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LIFESTYLE

2021.02.04

勘違いしがち! 暖房は「ちょっと外出」で電源を切る or 切らない… どっちがお得?

コロナ禍で家にいる時間が増え、電気代について気になっている人も多いのでは。そこで、電気代の節約のコツを、延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパンで働く家電のスペシャリスト・本多宏行さんに教えていただきました! 今回は、リビング編。

コロナ禍で役立つ! 部屋ごとの電気の節約ポイント(リビング編)

おうち時間が長くなり、家の電気代が気になるところ。テックマークジャパンで働く家電のスペシャリスト・本多宏行さん直伝の節約ポイントをチェックして、日々の節約に役立ててみてください。

■加湿器/除湿機

この時期に欠かせない加湿器ですが、加湿方式によって必要とする電力量が変わります。

水道水を沸騰させることで発生する水蒸気によって加湿する「スチーム方式」は、ヒーターを熱源とします。したがって、熱源を必要としない「気化方式」や「超音波方式」に比べると電力量は多くなります。

そのため節電を狙うなら、気化方式や超音波方式を選ばれるといいでしょう。

(c)Shutterstock.com

また、湿度が上がると身体の熱は奪われにくくなり、体感温度も上がります。この効果を利用してエアコンと併用すれば、節電効果が期待できます。

つまり、エアコンによる室内の乾燥を加湿器で防ぎ、体感温度が上がる効果をエアコンの設定温度に反映させればいいのです。わずかではあっても設定温度を下げることができれば節電につながります。

除湿機の場合も、除湿方式の違いによって必要とする電力量が変化します。

乾燥剤を用いて空気中の水分を吸い取る「デシカント方式」は、吸い取った水分を取り除くための熱源を必要とします。そのため熱源を必要としない「コンプレッサー方式」に比べると、電力量は多くなります。

商品の本体重量が重たいため持ち運びが不便で、コンプレッサー音をうるさく感じるかもしれませんが、より節電を目指すならコンプレッサー方式を選ぶとベスト。

また加湿器のエアコン併用技とは異なりますが、エアコンの除湿機能と連携させることで節電効果を期待できるかもしれません。

部屋の空気を冷やしながら除湿も行う弱冷房除湿という機能と連携し、リビングの除湿をエアコンで行い、洗濯物などを乾かすために除湿機を利用するという方法です。

ちなみにハイグレードなエアコンになると、弱冷房除湿方式とは異なり、再熱除湿という方式を採用している場合があります。この方式との連携技は節電効果がそれほど期待できませんのでご注意ください。

■テレビ

画面を明るくすればするほど電力を必要とします。そのため明るさを調節することで、節電効果が期待できます。

さらに、テレビ本体に搭載されている節電機能を有効活用するのも手。メーカーごとに制御方法は異なりますが、明るさセンサーなどを用いて高精度に制御することで、優れた節電効果を発揮します。

(c)Shutterstock.com

節電機能は画面の明るさだけではありません。テレビの消し忘れを防止する機能や、一定時間で受信号がなかったり操作が行われなかったりすることを検知して自動で電源を切る仕組みなど、いろいろな機能が目白押し。

また、少しの節電ではありますが、音量にも注意してみましょう。必要以上に音量を上げず、いつもの音量を2段階ほど下げてみてはいかがですか。

■掃除機

掃除機については、電力を必要としない器具との連携技が効果的。フローリングの床であれば、モップなどを使って掃除します。雑巾での水拭きは大変かもしれませんが、節電効果は絶大。あらかじめモップや雑巾で掃除しておけば、掃除機の吸引力は「弱」で充分かもしれません。

また、掃除機は吸引力を一定に保持しておくことが大切。ゴミでいっぱいとなった状態で使い続けることは、無駄な電力を必要とするだけでなく、故障の原因にも。

■エアコン

夏場に向けてエアコンの電気代も気になるところですが、冷房運転は電源の入り切りを頻繁に行うと無駄な電力を使う可能性が高くなります。

室温が設定温度に達するまでは全開で運転していても、設定温度になれば、微弱運転や送風運転に切り換えて運転を行ってくれる「自動運転」にするのがおすすめ!

電源の入り切りを頻繁に行うと、室温が一定にならず、動作するたびに全開運転をすることとなり無駄な電力を必要とします。もちろん、不必要に電源を入れっぱなしにすることは御法度ですが、冷房運転であれば1時間程度の留守なら電源を入れたままにしておくといいでしょう。

しかし、暖房運転の場合は考え方が変わります。夏場の外気温が36度で、室温の設定温度を27度とした場合の温度差は8度ですが、冬場の外気温が6度で室温の設定温度を24度とした場合の温度差は18度もあります。

外気温と室温の設定温度に差があればあるほど電力を必要とします。冷房運転と異なり、30分程度の留守であっても電源は切ったほうが節電につながるでしょう。

また、フィルター自動掃除機能のあるエアコンであっても、二週間に一度を目安としてフィルターの掃除を行うと節電に貢献できそう。

■照明など

照明を蛍光灯からLEDに交換するだけで、40~50%も電力を抑えられます。蛍光灯の寿命が6,000~12,000時間程度であるのに対し、LEDはなんと4~6万時間。1日10時間点灯させたと仮定しても、10年以上の寿命を有していることが分かります。

また、LEDには紫外線が含まれません。そのため害虫が寄ってくることもありません。照明機器が害虫の死骸によって汚れることも防止できるでしょう。すべてのお部屋の照明をLEDに交換することをおすすめします。

(c)Shutterstock.com

最後に、コンセントについて。コンセントに電源コードが接続されている場合、待機電力を消費していることが考えられます。長期間使用していない機器であれば、電源コードをコンセントから抜きましょう

情報提供/テックマークジャパン株式会社

トップ画像/(c)Shutterstock.com

教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん

1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。


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