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2020.08.02

「賜物」の意味や使い方の例文は? 類語やビジネスシーンでの注意点もご紹介

賜物とは、「たまもの」と読み、「良い結果」や「良い出来事」、「良い成果」を意味する敬語です。上司や目上の人などに感謝を述べる際に用いられます。ビジネスシーンで用いる際は、適切に使えるようにしておきたいですよね。本記事では、賜物の正しい意味や使い方を解説します。

【目次】
「賜物」の読み方や意味とは
「賜物」の使い方を例文でチェック
「賜物」はビジネスで使える? 相手によっては注意も
「賜物」の類語にはどのようなものがある?
「賜物」の英語表現はどのようなものがある?
最後に

「賜物」の読み方や意味とは

「賜物(たまもの)」とは、「良い結果」や「良い出来事」、「良い成果」を表す敬語です。一般的には苦しい試練などのあとに、得られる良い結果を意味して使われます。そのため、「苦心の賜物」や「苦労の賜物」などの使われ方をされることが多いです。

また「賜物」は、目上の人からの援助などによって得られた良い結果を表す際にも使われます。例えば、「○○先生のご指導の賜物と存じます」や「○○部長をはじめ、皆様のご協力の賜物と存じます」など、上司や目上の人に感謝の気持ちを述べる際にも使われる表現なのです。

他にも「賜り物(たまわりもの)」という言葉がありますが、これは「いただいた品物」、「頂戴したもの」という意味です。「賜物」とは別の意味の言葉となりますので注意しましょう。

「賜物」の使い方を例文でチェック

(c)Shutterstock.com

「賜物」の使い方を例文とともにご紹介します。「賜物」は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる表現です。ぜひ、これを機に「賜物」の正しい使い方をマスターしてくださいね。

1:「これもひとえに、皆様のご支援とお力添えの賜物です。この場を借りて深く感謝申し上げます」

「ご支援の賜物です」は「支援をしていただいたお陰で良い結果が出ました」という意味です。大勢の前でスピーチをしたり、感謝の意を述べたり、ビジネスシーンではよく使われます。かしこまった表現なので日常会話で使われることは少ないでしょう。

2:「事業がここまで拡大できましたのも、日頃からのご尽力の賜物と存じます。心よりお礼申し上げます」

「存じます」は、「思う」の謙譲語である「存じる」に「ます」を付けた敬語表現です。そのため、「賜物と存じます」は「良い結果や良い出来事が起こったのは~だからだと思います」という意味になります。「存じます」という謙譲語を使った表現なので、上司や目上の人に対しても使うことができますよ。

3:「今回の彼女の成績は、これまでの努力の賜物だと思います」

「賜物」は、感謝や尊敬の気持ちを込めて使われる言葉です。特に、苦労や努力の末に得た結果を讃える際には「賜物」という言葉はピッタリでしょう。スピーチだけでなく、手紙やメールで日頃の感謝の気持ちを伝えるときにも使うことができます。

「賜物」はビジネスで使える? 相手によっては注意も

(c)Shutterstock.com

「賜物」は様々なシーンで使うことのできる言葉ですが、目上の人や上司に対して使うには少し注意が必要です。本来「賜物」は、社長や課長などが部下の成果や努力を褒めるとき、立場の高い人が周囲や部下のサポートに感謝を述べるときに使うのが一般的。そのため、上司や目上の人に対して「この成果はみんなの努力の賜物ですね」などの使い方をすると大変失礼にあたります。気をつけましょう。

しかし、前述したように「賜物と存じます」というように、自分をへりくだり、相手に敬意を払う「謙譲語」を使用すれば心配はいりません。正しい使い方をしっかり確認した上で、相手に失礼のないように注意してくださいね。

「賜物」の類語にはどのようなものがある?

さて、続いては「賜物」の類語をご紹介します。「賜物」の類語には、どのような言葉があるのでしょうか。使う相手や場面によって使い分けられると良いですね。小さな意味の違いにも注目してみてください。

1:「結晶」

「結晶」とは、小さな分子や原子が集まって1つの形を成しているものを指します。小さな積み重ねや、日々の努力が思わぬ結果を生み出すことを「苦労の結晶」や「努力の結晶」などと表現することができます。

「賜物」と似た意味を持つ類語ではありますが、「ご尽力の結晶」や「ご指導の結晶」などといった敬語表現では使うことはできません。

2:「産物」

「産物」には、「生み出すもの」という意味があり、努力や行動の結果を意味します。「長年にわたる研究の産物」や「日々の努力の産物」など、結果の善し悪しに関わらず使うことが可能です。「良い結果」や「良い成果」のみを表す「賜物」とは異なりますね。また「結晶」と同じく、「ご尽力の産物」や「ご協力の産物」など、敬語表現では使うことはできません。

「賜物」の英語表現はどのようなものがある?

(c)Shutterstock.com

「賜物」の英語表現をご紹介します。英語には日本語のような敬語表現はありません。よって目上の人や上司など、上下関係を気にすることなく使える表現です。ぜひ、覚えて使ってみてくださいね。

1:「Her success is the result of her efforts(彼女の成功は、努力の賜物です)」

「努力の賜物」は英語で「the result of one’s efforts」と表現することができます。他にも、「the fruit of one’s efforts」という表現もありますよ。「His success is the fruit of his efforts(彼の成功は努力の賜物だ)」と言うことも可能です。まとめて覚えておくと良いですね。

2:「I think that it is a gift of everyone’s support.(皆様の支援の賜物だと存じます)」

「目上の人から授かる恩恵」という意味では「gift」や「present」などが使われます。「This is a present of everyone’s efforts(みんなの努力の賜物です)」という表現でも良いですね。英語には日本語のような敬語表現はありませんが、例文のような「a gift of everyone’s support(周りの協力のおかげ)」という表現は、丁寧で相手に好印象を与えます。

最後に

いかがでしたか、「賜物」の意味や読み方、正しい使い方は伝わったでしょうか。また、類語やビジネスシーンでの注意点、英語表現もまとめてご紹介しました。

「賜物」は、「良い結果」や「良い成果」を表すだけでなく、相手への感謝や尊敬を表すことのできる素敵な言葉です。とはいえ、使い方を間違えると失礼にあたる可能性もありますから、使う際は正しい使い方を今一度確認しましょう。

ビジネスシーンやフォーマルな場でのスピーチなどで使われることの多い言葉ですから、自身が恥をかかないためにも注意してくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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