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2020.10.17

結婚前に同棲が条件… この身勝手な言い分に隠れた男の本音は?<働く女性のお悩み相談室#17>

彼が「お試し同棲」を求めてきた。その本音とは…? 周りにはなかなか言いづらい、行き場をなくしたお悩み相談に作家・安本由佳が答えます。

ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#17>

こんにちは、ライター・安本由佳です。

およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。

私自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。

Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。

前回記事:『「子どもは要らない」と言われ… 産まない決意をした32歳女の葛藤』<働く女性のお悩み相談室#16>

お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。

安本由佳 Instagram

さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!

結婚に「条件」をつけてくる男の本音

(c)Shutterstock.com

お悩み:30代半ばです。バツイチの彼と半年ほど遠距離恋愛しています(彼はヨーロッパ在住)。結婚したいと言ったところ、彼から「慎重になっているので、結婚は同棲してから考えたい」と言われました。しかし彼に日本帰国の予定はないし、私も結婚が決まっていない相手のために仕事をやめる覚悟はありません。「結婚する」と約束してくれれば飛んでいきますが…。このまま遠距離を続けるか、別れるべきか悩んでいます。

相談者さんの望みはただ一つ、ですよね。

彼に「今すぐ結婚する」と言って欲しい。そうすれば迷わず仕事も辞め、ヨーロッパに飛ぶ覚悟もある。

けれど残念ながら現時点で彼は結婚を望んでいませんね…。

男性が結婚に条件を持ち出すのは、気持ちが消極的だからです。さらに言ってしまえば、できればうまく逃げたいと思っている可能性も。

確かに彼はバツイチで、結婚に対し慎重になっているというのは理解できます。

ただ、自分はヨーロッパ駐在中で日本帰国の予定もないのに「結婚は同棲してから考えたい」なんて… 穿った見方と言われるかもしれませんが、私には相談者さんに無理難題を押し付けている、または相談者さんを試しているように思えてしまいます。

迷うくらいなら、きっぱり別れたほうがいい

(c)Shutterstock.com

この状況で、相談者さんに残された選択肢は3つです。

1. 結末がどうなるか分からなくても、リスク覚悟で仕事を辞めヨーロッパに飛び彼と同棲する
2. ひとまず彼の帰国を待つ
3. きっぱり別れる

これは私の考えですが、迷わず「1. ヨーロッパに飛び彼と同棲する」を選べないなら、「3. きっぱり別れる」を選ぶことをお勧めします。

理由は… まず、3つの選択肢の中で彼との結婚に近づくのは1ですよね。

2も可能性ゼロではないですが、30代半ばという相談者さんの年齢を考えた場合1よりさらに結婚の可能性は低くなると思います。

それに、すぐにでも結婚したいと考える女性にとって時間は何よりも貴重。行動しないまま無駄にするのは避けるべきです。

それゆえ彼と結婚したいなら1を選ぶほかないのですが… この選択肢は「仕事を辞める」という大きな犠牲を強いてきます。そして、犠牲を払って彼の元に行ったとしても、最終的に結婚に至らない可能性もある。

を選んでも後悔しないのは「どういう結果になろうと構わない」「それでも彼と一緒にいたい」という強い意志がある場合だけではないでしょうか。

そのくらいの行動力とエネルギーがあるなら、結婚にネガティブな彼の心を変えることだってできるかもしれません。

けれども相談者さんは「結婚が決まっていない相手のために仕事をやめる覚悟はない」と明言されています。

…賢明な、大人の判断だと思います。

男性は彼以外にもいる。条件をつけたり試したりしない、結婚に前向きな男性が必ず他にいます。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

ライター 安本由佳

慶應義塾大学法学部法律学科卒
化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。
2015年に軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか、軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。2020年10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて販売中

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