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2021.01.28

夫がお尻の毛を看護師に剃られ… 男性不妊手術のリアル<30代の不妊治療vol.29>

妊活歴が3年目に突入した主婦ライター・34歳クロサワキコの不妊治療体験レポ Vol.29。夫の精索静脈瘤の手術や人工授精、体外受精とステップアップを重ねていくなかで感じてきたリアルな本音をお届け。今回は、精索静脈瘤の手術前に夫がした恥ずかしいけど必要な作業のお話。

夫婦初めての共同剃毛作業、手術前のちょっぴり愉快なお話【30代からの不妊治療】

妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。

前回は、夫の精索静脈瘤の手術当日の私の気持ちと、入院に必要な持ち物についてのお話をお届けしました。今回は、精索静脈瘤の手術前に夫がした恥ずかしいけど必要な作業のお話。

点滴した状態で、まさかの指示が…

(c)Shutterstock.com

忘れ物常習犯のガサツな私と、要らないものまで持ち歩く心配性な夫。2018年の冬、夫が男性不妊の原因のひとつと言われている精索静脈瘤の手術を受けた当日のお話です。

精索静脈瘤の手術にあたり、前日の夜は21時から食事NG、当日朝は7時からは飲み物もNGと先生から言われていましたが、それらに加えてもう一個、大事な指令がありました。それは下半身の毛を全部剃ること!

入院前に看護師さんから「自宅でご自身のカミソリなどで剃っていただいてもいいのですが、うっかり怪我をしてしまうといけないので、入院なさってから病院にある専用のシェーバーをお使いください」と説明を受けていました。

普通の人より、すね毛がかなり濃い夫。この説明を真に受けて、本当にそのまま何もお手入れをしなかったのですが、いざ、看護師さんから「これ使ってくださ~い」と、軽やかなテンションでシェーバーを渡されたときには、夫の腕に、すでに点滴が刺さっているではないですか。

夫は「あぁ、これ、点滴する前に作業したかったんですけど…」と苦笑い。

「あ、そうでしたね、すみませーん」と相変わらずライトな口調で話す看護師さん。で、早々にこの微妙に悪い予感は的中します。

お風呂場で大爆笑。夫婦で悪戦苦闘しながら初めての剃毛作業

(c)Shutterstock.com

看護師「下半身の毛は全部剃ってくださいね~。太ももやふくらはぎの裏などは、ご自身ではやりにくい場所だと思うので、奥様が手伝ってあげていただけますか?」

「あ、はい。わかりました…(笑)」

と、言ってみたものの、人の毛を剃る手伝いなんて初体験。妙な笑いがこみあげてきます。看護師さんは慣れた手つきで点滴のペースを確認。

「それにしても、このシェーバー、ゴツイですね」

看護師「ははは(笑)。すみませ~ん、病院にはそれしかなくって~」

「いえいえ、大丈夫でーす!」

と、他人ごとというか、夫のことなので(笑)、ついつい大丈夫と言ってしまったものの、渡された専用のシェーバーは、刃が割としっかりむき出しになっていて、私がいつも使っている女性用の脱毛シェーバーよりもイカツイ。パッと見は、小型のバリカンみたな印象でした。

これでデリケートゾーンも剃るなんて痛そーう! 心のなかで「こんなことならせめて夫が家で使っている髭剃り用の電気シェーバーを持ってくればよかったかも…」と思いました。が、時すでに遅し。

さっそくバリカン風のシェーバーを実際に使ってみると…。

「ちょっと、痛いよ。逆刃にしないで!! 痛いって!!」

案の定、私はものすごい勢いでクレームの嵐を浴びることになったのであります。

「アナタのすね毛が剛毛すぎてぜんぜん剃れないのよー」と、爆笑しながら作業をする私。恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、やっぱり爆笑する夫。

「もう貸して!! 自分でやるー」

しびれを切らした様子の夫は自分で剃りはじめるものの、やっぱり腕に刺さった点滴が邪魔みたいで四苦八苦。

睾丸まわりのデリケートな部分も自分で剃っていたのですが、その様子を傍から見ていても「これは点滴より、先に剃毛させるべきでしょー!」と感じました。病室に入ってから、時間にかなり余裕があったのに、看護師さん、どうして先に点滴をしたんだ…(笑)。

しかし、夫の悲劇はまだまだ続きます。

私が売店で買い物をしている間に…

夫の下半身の剃毛作業が無事に終わったことを報告すると、手術用のストッキングを持ってライトな雰囲気の看護師さんがやってきました。初めて見る片足ずつ履くタイプの真っ白な医療用ストッキング。

看護師「ご主人には手術前に、この専用ストッキングを着用しておいていただきたいのと、もうひとつ、T字帯が必要なのですが、こちらは患者様に直接ご購入いただくことになっていて。病院の売店で売っているので、奥様買ってきていただくことはできますか?」

と、言われました。また知らないものが出てきた。なんだろう、それ…。

「ティージタイ? って、売店の人に聞けばわかりますか?」

看護師「あ、はい。手術するのでって言えば、すぐにT字帯出してもらえると思います。手術までに、T字帯も履いておいてください」

ヘェ! と思いながら、“ティージタイ”という言葉を忘れる前に、お財布を持ってすぐに売店へ向かいました。

T字帯とは、医療用のふんどしみたいなもの。値段は432円でした。

この総合病院の売店は、何度も利用したことがあるのですが、こういうものが売られていること自体、今まで全然気が付きませんでした。「実際に手術するとなってみないと、知らないことっていっぱいだなぁ」と思いながら、自分でお昼ごはんのサンドイッチやお茶なども購入して、T字帯とともに病室に戻ると、夫がドヨ~ンとしたダークなオーラに包まれていました。

放心状態で横たわる夫。目にはうっすら涙が…

「どうしたの?」

まるで『ちびまる子ちゃん』のマンガのような「ガーン!」ってショックを受けたときに出てくるような暗い色の縦線に病室中が満ち溢れているかのよう…。

看護師さんに尻の毛を剃られた

一瞬、何を言っているのかわからず、エッ!? と思いました。どうやら先ほどのライトな雰囲気の女性の看護師さんが、下半身の剃毛チェックをしてくれて、そしたら夫のお尻に剃り残しがあり、例のゴツイシェーバーで剃り直ししてくださったそう。

(c)Shutterstock.com

事の顛末をきいて、私は大爆笑。夫は涙目。

「うけるー。チョット、お尻見せてよ。あー! ホントだ、ツルツルになってるよー! キレイに剃れてるじゃーん!!」

もういろいろおかしくって笑いが止まらない私。

「おなか切るのに、お尻の毛を剃る意味ってある? キミが見落としたからこんなことになっらんだよぉぉぉ…。はぁー、スゲー恥ずかしかった

と言いながら、私の大笑いつられ、夫も笑いはじめました。

手術直前、普通のご家族がどういう会話をするのかはわかりませんが、私たち夫婦はこの「尻の毛、剃られた事件」のおかげで、腹筋が筋肉痛になりそうな勢いで笑い転げながら過ごしていました。

次回はいよいよ夫の手術のお話をしたいと思います。

これまでの記事▶︎不妊治療体験レポ

TOP画像/(c)Shutterstock.com

クロサワキコ

34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。


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