カフェ勤務・フリーライター O子さん(30歳)の場合
O子さんDATA
職歴:メーカーに就職し受付で3年勤務。結婚を機に退職し、育児をしながらライターの仕事を始める。1年前からカフェでバリスタのアルバイトも。
手取り給与:5~7万円
住まい:神奈川県で夫・子供と3人住まい(分譲マンション)
預金総額
普通預金:約71万円
TOTAL:約71万円
O子さんの通帳は、こんな感じ!
1|ブロガー収入
イベントや展示会のレポートを書く仕事を始めて約2年。空いた時間にできるし、文章を書くことが楽しいと目覚めさせてくれたこの仕事は大事にしたい。
2|アルバイト収入
息子が幼稚園に入ってから、バリスタの勉強をして、カフェでアルバイトを始めた。平日の幼稚園に行っている間の数時間を活用。時給は1,020円。
3|現金引き出し
小遣いは一度に月5万円を引き出し、服やコスメ、美容代、お茶代などに使用。それ以外の外食や家賃、光熱費、日用品は夫がクレジットカードから支払い。
「心の中の目標」で節約が楽しく
「節約するのも、家計簿をつけるのも、やっていないけど、お金は増やしたい気持ちは漠然とあります。でも…」怠けているわけではない。日常のことなのに、力んだり、やってるアピールをするのは、「そこまでして」と思う。
O子さん自身、お弁当づくりは得意だし、おしゃれも好きだけど、インスタでの自慢も「そこまでして」が本音だ。けれど、たまった服をメルカリで売るのは、面白くてたまらない。
きっかけは「100万円貯金」。使い道があるわけではない。心で目標をつぶやいただけで、少しモチベーションが上がった。ついでに、「1年後に家族でハワイ旅行したい…」と考えたら、足取りが軽くなって、ひと駅ぶん歩いていた。
節約ってこういうことか。人生に必要なのは、「映え」じゃなくて「目標」なのだと気づいたO子さんだ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
来るキャッシュレス時代に少しずつ準備を
100万円という目標、いいですね。貯金はダイエットに似ていてゴールが決まれば進むのみです。リバウンドを防ぐには楽しみながらがいちばん。
お小遣いを決めているのもいいですね。現金払いは出費を把握しやすいですが、国がキャッシュレス化を推進中で、今後キャッシュレスで大きなポイントがつくなどお得な時代が来そう。使いすぎには気をつけながら、自分のペースでカードや電子マネーに慣れておくといいと思います。
子供が小学校低学年までが貯め時(その後は習い事や塾など出費増のため)なので、今が貯めるチャンス! ネット銀行など別に貯蓄専用口座をつくってみては?
“映え”を意識しすぎるとお金は出ていき神経も磨り減る一方…。本心から楽しめることに目を向けているO子さんは、お金も幸せも貯まる人だと思います!
2019年Oggi3月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com
西山美紀(にしやま・みき)
コラムニスト・ファイナンシャルプランナ Profileー。All About貯蓄ガイド担当。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎リンケージ)。
南 ゆかり(みなみ・ゆかり)
フリーエディター・ライター。
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