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2020.12.31

知ってるとハナタカ! 除夜の鐘って何のため? 何時からつくのが正解?

年末の恒例行事と言えば「除夜の鐘」。ところでみなさんは「除夜の鐘」のことしっかり分かってついていますか? 今回、言葉やビジネスマナーに詳しい鶴田初芽が、除夜の鐘について解説します。

鶴田初芽

知らずにつく前に! 除夜の鐘を改めておさらい

大晦日に紅白歌合戦が終わったあと、ゆく年くる年で耳にする除夜の鐘。除夜の鐘って何のためにつくの? 何回つくの?

除夜の鐘は大晦日につく鐘のこと

除夜の鐘とは「除夜の12時をはさんで、寺々で鐘をつくこと。また、その音。108の煩悩(ぼんのう)を除去し新年を迎える意味を込めて108回つく。百八の鐘」のこと。

除夜とは「1年の最後の夜。大晦日(おおみそか)の夜」のことなので、大晦日につく鐘が除夜の鐘なんですね。

除夜の鐘は108回つく理由

(c)Shutterstock.com

除夜の鐘は108回つくというのが一般的です。108という数字は煩悩の数とよくいわれますね。

煩悩とは私たちが何かを成し遂げようとするときにそれを妨げる悩める心のこと。仏教では厳しい修行によってこの煩悩を断ち、悟りの道を切り開くのですが、修行をしていない私たちも、除夜の鐘の音ひとつごとに煩悩をひとつ打ち消すことができると信じられています。

除夜の鐘には修行をしていない人を含めて、煩悩を打ち消し、清らかな心で新年を迎えられるよう願いが込められているんですね。

108回の由来には煩悩の数とする説のほか、季節の節目の数(12ヶ月+春分や冬至などの24節気+24節気をさらに細かく分類した72侯の合計)とする説や、仏教の言葉で人間のあらゆる苦しみを意味する四苦八苦(4×9+8×9)からきているとする説などがあります。みなさんはどの説がしっくりきますか?

除夜の鐘をつく時間帯

(c)Shutterstock.com

除夜の鐘を108回つく際には107回をその年のうちにつき、108回目を新年につくところが多いようです。そのため、大晦日の22〜23時に除夜の鐘をつき始めます。

一般参列者も除夜の鐘をつくことができるお寺もあり、その場合はより多くの希望者が鐘をつくことができるよう、108回以上ついているケースも。

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で一般参列者が鐘をつくことを取りやめるとしているお寺もありますので、ホームページなどで事前に情報を確認をしてくださいね。

参拝の前に除夜の鐘をつきましょう

(c)Shutterstock.com

除夜の鐘をつく際にはまず、鐘に向かって合掌し、鐘をつき、再度合掌します。このとき、お参りをする前に鐘をつくことがポイントです。

実はお参りをした後に鐘を鳴らすことは、戻り鐘と呼ばれ、亡くなった方を送る際の鐘を想起させ、縁起が良くないとされているんですよ。そのため、鐘をついた後にお参りをしてくださいね。

いかがでしたか? 今年は大晦日の深夜から元旦にかけて深夜の延長運転の中止を発表している鉄道会社もありますので、例年に比べ、自宅で除夜の鐘を聞きながら新年を迎える方が多いかもしれませんね。厳かな気持ちで聞き入り、清い心で新年を迎えたいですね。

言葉の意味/デジタル大辞泉

鶴田初芽

都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!


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