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2021.06.02

大富豪に学ぶ“お金持ち界のルール”… 凡人の常識は、お金持ちの非常識!?

ある日、大富豪の老紳士と出会った20歳の女子大生が、愛されて幸せなお金持ちに成長していく衝撃のお金持ち小説『職業、お金持ち。』。発売5ヶ月で4刷と好評の本書から、読むだけで「大富豪マインド」に生まれ変わるストーリーの一部を公開!

職業お金持ち 冨塚あすか

凡人の常識は、お金持ちの非常識

▶︎前回記事:女子大生(20歳)がある日を境に“お金持ち”に…!? 彼女がしたことはたったひとつ

ずっと、当たり前だと思ってきた。

「働かざる者食うべからず」
「清貧は美徳」
「楽して稼ぐなんてずるい」
「お金持ちは悪いことをしているに違いない」
「お金持ちは特別な人」

私の世界では、永らくこれが「常識」だった。

だから、頑張って勉強して、頑張って良い大学に入って、頑張って良い会社に入ること。それこそが、幸せになる最短の道だと思って生きてきた。

だって、親や先生、テレビのコメンテーター、道徳の教科書でさえもみんな、示し合わせたかのようにこう言ってくるじゃない?

「それは違うんだよ」って教えてくれる人なんて、一人もいなかったんだから。…… そう、彼に会うまでは。

「えびすさま」との出会いが始まり

(c)Shutterstock.com

あの日、私は、人生で初めて降り立った「証券会社」というところで、大富豪のおじいちゃんたちと知り合った。

始めはほんの好奇心。仲良くなれたら良いな、という下心はもちろんあったけど、そんなのは夢のまた夢の話で。

ただ、同じ空間にいるということで、自分に何らかの変化があるのではないかと期待しての行動だった。証券会社のロビーにいること自体は、タダだし。

狙い通り資産家に「出会う」ことに成功した私は、そこから大学の空き時間を利用して支店へ足を運ぶようになった。週に何度も通ううちに、私とおじいちゃんたちは顔馴染みになり、段々と距離も近くなり、やがては遭遇すると話をするようになった。

内容は他愛もない話。まるで病院の待合室のような井戸端会議。暇を持て余した(ように私には思えた)彼らにとって、証券会社に入り浸る女子大生という存在は、多少なりとも気にはなる存在だったのかもしれない。

その中でも特に仲良くなったのは、最初に声をかけてくれた老紳士。「同じぐらいの孫がいるんだ、今は遠くに住んでるけどね」、と以前に聞いたことがある。どこかで私と重ね合わせていたのかも。

あたたかい雰囲気に穏やかな表情、目がなくなっちゃうような優しい笑顔。すっきりと整えられたロマンスグレーの頭髪。胸板は厚く、背筋は常にシャンとして、誰に対しても物腰柔らか。きっと昔はモテたんだろうな。

私は彼に懐き、「えびすさま」とあだ名をつけた。

(c)Shutterstock.com

云十年生きてきて初めて呼ばれたあだ名だよ、と笑っていたけれど、満更でもなさそうだったのでそのまま採用! 少しだけまた仲良くなれた気がして、嬉しくなった。

えびすさまとの会話は、主に今までの人生の振り返りや昔話。私にとってはどれも小説や映画の世界のようで、聞いているだけでもとても楽しかった。

会社を数十〜数百億円でいくつも売却したこと、バブルの頃に不動産で大儲けしたこと、権利収入もたくさんあること、世界中に別荘があって行きたくなったときに気ままに行っていること、自分の名前がついた基金があること、途上国のインフラ整備をしていること……。

一体どれほどの資産を保有しているのかはあえて聞かないようにしていたけれど、どう考えても一千億円を下回ることはないだろうということは、容易に想像できた。

えびすさまが来ると必ず支店長が表まで出ていくし、中で通されるのはいつだって広いVIPルーム(えびすさまとはここでよくお茶をしていた。放っておいても飲み物まで出してもらえるんだもん)。

支店でも、他のおじいちゃんたちの間でも一目置かれている存在。伊勢丹の紙袋に一億円以上の札束を平気でガサガサ入れ、その上にみかんなんて置いちゃって、「甘いんだよ〜」って私やみんなによく配る、お茶目で豊かな大富豪。それがえびすさま。

お金の面はもちろんだけど、純粋に「人」としても、とても興味を惹かれる存在だった。

お金持ちの世界は「普通」とはルールが違う

(c)Shutterstock.com

木曜日の昼下がり。私はいつも通り証券会社のロビーにいた。

えびすさまは毎日のようにいたし、話し相手に飢えていたのかあれこれ面白い話もしてくれるし、支店自体が高級住宅街にほど近いからか足を運ぶ他のお客さんにも色んなタイプの資産家がいて、そういった行き来を見ているだけでも、凡人の私にとってはとても刺激的で楽しかった。

「ねぇねぇ、えびすさま。ここに来る人は、生まれたときからずっとお金持ちの人ばかりなの? みんな別世界の人に見えるんだけど」

大学やアルバイト先、家族や親戚、これまでに接してきた人。私が出会ってきた人たちとはあまりにも違いすぎて、ふと浮かんできた疑問。思わず隣にいたえびすさまに、ぽろっと聞いてみる。

「あぁ、別世界と言えば別世界かもしれないね。生まれたときからかどうかは人によるけど。そうか…… あすかちゃんはまだ知らないのか。あのね、お金持ちの世界とそうでない世界とでは、そもそものルールが違うんだよ

「え? どういうこと?」

「お金持ち界とそうじゃない世界の差が気になるんでしょう? ルール、つまり前提や常識、善しとされることやお金の稼ぎ方といったことまで、実は何もかもが違うんだ。

いわゆる『普通の人』の常識は、金持ちにとっては非常識も甚だしい。貧しい世界のルールを採用している人は、この先もお金持ちになることはできないし、金銭的に満足のいかないまま、生涯を過ごしていくことになる」

「え、何それ怖い!」

「そうだね、怖いよねぇ。でも本人たちは気づかないからねぇ…… まぁ気が付きたくないというのが本当のところだろうが」

私には次の疑問が浮かんでいた。

「でも、同じように日本で数十年間生きてきて、そこまで常識が違うなんてことある? 常識ってそもそも、みんながそう思っているから『常識』なんでしょう?」

「あるさ。だから世の中には、お金持ちとそうでない人がいるんだろう?

『みんな』がそもそも二パターンに分かれているということだね。もしも全員が同じような思考回路、行動パターンを採用していたなら、同じような結果を得られる人、すなわち、金持ちにだって全員がなれるはずだと思わないかね?」

確かに、気にはなっていたことだった。世の中のお金持ちと自分との間では何が違うのか。パッと見は似通っているのに、どうして生涯年収に数桁の差が生まれるのか。

* * *

次回は、お金持ちの常識を細かくお話していきます

これまでの記事はこちら

TOP画像/(c)Shutterstock.com

職業お金持ち 冨塚あすか

個人投資家。1988年生まれ、仙台出身。慶應義塾大学卒。「お金を理由に何かを諦める、という事態とは生涯無縁でいよう」と決め、20歳のときに10万円から資産運用を始める。紆余曲折ありながらも持ち前の分析力と嗅覚、人当たりや運の良さで資産を順調に拡大。会社員を辞めてからは2年ほど、専業投資家として資産運用のみで生活をする。現在は、オンラインサロンを通じて、投資の仕方や生き方、女性がお金持ちになるために必要な「お金の帝王学」について指南している。趣味は旅行と食べ歩き、お金持ちの話を聞くこと。

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