ビジネスの注目用語「VUCA」って読める? どう意味?
ビジネスシーンで目にすることも増えているVUCA。「現代はVUCAの時代」などと目にしたことがある方もいるかも。VUCAってなんて読む? どんな意味?
◆VUCAは『ブーカ』と読む!
VUCA(ブーカ)とは・・・
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
という不安定な状況を構成する4つの特性の頭文字をとった言葉で、『ブーカ』と読みます。
環境の急速な変化と複雑化などにより、予想もしない事象が起こり、将来の予測が困難な状況を指す言葉であり、まさに先の読めない現代を表す言葉なんです。
◆VUCAはもともとは軍事用語
VUCAはもともとは軍事用語でした。
これまでは国と国が争うことが戦争でしたが、テロなど国と国の枠にとどまらない、相手の特定が難しい、そんな従来とは異なる戦争が起こるようになった1990年代後半の混沌とした状態を表す言葉でした。
その後、ITの急進や気候変動、新型コロナウイルスの蔓延などにより、先が読めない状況は社会情勢のみならずビジネスシーンにも当てはまるようになり、軍事的な場面に限らず使われるようになりました。
◆現代はVUCAの時代
VUCAの時代は環境の変化のスピードや振れ幅が大きく、先が見えない、予測が難しい時代です。
そのため、変化を把握していくための情報収集能力、変化を恐れず適応する柔軟性、変化していく新しい環境に基づいて判断していく決断力などが求められるといわれています。判断の指針となる自分の軸をしっかりさせることも欠かせませんね。
たしかに、例えば、ITの進展によりキャッシュレスが当たり前になりましたし、新型コロナウイルスにより、テレワークの浸透などの働き方も、ステイホームの休日の過ごし方も大きく変化していますよね。そしていまのところ残念ながら終わりは見えず、withコロナを模索中です。
模索中ということは、まだ誰も答えを持ち合わせていない時代でもありますね。これからまだまだ予想もしなかった要因で環境の変化は続いていくと思います。
変化に飲み込まれないように自分に軸を持ち、価値観を変化させていくことがVUCAの時代には求められていくのかもしれませんね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。マナーインストラクターであり、実用マナー検定準一級や敬語力検定準一級など、ビジネスにおけるマナーや、マネーに関する資格(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、金融コンプライアンスオフィサー、マイナンバー保護オフィサー)などを保有。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!