。私がお金持ちでないのは、何か私以外の要因があるからだって思っていた。でも違う。理由はいつだって内側に、私自身の中にあったんだ。

「金持ちになりたいけど、現状、自分は金持ちではない。そう言ってくる人にはよく『なぜ今、お金持ちになれていないと思いますか?』と投げかけるんだけどね。多くの人はこう問いかけると黙ってしまう。考えたこともなかった、とね。

それは今までに、自分がお金持ちになれる、という選択肢を現実的に考えたことがなかったからなんだ。なりたい、なりたいとは言うものの口だけで、心の中ではお金持ちをある種『ファンタジーの世界』と捉え、自分と切り離してしまっている。

そんな人に、その現実が降りてくることはあり得ない。だって心と身体がちぐはぐな状態で、自分を全く生きていないんだから」えびすさまは続けて、怖い真実を教えてくれた。

「これは寂しがり屋なお金の特性として覚えておいてほしいんだけどね? 金持ちになるのを拒否して、お金を受け取るのを拒否して。そうして断るごとにお金はどんどん離れていく。どんどん近寄ってこなくなるんだ。そんなことを繰り返していると、やがてお金に認識されなくなってしまう。

あすかちゃんがそういった行動を取り続けるなら、彼らはそのうち、まるであすかちゃんが透明人間になったかのように、目の前を綺麗に素通りするようになる。そうしたらもう、お金が巡ってくることはない。そんな風になったら悲しいでしょう? 欲しいなら『欲しい』って主張して、ちゃんと受け取ってあげないとね」

しっかり意思表示をして手を伸ばさないと、お金は巡ってこない。お金を受け取らないこと、お金持ちにならないことに一ミリでもメリットを感じているうちは、私はお金持ちになれない。そうして貧しく居続けること、この行為こそがお金を、そしてお金持ちになれる可能性をどんどん遠ざけることになる。

「素通りされるなんて悲しい。でも、確かに私…… 今まで口だけだったかも。えびすさま、私、もう嫌だよ。お金のない自分のまま生きるなんて嫌。私もお金持ちの人生を選びたい!」

「お金のない自分が嫌なのであれば、そんな自分と決別して、お金を手にできる自分を選べばいい。金持ちとしての人生を選択すればいいだけだ。

人生はね、いつだって、思った瞬間から変えられる。それに寿命なんて神様にしかわからないんだから、あすかちゃんがいくら若いとは言っても、いつまでも貧乏のままでいられるほど暇じゃないよね?」

暇、という言葉が私の心に強く刺さった。えびすさまにとって、貧乏でいるのは無駄なこと、無意味なことなんだ。お金持ちには、動き出せば誰でもたどり着ける、ということを象徴するかのような表現だった。

何を呑気に構えていたのだろう。明日死ぬかもしれないのに。お金持ちの世界を体感しないまま死ぬなんて、絶対に嫌だ。私の顔つきがスッと変わったのを見て、えびすさまは嬉しそうに微笑んだ。

「覚悟ができたようだね。お金持ちになる覚悟が。であれば『宣言』だ。本日をもって、今までの『お金がない』あすかちゃんとは決別しよう。お金がないこと、貧しさゆえに楽しんでいたあれこれにひと通り想いを馳せたら、『今までありがとう』とお礼を言って、そして軽やかに手放して。もう二度と、あちら側に戻ってはいけないよ。君は、お金持ちになるのだから」

今回の学び

・お金持ちも貧乏も、自分で選んだ結果
・貧乏でいるのは、その状態にメリットがあるから
・お金持ちになるなら、「お金のない」自分と決別する宣言をすること

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職業お金持ち 冨塚あすか

個人投資家。1988年生まれ、仙台出身。慶應義塾大学卒。「お金を理由に何かを諦める、という事態とは生涯無縁でいよう」と決め、20歳のときに10万円から資産運用を始める。紆余曲折ありながらも持ち前の分析力と嗅覚、人当たりや運の良さで資産を順調に拡大。会社員を辞めてからは2年ほど、専業投資家として資産運用のみで生活をする。現在は、オンラインサロンを通じて、投資の仕方や生き方、女性がお金持ちになるために必要な「お金の帝王学」について指南している。趣味は旅行と食べ歩き、お金持ちの話を聞くこと。

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