実はロマンティック!?「愛羅武勇」は一体なんて読むの?
最近ドラマ化され話題となった『今日から俺は!!』や『湘南純愛組!』『ろくでなしBLUES』など、80年〜90年代のテーマにしたヤンキー作品。その中にはヤンキー独自の“流行語”がありましたが、今では悲しいことに「死語」となってしまったものもあります。
今回はそうした言葉の中から、クスッと笑ってしまうものや、今だからこそアッと驚く斬新なものを平成生まれのOggi編集部新入社員がピックアップしました。
今回は、初級編ともいえるヤンキー用語・「愛羅武勇」を紹介します。この四文字熟語、皆さんはなんと読むかご存知ですか…? ロマンティックな言葉です。さすがに簡単すぎ?
◆正解は、「アイラブユー」
愛羅武勇は、「アイラブユー」と読みます。
一つ一つの漢字を区切って読んでみると… 確かに「あい ら ぶ ゆー」になりますね!
I LOVE YOUはロマンティックな響きの言葉のはずですが、この漢字四文字を使って書くと、「修羅の如く武勇を愛する」と読めなくもなく、なんだか物々しい印象を受けます。
◆愛羅武勇、いつだれが使っていた?
「愛羅武勇(アイラブユー)」は1980年代、少しやんちゃをしていた、いわゆるヤンキーやツッパリだった人たちから生まれたといわれている「あて字」です。当時は暴走族の人が特攻服に「愛羅武勇」という文字を大きく刺繍し、バイクを走らせていたそうです。
また、「横浜銀蝿」というツッパリバンドの人気もあり、この「あて字」は一世を風靡しました。例えば、「One Night Carnival」などで有名なロックバンド・氣志團の楽曲の中には、「愛 羅 武 勇」という曲があったりと、80年代にヤンキーがいかに流行していたかがわかりますね。
◆今のアイラブユーは「ILY」や「luv」
最近SNSでは英語表記の「I Love You」の頭文字を取って、「ILY」や「luv」といったように、三文字で表記しているのを見かけます。80年代に流行した「愛羅武勇」のようなあて字ではありませんが、InstagramやTwitterなど使われるシーンに合わせて、略語に変化しているようです。
いかがでしたか? 「死語」と呼ばれるものの中には、流行していた当時の様子を垣間見ることのできる魅力的な言葉が数多くあります。
そんな、「今だからむしろ新鮮」な死語をお届けするこの連載は、随時更新予定です! お楽しみに!
構成/篠﨑舞