真面目な28歳女子と22歳年上上司との不倫恋愛はどうして始まった?
地場インフラ事業の会社に勤める、M美(28歳)。新卒後、同じ会社に6年間勤め、営業部で着実な成果も残した後、管理職として社長直下で活躍。正義感のある、パピコも信頼している友達のひとりだ。
不定期で飲んでいる、友人としてちょうどいい距離感のM美。
そんな彼女と先日行われた代々木上原での飲み会の議題は… なんと22歳上の部長Aとの不倫エピソード。パピコは、不倫関係にあったその間も何度か飲みに行っているが、そんな話は聞いたことがなかった。
部長Aは、M美がとても尊敬する上司。人望もあり今後会社を引っ張っていくと社内でも高い評価を受けている人物。M美が抱える仕事の悩みも、的確なアドバイスをしてくれて、つい頼ってしまう上司。そこまでは私も聞いていた…。
しかし、いつの間にか一線を超えていて、不倫関係になっていたとは。でも、M美は部長Aと一緒にいる時間はとても充実していて、尊敬できる男性に愛してもらうことで、仕事へのモチベーションにも繋がったという。
でもM美は、結婚をして子供が欲しかったのだ…。
部長Aとの不倫関係が継続する中、M美は同じく社内で独身男性Bから猛アプローチを受けた。M美のタイプではなかったが、30歳までの結婚の希望も強かったM美は彼との付き合いを真剣に考えた。
そこで、部長Aとの男女の関係に距離をおいていき、Bとのお付き合いをはじめることを決心。
しかし、部長Aからの求愛連絡は止まらず… 連日LINEや電話が。もちろん、Bと一緒にいる時、プライベート携帯はスルー。すると社用の携帯に夜中に着信が入ることも。このままではBに部長Aとの関係がバレてしまうのではないかとヒヤヒヤの日々を送っていた。
部長Aへの想いに後ろ髪を引かれつつ… M美が決心をしたLINE事件
そんな中、年に一度の社員旅行、札幌でのホテルで全員での食事会の後、部長AからM美のもとにLINEが…。
「今から部屋にこないか…?」
同僚に見られたら一発アウトな状況下。既読スルーしていたら追い打ちをかけるようにさらなるLINEが届く。
「まさかお前、Bと付き合ってないよな? Bは本当にやめた方がいい。あいつは本当に信用できない」
部長Aは感づいていたのか、Bとの関係の話を持ち出してきたのだ。
M美は部長Aの愛情には満たされていた。でも、この人と結婚することはできない… という孤独感も持っていた。
そのホテルでM美が改めて気づいたことは… “本当は部長Aを好きだけど、Bは私の将来を叶えてくれる”ということ。
部長AからのBとの関係を邪魔する言葉が、逆にM美を煽ってしまったのでは? とパピコは思いながら、うなづく。
きっとM美は「本当に好きなのは部長Aだけど、将来を考えてBと付き合いはじめたの…」と出来る男だからこそ部長Aに彼女の本心に気づいて欲しかったのだろう。でも部長AもM美を離したくない一心、それが逆効果に… と勝手にパピコは妄想を膨らませる。
本当にいい男、いい上司、いい不倫相手ならば、M美の気持ちを汲める尊敬できる上司でいるのが正解だったのだと思う。
部長Aの執拗な求愛LINEの対処方法に困り、M美は徐々に嫌悪感を抱き始めたよう。
部長Aからのストーカー的行為… その後のM美は?
部長Aは、結局M美を追い詰めてしまった。M美は以前から抱いていた人材業界で働いてみたいという思いを叶えるべく、転職をしたのだ。とはいえ、現在は楽しそうに新たな会社で働いている。そしてBとの付き合いも順調だという。
* * *
代々木上原の予約が取れない人気レストランで、部長Aへの想いを吹っ切れたからなのか、一連の流れをいっきに話してくれたM美。
転職をしたのは聞いていたが、そんな背景があったとは… 友人として気づかなくてごめんよと思うと同時に、近い将来、M美がBとの結婚が決まり、嬉しそうに報告をしてきてくれる飲み会をパピコは待っています!
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サラリーマンライター パピコ
東京都内で働くアラサーサラリーマン。日々仕事に謀殺されながらも、周囲の人々に抱くフラストレーションを、かえって楽しめる技をもつ。
アラサー女性の周りに良くいる多種多様な人物をパピコ独自の目線でつづります。
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