ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#16>
こんにちは、ライター・安本由佳です。
およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。
私自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。
Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
前回記事:『責任とらない宣言? 男の「好きだけど結婚できない」に潜む危険性<働く女性のお悩み相談室#15>』
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
「産む・産まない」を決めていいのは女だけ
お悩み:私は32歳、43歳の彼と付き合っています。お互いバリバリ働いており、仕事優先の日々です。最近、彼から「僕は、子どもは要らない。子どもは作らず二人で楽しく暮らしたいけど大丈夫かな?」と言われました。私自身は子どもを望んでいたためショックだったのですが、彼のことは大切でずっと一緒にいたい相手なので受け入れるしかないのかと悩んでいます。
私は、子どもを産む・産まないを決めていいのは女性だけだと思っています。
なぜなら実際に産むのは女性だから。
彼や夫、周囲の意見に流されるのではなく、自分の意思で決める事柄ではないでしょうか。
相談者さんの彼は「子どもは要らない」と言っていますが、それはあくまで現在の彼の意見。考えが一生変わらない保証なんて、どこにもありません。
それなのに、本当は子どもが欲しい気持ちを押し殺し、好きだから・別れたくないからといって仕方なく彼の意見に従ったとします。
…そうして、たとえば10年後。相談者さんが42歳になったとき。
彼が急に「やっぱり子どもが欲しい」と言い出したらどうしますか?
近頃は高齢出産も増えてはきたとはいえ、妊娠の可能性が歳とともに低くなるのは紛れもない事実です。
「あなたが要らないって言ったじゃない」「私は最初から欲しかった」なんて責めたところで後の祭り。もう時は戻りません。
さらに言えば彼は「ごめん。どうしても子どもが欲しいから」と言って、産めなくなった相談者さんと別れ、若い女性に乗り換えるかもしれません。
もちろん、相談者さんの彼はそんな無責任な男じゃないと信じています。けれど、可能性はゼロじゃない。
加齢により女性は子ども産む選択ができなくなります。しかし、男性は(少なくとも女性よりは)選択肢を持ち続けられる。
このことを、現実として理解しておいたほうがいいと思います。
そもそも結婚観は二人で話し合うべき
お悩みを拝見してもう一つ気になったのは、なぜ彼の意見が基準になるのでしょうか。
相談者さんの選択肢は、彼の意見を受け入れる・受け入れないの二択ではないはず。
彼から「子どもは要らない」と言われてしまったとしても、まずは「子どもが欲しい」という相談者さんの気持ちをしっかり彼に伝えるべきだと思います。
彼がどうして「欲しくない」と思っているのか。どういう点に懸念があるのか。その理由次第では、解決策を見つけたり、歩み寄ることもできるかもしれませんよね。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒
化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。2015年から軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて予約受付中。