「罰」には2通りの読み方があった!「ばつ」のほかに…?
「罰」は何と読むのでしょうか? 実は、“ばつ”ではない読み方があるんです。「罰」の他の読み方とは、いったい何でしょう?
◆正解は…『ばち』
「罰」は「ばつ」のほかに『ばち』と読みます。「ばちがあたる」は罰が当たると書くんですよ。
ばちとは「人間が犯した悪事に対して神仏が与えるこらしめ。天罰。」のこと。罰が当たるは天罰が下るということなんですね。罰をばちと読むのはその昔の中国の読み方なんだそう。
◆「一か八か」の書き方は「一か“罰”か」だった?
「結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること」という意味の「一か八か」は、もともと「一か罰か」だったという説があります。サイコロを使った昔の賭け事において、1が出るかそれ以外が出て失敗してしまうか、という意味で一が罰かと言われ、一か八かと表記されるようになったという説なんですよ。
ほかに、サイコロを使った昔の賭け事の場面で、丁と半と言っているのを時代劇などで見たことがないでしょうか? サイコロをふって出た目の合計が丁(偶数)なのか半(奇数)なのか当てる賭け事のこと。丁と半という字の上部をとって一か八かといわれるようになったという説もあるんですよ。
いかがでしたか? 「ばちがあたる・ばちあたり」の「ばち」を『罰』と書くと分かるように、よくない行いに対する罰、お仕置き、という意味が鮮明になりますね。
言葉の意味/デジタル大辞泉
鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!