【目次】
・「コトメ」の意味とは?
・コトメは「離婚」や「ざまぁ」とセットで使われることが多い?
・コトメの関連語・「トメ」の意味と使い方とは?
・コトメの関連語・「ウト」の意味と使い方とは?
・コトメの関連語・「ウトメ」の意味と使い方とは?
・最後に
「コトメ」の意味とは?
インターネットでは、新しい言葉がどんどん生み出されています。皆さんも、「SNSなんかでよく聞く言葉だけど、なんて意味で使っているのか実はよくわからない…」と思ったことがあるのではないでしょうか?
今回ご紹介する「コトメ」もそんなネット用語のひとつです。聞いたことがある人よりも、聞いたことがない人の方が多いかもしれませんね。この「コトメ」の意味は、「小姑」。妻や夫の姉妹のことを表す、あの「小姑」です。
「ヨメとコトメが喧嘩を始めた結果、リビングが修羅場と化してしまった」といった使い方をすることができます。
◆コトメの由来
「コトメ」の意味が分かっても、なぜ「小姑」が「コトメ」になるのか、イメージがつきにくい方もいるのではないでしょうか? 「小姑」は「こじゅうと」と読みますが、それと同時に「こじゅうとめ」と読むこともできます。
もうわかりましたよね。「小姑」のことを「コトメ」というようになった由来は、「こじゅうとめ」からです。「こじゅうとめ」の「じゅう」を省略すると、「ことめ」になりますよ。
コトメは「離婚」や「ざまぁ」とセットで使われることが多い?
実は「コトメ」は、ネガティブな話題のときに使われることが多い言葉です。「コトメ」の関連ワードを見てみると、その中には「離婚」「ざまぁ」の他に「修羅場」といった物騒な言葉まで出てきます。
なぜなら、そもそもこの「コトメ」がよく使われるのが、嫁・姑問題や、小姑の愚痴なんかを投稿するインターネット掲示板だからです。そういったインターネット掲示板の中では、「コトメ」に対する批判や、仕返しをする話題が特に人気となっています。
インターネット掲示板ができるはるか昔から、嫁・姑問題はあったものの、小姑との問題というのはあまり多くありませんでした。ところが、晩婚化であったり、結婚をするのが当たり前でなくなった現代では、小姑が実家に居座ったり、入りびたりになっていたりすることが増えています。
さらに、小姑によってはそこが実家のため、嫁いできた「他人」が住んでいることに対して居心地を悪く感じることが多いようです。そういった不満から嫁に対して傍若無人な態度とるようになるという、嫁・姑問題と同じ現象が起こっています。
もちろん、嫁・姑問題や「コトメ」とのいざこざが全くない、円満な家庭も少なくありません。円満な仲の場合には、ネガティブな話題で使われることの多い「コトメ」は使わないようにするのが一番です。
コトメの関連語・「トメ」の意味と使い方とは?
「コトメ」についてのご紹介でした。「コトメ」は「小姑」を表す言葉でしたが、実はこの「コトメ」にはいくつか似た言葉が存在します。その一つが、この「トメ」。
「コトメ」から予想がついている方も多いかもしれませんね。「トメ」は、「夫の母親」を表す「姑」のネット用語です。「コトメ」と同様に、「しゅうとめ」を省略して生まれました。次に紹介する「ウト」や「コトメ」と区別がつくように、最後の2音節が使われています。
「うちのトメは家事を少しも手伝ってもくれないくせに、いちいち文句を言ってくる」といったように、「コトメ」と同様にネガティブな話題で姑のことを表したいときに使われますよ。
コトメの関連語・「ウト」の意味と使い方とは?
続いての「コトメ」の関連語は、「ウト」。「夫の父親」のことを指す「舅(しゅうと)」から来ています。「コトメ」や「トメ」はネガティブな話題で使われる言葉でしたが、実はこの「ウト」は少々系統が違うんです。それは、ネガティブな話題だけでなく、「ウト」に対して同情や感謝の気持ちを持って使われることがあること。
中には亭主関白な「ウト」もいますが、最近では特に、「トメ」の尻に敷かれている「ウト」も少なくありません。そのため、インターネット掲示板に書き込む人の中にも、「ウトは嫁と同様に、トメに迷惑をかけられている人」という印象を持っている人がいます。
所謂味方・仲間であったとしても、インターネット掲示板では「舅」より「ウト」という表現が定着していることから、ネガティブな感情を抱いてなくても同様に「ウト」が使われていますよ。
「トメもそうだけど、見て見ぬふりしてるウトもどうかと思う」「トメにいびられて思わず泣いちゃったんだけど、こっそりウトが励ましてくれたおかげで元気になれた」といった使い方がされています。
コトメの関連語・「ウトメ」の意味と使い方とは?
最後にご紹介する関連語は、「ウトメ」です。他の関連語と同様に省略してできた言葉だとすれば、「姑」か「小姑」のどちらも当てはまってしまいますよね。
実は、この「ウトメ」だけは、関連語と少々由来が異なります。この「コトメ」の意味は、「夫の両親」。「ウト」と「トメ」が合わさってできた言葉なんです。「ウトメとヨメはあんまり仲が良くないのかなとは思ってたけど、まさかここまでだなんて思ってなかった」といった使い方をします。
また、「コトメ」「トメ」「ウト」「コトメ」は、すべて夫側の家族を表す言葉ではあるものの、「嫁の目線でしか使えない言葉」ではありません。夫であっても「コトメ」や「トメ」といった言葉を使うことができます。
ただ、その場合は「自分の血族」の話になるため、嫁の目線で使うときに比べるとネガティブな話題にはなりにくいという系統がありますよ。ちなみに、さりげなく例文で使っていますが、「コトメ」や「トメ」を使う場合には、「嫁」も同様にカタカナで書くことが一般的です。
最後に
「コトメ」についてのご紹介でした。いかがだったでしょうか?
「コトメ」は「小姑」を省略したネット用語で、「夫の姉妹」を意味する言葉でした。略語といえば若者言葉、と思っていた方は、結婚後にしかつかないこの言葉に驚いたかもしれませんね。
「小姑」と呼ぶのに比べると短く、フレンドリーに感じる人もいるかもしれませんが、実際にはネガティブな話題で使われることの多い言葉。対面で会話をするときには使わないようにしたほうが賢明ですよ。
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