「バナナヨーグルト」を食べて熱中症対策を!
暑さが厳しくなる日々。熱中症対策が欠かせません。自分ができる対策を確実に実践していくことが大切!
今回は、簡単にできる熱中症対策を慢性期病院の医療福祉センターさくらの院長、教えて!「かくれ脱水」委員会・委員長の服部益治先生に教えてもらいました。
服部先生によると、熱中症対策には「バナナヨーグルト」が良いそう!
「熱中症対策には、生活の基本、つまり、十分な睡眠と適度な運動、そして栄養バランスの摂れた食事が何よりも大切なんです。たとえば、免疫力の維持・向上のために、ぜひ食事に取り入れてほしいのがバナナヨーグルトです」
◆「バナナヨーグルト」が熱中症対策に良いワケ
手頃に買うことができ、簡単に作れる「バナナヨーグルト」。朝食やデザートにぴったりですよね。そんな「バナナヨーグルト」がなぜ熱中症対策に良いのでしょうか。
「ヨーグルトに含まれる乳酸菌とバナナの食物繊維が腸内環境を整え、免疫力の向上・維持につながります。また、自粛生活で筋力の衰えも懸念されるので、たんぱく質を摂れるのもいいですね。
乳たんぱくには、発汗をうながして体に熱をこもりにくくする効果や水分を体内にとどめる効果がありますから、熱中症対策としてこまめな水分補給をしたうえで、ヨーグルトを摂取するといいでしょう。
一方、バナナはビタミンA、B2、B3(ナイアシン)、B6、B9(葉酸)などのビタミンB群をはじめ、ビタミンC、マグネシウム、カリウムなどが豊富です。乳酸菌を含むヨーグルトとビタミン、ミネラル豊富なバナナを一緒に摂取することは、熱中症防止、夏バテ防止に最適なんです。
体作りは1日や2日ではできません。日々の習慣が大切になってきます。ぜひ、子供から大人、高齢者まで、毎日の食事にバナナヨーグルトを取り入れてみてください」
ちなみに、1回の目安量は「ヨーグルト 100g+バナナ 1本」。バナナとヨーグルトを一緒に食べるだけで簡単! これなら毎日続けることができそうですね。
でも、毎回同じでは飽きてしまいそう… という人は、簡単にアレンジしてみるのもアリ♡
◆アレンジレシピ1.ドリンク
【材料】※大きめのコップ1杯分
ヨーグルト:100g
バナナ:1本
牛乳:100ml
【作り方】
材料をミキサーにかけグラスに注げば完成。
◆アレンジレシピ2.バナナヨーグルトバーク
【材料】※20×25cmのバット1枚分
プレーンヨーグルト:800g(約2パック分)※1/2量になるまで水切りする
はちみつ:大さじ4
バナナ:1本
グラノーラ:大さじ2
【作り方】
1. バットにクッキングペーパーを敷く。
2. ヨーグルトとはちみつを混ぜ[1]に平らに広げる。
3. スライスしたバナナとグラノーラを散らす。
4. 冷凍庫で2〜3時間冷やし固める。
◆アレンジレシピ3. バナナヨーグルトパンプディング
【材料】※500ml容量の耐熱容器1個分
プレーンヨーグルト:150g
バナナ:1本
砂糖:大さじ1.5
食パン(8枚切り):1枚
粉糖:お好みで
メープルシロップ:お好みで
【作り方】
1. ポリ袋またはボウルにヨーグルト、バナナ1/2本、砂糖を入れ、バナナを潰してなめらかになるまでよく混ぜる。
2. 食パンを1/8に切り、耐熱容器に並べ、[1]を注いで5分置く。
3. 残りのバナナ1/2本をスライスし、[2]の上にのせる。
4. 600wの電子レンジで4分ほど加熱する。
5. 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、お好みで粉糖、メープルシロップをかける。
◆アレンジレシピ4.フローズンバナナのヨーグルトゼリーがけ
【材料】※10個〜15個分(標準的なサイズのバナナを使用した場合)
プレーンヨーグルト:150g
牛乳:大さじ2
砂糖:大さじ3
粉ゼラチン:5g
水:大さじ1
バナナ:2〜3本
トッピング:お好みで
氷水:適量
【作り方】
1. バナナは食べやすい大きさに切って串に刺し冷凍する。粉ゼラチンは水で戻しておく。
2. 牛乳と砂糖を耐熱容器に入れ、600wの電子レンジで30秒加熱する。
3. [2]に[1]のゼラチンを入れ溶かす。
4. ボウルにヨーグルトを入れ、泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜ、そこに[3]を少しずつ入れて混ぜる。
5. [4]を氷水にあて、とろみがついたら凍らせたバナナをディップする。
6. お好みでトッピングして完成。
※バナナが解けると離水するため、バナナが冷たいうちに食べることがおすすめ。
バナナヨーグルトをアレンジするのも、新しい味に出合えて楽しいですね♡ ぜひ、夏は「バナナヨーグルト」を食べて熱中症対策を♪
教えてくれたのは… 服部益治先生
教えて!「かくれ脱水」委員会・委員長、社会福祉法人 枚方療育園 北摂三田福祉の里 医療福祉センターさくら院長、兵庫医科大学特別招聘教授。慢性期病院の医療福祉センターさくらの院長として、日々、患者を診察する一方、兵庫医科大学小児科学教授を定年退職後は、週1回の非常勤医(特別招聘教授)として、診察と教育に携わっている。小児科専門医、腎臓専門医。米国の留学時に取り組んだ糖尿病性腎症の予防研究で、予防医学の重要性に気づき、1991年帰国後は、大学をはじめとする大学病院外での社会活動を展開。ボランティア活動として、フィリピン・セブ島の極貧民層の子どもの教育システム・アップに尽力。熱中症予防の専門家として「世界一受けたい授業」(日本テレビ)「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日)などで活躍中。