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2021.04.21

大人なら知っておきたい!「多寡(たか)」の意味や使い方・類語などをまとめてご紹介

「多寡」という言葉を耳にしたことはありますか?「多いことと少ないこと」という意味ですが、正しい使い方を知らない、という人は少なくありません。本記事では、「多寡」の意味や正しい使い方を、例文を用いて解説します。

【目次】
「多寡」の意味とは?
「多寡」と過多の違いとは?
使い方を例文でチェック
類語にはどのようなものがある?
最後に

「多寡」の意味とは?

「多寡」という言葉は、「~の多寡」などと使われたりしますが、皆さん耳にしたことはありますか? 「多寡」は、「多いことと少ないこと」という意味ですが、使いこなせていますでしょうか? 本記事では、「多寡」の読み方や漢字の語源をはじめ、意味や正しい使い方を、例文を用いて解説します。また、「多寡」の類似語の「過多」や、誤用についても説明しますので、ぜひ参考になさってくださいね。

読み方と意味

「多寡」とは<たか>と読みます。「多いことと少ないこと、その量や金額」のことを指す漢字です。「多」とはご存じの通り、「数や量が多い」という意味。「寡」については、あまり目にする方は多くないと思いますが、「少ない」という意味を表します。「寡」を使った熟語は、「寡黙(かもく)」(口数が少ないこと)、「寡占(かせん)」(市場において少数の売り手に支配されていること)などです。

(c)Shutterstock.com

「多寡」と過多の違いとは?

「多寡」と似たような意味を持つ漢字で、「過多」という言葉があります。読み方は<かた>と読み「多寡」と逆です。「過多」は、「数や量が必要以上に、たくさんありすぎること」を意味します。「過」は「度がすぎること」、「多」は「多い、たくさんあること」を意味するため、漢字の成り立ちからもわかりやすいですね。

日常生活では、「過多な○○」「過多になる」と使う他に、「情報過多」や「人口過多」、「ストレス過多」や「アクセス過多」など、名詞を前に付けて表現することも多くあります。ちなみに、「過多」の対義語は「過少(かしょう)」で、「基準よりも、数や量が少なすぎること」という意味です。

使い方を例文でチェック

では実際に、「多寡」とはどのように使われるのか例文と一緒に見ていきましょう。

「~の多寡」

「多寡」という言葉は、主に「~の多寡」と使われることが、非常に一般的です。少し堅い言葉になるので、口頭よりは文書などで使われることの方が多いですね。では、どのように使うのが適切なのでしょうか? 例を挙げると「報酬の多寡は問わないので」というと、「報酬が多くても少なくても、問題にはしないので」という意味になります。また、「人口の多寡」というと「人の多さ」という意味を表すことができます。

<例文>
・論文作成に必要なため、人口の多寡を調査する
・金額の多寡は問わないので、早急に作業に取り掛かってください
・報酬の多寡に問わず、依頼を受けるつもりです

「~の多寡による」、「~の多寡に従って」

また、この「多寡」という言葉は、「~の多寡による」、「~の多寡に従って」などと使われることが多くあります。つまり、「数や量が、多い少ないの程度によって」という意味合いです。また、以下のような例文は、見ていただけるとわかる通り、「多寡」という言葉を使用しなくても意味が通じます。「報酬の多寡によって」は、「報酬によって」と言い換えることが可能です。

<例文>
・報酬の多寡によって、人のやる気は変わってくるというものだ
・複雑な作業を伴うため、報酬の多寡によっては断らざるを得ないだろう
・人数の多寡に従って、供給を行うよう指示を受けた
・町の人口密度の多寡に従って、普及率が左右される

(c)Shutterstock.com

「多寡をくくる」は誤用?

「たかをくくる」という言葉はご存じですか? 「程度を予測したり、大したことはないだろうと甘く見積もること」を指す慣用句です。「たかをくくる」を漢字で表記する際に、「多寡をくくる」と書く人がいますが、これは誤用になります。正しくは「高をくくる」と表記し、「生産高」、「取れ高」などに使われる時の「高」と同様に、「数量、分量」という意味です。

<例文>
誤:間単に合格できるだろうと多寡をくくっていたら、まったく手ごたえがなく赤点をとってしまった。
正:簡単に合格できるだろうと高をくくっていたら、まったく手ごたえがなく赤点をとってしまった。

類語にはどのようなものがある?

「多寡」と同じ意味を持つ言葉に、「多少」があります。<たしょう>と読み、字のごとく、「多いか少ないか」を意味する熟語です。普段から日常会話でもよく用いられているので、知っている方も多いと思います。また、「多少」は「少しの、ちょっとの、些細な」という意味もあり、例を挙げると、「多少の誤差は許容する」、「少しの誤差は許す」という意味です。「多寡」には、「多少」のような「少しの」といった意味は含まれません。

「多寡」の類語表現は「多少」の他、大きさを表す「大小」や重さを表す「軽重」などが挙げられます。

(c)Shutterstock.com

最後に

「多寡」の解説はいかがでしたでしょうか? 普段、友人たちとの会話などではあまり使われることは少ないかもしれませんが、知っていると便利な言葉です。「多寡による」、「多寡に応じて」などと活用できると、社会人として、一般常識が身に付いた大人として、周囲から一目置かれるかもしれません。ぜひ、これを機会に覚えておきましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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