文章の間違いはどこ?
交際中の彼から、シリアスな相談のLINEが届き「あれほどはっきりと意見を言う友人が、今回は口を濁(にご)して、僕の決断に賛成とも反対とも言わなかった」と書かれていました。どうやら彼氏は、友人との関係に悩んでいる様子。励ましてあげたいけれど、こういうときには何て答えるべきか迷ってしまいますよね。
ところで、この文章には誤りがあります。あなたは何が間違いかわかりますか。
【問題】
「あれほどはっきりと意見を言う友人が、今回は口を濁(にご)して、僕の決断に賛成とも反対とも言わなかった」の間違いはどこ?
1. 口を濁(にご)して
2. 賛成とも反対とも
正解は?
1. 口を濁(にご)して
「口を濁す」が間違い。
正しくは「言葉を濁す」と言います。「口が過ぎる」など、「口」には言葉や発言の意味があるため、混同したものでしょう。
言葉を濁す(読み:コトバヲニゴス)
はっきり言わないで、あいまいに言う。口を濁す。「―・して本心を明かさない」
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「言葉を濁す」と「口を濁す」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
(小学館デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
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