1:共感直後の「明日、飲みに行こうか」
「以前、職場の上司と不倫関係に陥りました。“このままでは、私がダメになる”と思い、結局、不倫を断ち切るためにその職場を退職し、転職をしてその人と別れました。
不倫を始めたきっかけは、私が仕事場の人間関係に悩み、上司にLINEで悩みを相談していたところ、共感を示してくれ、その直後に『明日、飲みに行こうか』と誘われたことです。誰にも相談できずに悩んでいたときだったので、既婚男性とふたりきりで飲みにいくことに躊躇うこともなく、思わずOKしていました。飲みに行った帰りにホテルに行き、そこから不倫が始まりました…」(33歳女性/秘書)
仕事上で抱えた悩みを相談するうちに不倫関係に… は、ありがちなパターン。心が弱っているときほど、魔が差しがちなのも否めません。既婚男性とは、どんな事情があるにせよふたりきりで会わないのが得策でしょう。
2:「タイプです」と直球で口説かれ…
「飲み会で知り合った男性とLINE交換をしたら、その翌日から『めちゃくちゃタイプです』と直球で口説かれたんです。そのときは相手が既婚だと知らなかったこともあって、そんな風に言われて『いいな』と思い、デートの約束をしてしまいました。
デートの終盤に実は既婚者だと打ち明けられたのですが…。すでに私の気持ちは奪われていたのと、お酒の勢いで『まぁいいか』と軽い気持ちから不倫関係に…。結局、私がその人に“どハマり”してしまい、1年半も不倫を続けてしまいました。別れたきっかけは、相手の奥様に知られたこと。振り返ると、なんてバカなことをしてしまったんだと後悔しかありません。あの日のLINEさえなければ… って、今でも思いますね」(29歳女性/建築)
相手が既婚者であることを知らずに不倫をしてしまうアラサー女子も、決して珍しくありません。すでに好意を抱いた後に真実を打ち明けられても、ブレーキが効かなくなってしまうこともあるようです。出会った段階で、真実をチェックできていれば… と悔やまれるケースでしょう。
3:「今日、あいてる?」
「3歳年上の元同僚と、2年も不倫。きっかけは、相手からの『今日、あいてる?』というLINEでした。約束していた友人の都合が悪くなったから、予約していたお店に一緒に飲みに行かないかという誘いだったんです。
もともとその人とはグループで親しくしていて、何度かみんなで飲みに行ったことはあったので、軽い気持ちでOK。ふたりきりで会うのは、その夜が初めてでしたけど、特に異性としては意識せずに行きました。
でも、お酒が入って深い話をしているうちに、なんだか気が合うなぁと思って…。彼も同じ気持ちだったようで、その日のうちにホテルに行ってしまったんです。そこから不倫関係が始まり、結局私が転職するまで関係が続きました」(31歳女性/エステティシャン)
デートのつもりがなくても、ふたりきりでお酒を飲んでしまうと、男女の仲へと発展しがち。一度不倫の道へ足を踏み入れると、なかなか抜け出すことができないので、どんな事情があっても既婚男性とはふたりきりで会わないのが賢明でしょう。
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「不倫は、自分とは関係のない話。特殊な人たちがするもの」と思っているアラサー女子も多いはず。しかし実際に不倫をしてしまった人に話を聞くと、ほんの些細なきっかけで始まっている例も多いのです。魔が差すことのないよう、既婚男性から届くLINEには、くれぐれもご用心を…。
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。