コロナ禍で役立つ! 部屋ごとの節約ポイント(洗面所・トイレ・浴室編)
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■洗濯機
ヒートポンプ式とヒーター式を問わず、洗濯乾燥は電気代の安くなる時間帯で利用することをおすすめします。
契約内容を確認し、電気代の安くなる時間帯にタイマーを合わせて乾燥させましょう。ちなみに、ヒーター式よりヒートポンプ式のほうが低い電力で効果的に乾燥できますよ!
■洗面台
照明をLEDに交換するだけでも電力を抑えることが可能。使用するとき以外はこまめに消灯することも大切です。また、鏡の曇り止めヒーターは必要なとき以外はOFFすることもお忘れなく。
また洗面台だけに限ったことではありませんが、節水に気を遣うことで社会全体への節電に貢献することができます。
水道水を家庭に届けるためには浄水場や下水処理場、さらには水道水を供給するためのポンプなど、多くの場所で電力を必要とします。わずかな節水が大きな節電になることも念頭に置いてみて!
■トイレ
トイレ自体の節電効果ではありませんが、天井の照明をLEDに交換するといいでしょう。
また、温水シャワーについて。温水状態を保温しておく貯湯タンク方式と、使う瞬間に温水を作る瞬間方式があります。
前者はヒーターを熱源とし、保温を続けているかぎり電力を必要とします。後者は使用する瞬間だけ温水を作りますので、総合的に瞬間方式のほうが節電効果を期待できるでしょう。
■浴室
わずか数十秒間の冷水シャワーで病欠が低減するという研究発表などもあり、浴室から出る前に温水から冷水へ切り換えてシャワーを浴びている人も少なくないかもしれません。あるいはシャワーを浴び終わり、浴槽などを洗うために温水から冷水に切り換えることもあると思います。
このように温水から冷水に切り換えるとき、節電効果の期待できる操作方法があります。
温水を出したまま温度調節すると、給湯器内部の調節弁が動作しなければならず、わずかであっても電力を必要とします。この調節弁が動作しないように温水から冷水に切り替えてあげましょう。
操作方法はものすごく簡単。まず、温水シャワーをいったん止めてください。止まったことを確認したら、混合水栓の温度調節ハンドルを冷水に切り換えます。中途半端に操作せず、完全な冷水へと切り換えてください。この操作で給湯器内部の調節弁は動作しなくなります。
続いて、浴槽のお湯に目を向けてみましょう。浴槽のお湯がぬるいとき、追い焚きと高温足し湯のどちらで温めると節電になるのか迷うところ。
結論からいうと、節電の観点では、足し湯を利用するのがベスト。
追い焚きの場合、貯湯タンクにある熱いお湯を利用して浴槽のぬるいお湯を温めるため、貯湯タンクの熱いお湯は熱を奪われて温度が下がります。熱いお湯を作るためには大きな電力が必要です。
これに対し、高温足し湯の場合は浴槽に貯湯タンクの熱いお湯を送るだけ。もちろん、貯湯タンクの熱いお湯の量は減りますが、総合的に高温足し湯を利用したほうが動作する部品類も少なく、節電効果は期待できます。
情報提供/テックマークジャパン株式会社
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教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん
1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。