市場で売られているカニやイカの正しい数え方は?
昼休みに同僚と雑談しているとき、大好物の話に! 同僚が「カニが大好き♡ 毎年冬に自分へのご褒美としてカニを1杯買って、食べるの。その瞬間が1番幸せかも」と話していました。カニを楽しみに1年間頑張っているそう。
ところで、市場で売られているカニの数え方って「1杯」で合っていると思いますか。ちなみにイカも同じ数え方をします。
【問題】
市場で売られているカニやイカは「1杯」と数えることは正しい?
1. 正しい
2. 誤り
正解は?
1. 正しい
イカやカニなどは生きている時には、「1匹」と数えますが、ひとたび商品となって市場に出ると「1杯(ぱい)」と数えられます。商品になっても「1匹」で数えることはできますが、その場合は、活きの良さ、まるで生きているかのような新鮮さをアピールする場合に限られます。
イカを「1杯」と数える由来には、イカやタコを軟体動物の貝類の一種として「貝(バイ)」と数えたことにちなむとする説もありますが、「1バイ」「2バイ」とは数えません。そのことから、「杯」という漢字にヒントが隠されていると考える説が有力です。
「○△杯」と書かれた優勝カップやトロフィーの形を思い浮かべるとわかりやすいと思いますが、漢字の「杯」は胴の部分が丸く、中に水などを注ぎ込めるような甕(かめ)型の容器を表しています。イカの胴体も、イカ飯やイカ徳利(どっくり)にできるような形になっており、漢字「杯」のイメージにぴったりするので、「杯」で数えるようになりました。
そこから派生して、タコをイカと同じ「1杯」で数える数え方が出てきたと考えられています。また、カニの甲羅が丸く容器のような形をしているので、しばしば「1杯」で数えます。また、アワビの殻もそれに似ているので、「1杯」で数えることがあります。
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