「結婚できない」と嘆く女性には共通点がある…? 悩める女性200人に徹底取材!
Oggi.jpで「働く女性のお悩み相談室」連載中のライター・安本由佳が、共著パートナーの山本理沙とともに描いた赤裸々な婚活ノウハウ小説を発売。
今回は、その内容をちょっとだけお見せしちゃいます!
◆あなたも「結婚できない女」になっていませんか…?
▲「不機嫌な婚活」(講談社文庫)
「結婚したいのに、結婚できない」と嘆く女性たちには、どうやら共通点があるようです。
熾烈な婚活市場を生き抜く女性をリアルに描き、その問題点をあぶり出すとともに解決のヒントを提案する。そんな新しい切り口の婚活ノウハウ小説「不機嫌な婚活」(講談社文庫)が10月15日に発売されました。
この小説は、婚活に励む女性たち200人に徹底取材し、驚異的PVを叩き出したWEB連載を書籍化したもの。
等身大の登場人物たちの言動は、グサッと刺さったりクスッと笑えたり、ハラハラしたり、時にはホロリとさせられたり… 全ページ共感の嵐!
恋愛や婚活に苦戦しているのは、あなただけじゃない。
同じように悩み、落ち込み、それでも前向きに恋を楽しむ女性たちのリアルを覗いてみませんか?
◆200人に徹底取材!「結婚できない女」の実例
CASE 1:24時の誘いに乗る女
名前:亜季(仮名)
年齢:30歳 / 職業:PR会社勤務
「亜季ちゃん、今どこにいる?」
金曜の夜。力尽き果て横たわったベッドの上。仰向けになり睡魔に引き込まれていく途中で、亜季はある男からの誘いを受け取った。
スマホ画面の表示は23:46。差出人は、3週間ほど前に食事会で知り合った商社マン、祐也だ。
会の中盤、仕事らしき電話に出る様子で一度席を立った後「俺、ここ座ってもいい?」そう言ってさりげなく亜季の隣に座った男。
彼はあからさまに口説いたりはしなかった。ただ笑いが起こるたびに振り返って目を合わせてくる。時々、ごく自然なそぶりで腿に手を置いたりもする。
その笑顔が、仕草が、無邪気で無防備で気になった。
彼のルックスも特別好みじゃない。亜季は背の高い男性が好きだが祐也は小さめだ。それでもつい心を許したくなってしまう、ずるい男だった。それはつまり遊び慣れているということなのだけれど。
ベッドから1Kの小さな部屋を見回すと買うだけ買って読んでいない雑誌や、今朝悩んで着るのをやめたニットやバッグが出しっぱなしになっている。
今から出かけるなんて正直面倒だ。祐也の下心も透けて見える。
しかし一体何のために13万の家賃を払って恵比寿に住んでいるのか。それは、いつだって出動可能な女でいるために他ならない。
「よし…… 出動だ」
わずかに残る気力を振り絞って声に出し、亜季はクローゼットから胸元がVに開いたニットワンピースを取り出した。
… 24時の誘いに乗ってしまった亜季はどうなる? 続きは「不機嫌な婚活」をチェック!
CASE 2:美人でもモテない。恋愛偏差値の低い高飛車女
名前:杏子(仮名)
年齢:32歳 / 職業:外資系証券会社
ホテルのラウンジに現れた正木は、先日結婚相談所で杏子からオファーを出した男だ。
彼は一見「イケメン」の部類に入る男で、質の良さそうなグレーのサマーニットを粋に着こなしている。身長は175cm弱と見た。
都内の大手病院に勤める医師で、年収は1,500万円ほどだったか。しかし実家は名古屋の開業医で、お坊ちゃん育ちだとの情報を婚活アドバイザーの如月直人から得ていた。
「彼は正直、杏子さんとの相性は悪いです。しかし練習と思って面談に臨んでください。お坊ちゃんは特に高飛車な女性が苦手です。彼の理想は“安めぐみ系”の女性ですので、お手柔らかに」
杏子は直人のアドバイスを頭の中で反芻する。
安めぐみ<<<<自分
こんな計算式が頭に浮かぶ。男とは、なんと馬鹿な生き物なのだろうか。
理想の芸能人にしても、お嫁さん候補は柴咲コウや沢尻エリカといった超絶美女ではなく、何となく一般人でも手が届くと思われがちな少々野暮ったい女が人気なのだ。やはり理解できない。
まぁでも、模試だと思えばいいのよね…。
杏子は安めぐみの顔を想像する。そして彼女のように目を細め、目尻と眉が緩くカーブを描くのを想像しながら笑顔を作り、目を輝かせてこちらへ向かう正木を席へ迎え入れた。
… ボンボン医者・正木とのデートの結果は? 続きは「不機嫌な婚活」をチェック!
◆「不機嫌な婚活」
▲「不機嫌な婚活」(講談社文庫)
著者:安本由佳、山本理沙
“欲しがりすぎる女たち”の婚活で本当にあった赤裸々ストーリー。悩める女性200人に徹底取材し、描いた人気WEB小説の書籍化!
「美人のドヤ顔、超ウケる」
美貌も経済力もあるハイスペック女子・杏子の婚活は、なぜか失敗続き。KY医師の一言にショックを受け、闘志を燃やすが…。(Side-A 背水の結婚相談所)
「24時の誘いに乗る女は、立ち食いラーメンの価値しかない」
24時の誘いに乗る女、男を減点する女、王子様を探す女… etc.、婚活市場で悪戦苦闘する女子をリアルに描いた18エピソードを収録。(Side-B 東京婚活ミラクル)
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ライター 安本由佳
慶應義塾大学法学部法律学科卒
化粧品メーカー広報、損害保険会社IT部門で勤務したのちフリーランスへ。2015年から軽井沢に住まいを移し、ホテルやカフェのPRに従事するほか軽井沢暮らしを紹介するコラムを連載中。2016年〜2020年1月 東京カレンダーWEBにて執筆。10月15日 講談社文庫より初書籍「不機嫌な婚活」発売。現在Amazonにて予約受付中。