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2020.12.31

後輩の教育係に苦戦… お互いが成長するための指導メソッド!

テレビやラジオなどで活躍する精神科医の名越康文さんが、Oggi読者の悩みに答えてくれる本誌の人気連載。今回は、後輩への指導法で気をつけたいポイントを紹介!

後輩には後輩のやり方がある! それを理解することが互いに成長できる上下関係の始まり

後輩の教育係を任命されることも多いOggi世代。一生懸命教えているつもりだけど、もしかして全然響いていない「こんなにていねいに教えているのに」「こんな簡単なこともできないの?」など、頼りない後輩へのいらだちは、日に日に募るばかり。

でも、ちょっと待ってお互い上手に成長するために、何か考えるべきことってあるのでは? 教えてください、名越先生!

名越さんが回答!

(c)Shutterstock.com

後輩への指導は難しいもの。しかし、それを通じて一緒に自分も成長していけるものなので、どうかメゲないで頑張ってほしいところです。

まず初めに、人間には「自由意志」というものがあると認識しましょう。上司や先輩が「この通りにやりなさい」と伝えたところで、相手には残念ながらあまり伝わっていません。だからって、後輩への指導を諦めてくださいと言っているのではないのです。

人間の心には「自分なりのやり方をしたい」という無意識の欲求が備わっているもの。だから、先輩や親の話を素直に聞いていても、いざやるとなると「自分なりのやり方」を探してしまうものなのです。

「自由意志」というと、なんだかとても尊いものという感じがしますよね。でも尊いだけあって、この「自由意志」というのは決して他人の言いなりにはならないという、頑固な本能でもあるのです。

さて「自由意志」の存在を認めることができたら、その次に気をつけたいのは教え方です。

1から10まで教えるのが必ずしもいいとは限りません。だいたいの人は、10教えたところで1か2くらいしか実践できないものです。そこで教えるべきポイントを1回につき「1点だけ」に絞るようにしてください。そして教えたらしばらくは口を挟まないこと。

たとえば、相手が困っている様子でも、「だからこうしろって言ったでしょう」などとだけは決して言わないようにしてくださいね。そういうときには、「何か聞きたいことある?」と言ってみてください。

先輩だからっていきなり教えるのではなくて、相手に聞いてみるのです。もちろん必ずではありませんが、相手が聞きたいときと自分が教えたいタイミングさえ合えば、「すみません、もう一度教えてください」と、素直に教えを求めてくるはずです。

相手にやらせないで、代わりに自分がやってしまうのもあまりよくはありません。相手の成長の芽を摘んでしまうことになるからです。よかれと思ってやってあげたことが、後輩にしてみれば「自分は一人前だと認められていないんだ」と感じて、関係がこじれてしまうことも。

そうならないためにも、まずは大人であるあなたが、自分のやり方を工夫することで、解決の糸口は意外に見つかるはず。こう考えると、教える方も成長できると思いませんか。

相手を信頼して自立させてあげること。これが大人の立場にあるOggi読者のみなさんがしてあげられる、後輩への最良の指導だと思います。

2019年Oggi8月号「名越康文の奥の『ソロ』道」より
イラスト/浅妻健司 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部

TOP画像/(c)Shutterstock.com

名越康文(なこし・やすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など幅広く活躍中。著書に『SOLO TIME「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)ほか多数。


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