バブリー用語から出題!「アッシーくん」を知っていますか?
平野ノラさんやバブリーダンスの登場により、バブル期の文化が今、再注目されています。その時代特有の文化を象徴する“流行語”は数知れず。その中から、聞いたことはあるけれど、意味や使い方はよく知らない“死語”を平成生まれのOggi新入社員がピックアップしました。
第2回の今回は、バブル用語・「アッシーくん」を出題。「アッシーくん」はどのような人物を指す言葉なのか、ご存知ですか?
バブル時代の人たちの会話の用例をヒントに、ぜひ考えてみてください!
A子「ディスコで遊んでたら、終電逃しちゃったー。」
B子「アッシーくんを呼べば何の問題もないじゃない!」
◆正解は、「自ら運転する自家用車で女性を送り迎えする男性」のこと

アッシーくんとは、女性が移動する際に自家用車で送り迎えをする、女性にとっては都合の良い男性を指していう俗称です。電話一本ですぐに飛んできて、“足代わり”を務めることから、この名がつきました。
バブル期には車を持っていることが一般的で、自分の高級車種の愛車を自慢したがる男性が数多くいたので、アッシーくんになる人が一定数いたという時代背景があります。女性にとっては、本命以外の男性をはべらすことがトレンドであり、ステータスだったのです。
◆アッシーくんの車にも通り名が!

深夜に帰宅しようとする女性が電話を一本するとすぐさま現れて、車で女性を送っていく「アッシーくん」が、当時あちこちに出没していました。
特に、バブル期の六本木周辺では、女性を送迎するアッシーくんの乗用車の代名詞であるBMW3シリーズが多く目撃されたことから、当時日本国内で最多の販売台数であったトヨタ・カローラになぞらえて、BMW3シリーズは「六本木カローラ」と呼ばれるほどでした。
◆その他にも「メッシーくん」「ミツグくん」など

アッシーくんと並び、バブル時代の女性に利用されていた男性を指す用語は他にもあります。例えば、「メッシーくん」とは、女性に食事を奢る男性のことで、当時流行していた“イタ飯”ことイタリア料理などをご馳走していました。(あのサッカー選手のリオネル・メッシのことではないようです)。
一方、「ミツグくん」は、女性の欲しい物をプレゼントしてくれる専用の男性のことで、女性に人気のブランド物を買うなどして貢いでいました。
これらの男性は、女性を高級なお店に連れて行ってごちそうしたり、ブランド品などの高級品をあげたりすることで、自分がお金を持っていることをアピールしていました。しかし、女性にとって本命の彼氏という存在になることはできず、女性の都合の良いように使われているに過ぎなかったのです。
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いかがでしたか? 今回はバブル期に流行した“死語”からご紹介しました。バブル景気で盛り上がっていた当時ならではの文化がうかがえる流行語でしたね。
次回は「The 昭和」な言葉から出題します。難易度が徐々に上がっていくので、今までスラスラ解けていた人も乞うご期待!
構成/篠崎 舞