1:目上の人に「なるほど」を連発
同世代や立場が同等な相手と話しているときと、目上の人と話をするときでは、言葉遣いを変えるのが一般的です。同世代にはくだけた口調でも、先輩など、目上の人にはきちんとした敬語を使ってLINEをするのが常識だと捉えている人も多いですよね。
だからこそ、グループLINEでの敬語の使い方は、送信者の敬語スキルのモノサシにも直結。例えば、目上の人に向かって「なるほど」と、上から目線な返信を平然と連発する男性は、正しい敬語が使えないタイプと見ていいでしょう。
グループLINEだけでなく、目上の人との個人的なやり取りでも、失礼にあたる言葉遣いを多用している可能性が高く、そのせいで仕事に悪影響が出ているリスクも否めません。
2:目上の人に「あ、」を使う
LINEでの会話は、ちょっとした言い回しひとつで印象がガラリと変わりますよね。会話の流れが変わるときなどに「あ、○○でした」などと、文章の前に「あ、」を使う人も少なくありません。
しかしこれを、目上の人にやってしまうのは、ラフすぎて失礼な文章に見えがち。先輩や年上の人物に向かって「あ、忘れてました」「あ、伝えます」など、入れなくていい「あ、」を入れるタイプの男性は、無用な敵をつくりがち。仕事でも、本来ならば嫌われないで済んだのに「あ、」のせいで目上から睨まれやすいタイプかもしれません。
3:目上の人に「〜ね」を多用
目上の人に対しては、“ですます調”のLINEを基本としている人は多いですよね。相手との距離感にもよるものの、個人的な付き合いがそこまで深くない場合には「〜です」「〜します」など、丁寧な文調を心がけておくほうが、失礼な印象を与えにくいのは確かです。
一方、ですます調はやや硬い印象や冷たいイメージも醸しやすいので、意識的に避け「ですね」「ますね」と、「ね」を文末につけるメッセージを好む人も多いでしょう。
しかし、この文末の「ね」は、親しい相手や同世代に対しては、ほどよくカジュアルな文になりやすいメリットがあるものの、目上の相手や敬語を使うべき相手に使ってしまうと、生意気な印象だけが強まる原因にもなりかねません。
「そうですね」「わかりますね」といった言い方は、読み方によっては上から目線にも見えやすく、目上の人物や立場が自分より上の人には使わないほうが無難。こういった相手に平然と「〜ね」を多用する男性は、自意識過剰なリスクも潜みます。
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今は、コロナ禍の影響で、対面よりも文字によるコミュニケーションも、今まで以上に盛んです。
普段使っている言葉によって、その人のイメージが形成されやすいのも確か。不用意に敵をつくりがちな男性ほど、目上の人に失礼な言葉を多用している傾向です。みなさんの周りにも、こんな男性がいませんか?
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。