ライター・安本由佳が悩める女性の人生にアドバイス♡<働く女性のお悩み相談室#15>
こんにちは、ライター・安本由佳です。
およそ1年前から、Instagramのストーリーズでお悩み相談を受けています。
自身すべての「正解」を知っているわけではありませんが、相談者さんの立場に立って真摯に考え発信し続けたところ、連日たくさんのお悩みが届くようになりました。
Oggi.jpでは、いただいたお悩みの中から、ぜひ皆さんと共有したい内容をピックアップ。一緒に答えを探していきます。
前回記事:『セカンドはイヤ! 彼女と同棲中の男を好きになった。略奪法は…<働く女性のお悩み相談室#14>』
お悩み相談は、現在もInstagramのストーリーズで受け付けています(匿名も可能)。真剣な相談内容には、種類を問わず可能な限りすべて答えます。
さて… 今回みなさんと一緒に考えたいお悩みはこちら!
「好きだけど結婚はできない」の、本当の意味
お悩み:付き合って1年、同い年28歳の恋人がいます。これまで重い雰囲気になるのが嫌で結婚の話題は避けていたのですが、商社マンの彼の駐在が決まり出国が迫ったところで「好きだけど、結婚を決断できないから別れよう」と言われてしまいました。「いま決断できないってことはこの先も決断できない」「28歳-30歳のゴールデンエイジを無駄にして欲しくない」とも。それでもお互い好きで別れたくない場合は遠距離を選んでも良いでしょうか。
相談内容を拝見して、まず最初に気になった点があります。
「重い雰囲気になるのが嫌で結婚の話題は避けていた」とありますが、避けていたのは本当に相談者さんの方なのでしょうか。
相談者さんとしては、本当は結婚の話をしたいのに、彼が放つ「結婚話はするなよ」オーラに遠慮していたのではないですか。
28歳という適齢期の男女が付き合う際、将来の話題をするのはごく自然なことです。それなのに「重い雰囲気になる」のを恐れてしまうということは、彼が結婚に前向きでないことを相談者さん自身もそれとなく感じていたからでは…?
そもそも28歳の商社マンである彼は、ハッキリとした時期はわからなかったとしても、近い将来に駐在があることを知っていたはずです。
さらに言えば、駐在をきっかけに結婚を決めた同期を何人も見ているはず。
それでも彼は1年も結婚の話題を避け、出国ギリギリになって「結婚を決断できない」と言ってきた。「いま決断できないってことはこの先も決断できない」とも。
「28歳-30歳のゴールデンエイジを無駄にして欲しくない」という言葉も、表面的には相談者さんを気遣っていますが、裏を返せば「俺は責任取れないから」と言い訳しているようにも受け取れます。
この状態で遠距離恋愛を続けるのは危険
それでも好きだから、別れたくないから。遠距離恋愛を選択したいという相談者さんの気持ちもわからなくはありません。
確かに人の気持ちは変わるもの。彼が駐在先で孤独を感じ「相談者さんにそばにいて欲しい」「やっぱり結婚したい」と思う可能性もゼロとは言えないですもんね。
「大丈夫! 彼の気持ちは絶対に変わる! むしろ私が変えてみせる!」くらいの意気込みで遠距離を選択するなら止めません。そうなるような気もします。
けれども「遠距離続けていいのかな…」とうじうじ迷っているならば、私は考え直すことをオススメしたいです。
彼は相談者さんに、暗に「俺は責任取れないぞ」と宣言しているんです。
そんな風に言われてしまった相手のことを、遠距離になってまで想い続ける価値があるでしょうか。
28歳は、まだまだ若い。相談者さんにはこれからいくらだっていい出会いがあります。絶対に。
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒
化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。2015年から軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて予約受付中。