洗面台の小さな穴、なんていう?
毎日使う洗面台の洗面ボウルにあいている穴… なんという名前かご存知ですか? 知らなくても困ったことはないけれど、気になりますよね。早速チェックしていきましょう!
洗面ボウルにある穴はオーバーフローという
洗面所の洗面ボウルにある穴の名は、オーバーフローといいます。
オーバーフローとは水などがあふれることを意味する英語なのですが、そこから転じて余分な液体の放出口を指します。
洗面ボウルのオーバーフローの役目は?
オーバーフローは、余分な液体の放出口を指すとご紹介したのですが、洗面ボウルには排水口がついていますよね。それでは、オーバーフローから余分な液体を放出するのはどんなときなのでしょうか?
実は、オーバーフローは洗面ボウルに栓をして水をためた時にたまり過ぎて水があふれないようつけられているんです。ためている水がオーバーフローの位置を超えそうになると、オーバーフローに水が流れ込み、排水される仕組みになっているんですよ。
洗面ボウルに水をためている最中、ちょっと目を離した隙にあふれてしまったら洗面所が水浸しになってしまい、大惨事ですもんね。そのため、水をためることを想定している場所には排水口の他にオーバーフローがついていることがあるんです。
例えば、水をためる場所といったら真っ先に思い浮かぶのはお風呂ですよね。オーバーフローがついているバスタブはホテルのユニットバスなどで見かけます。自宅の風呂桶にオーバーフローがついていないことが多いのは、一定量でお湯が止まる(止める)機能がついていて、あふれる心配がなかったり、トイレとお風呂が別々で万が一あふれてしまっても濡れるのはお風呂場の洗い場だけで済むからなんですよ。
一方、自宅のお手洗い内についている小さめの洗面ボウルにはオーバーフローがないことが多いのも納得ですね。
いかがでしたか? オーバーフローの名称とその役割、ご存知だったでしょうか?
お掃除がしにくいのになんでついているんだろう? と思ったことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。洗面ボウルに水をためるのは、衣類のつけ置き洗いをする際など頻繁ではないため、オーバーフローの活躍を目にする機会はなかった方が多いと思いますが、水をためている最中に他のことを始めて忘れてしまった! なんていう場面でいつか本領を発揮してくれるかもしれませんよ。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!